タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第15話「早くもあのドラマが…」

NHKは4月から月〜木の午後11時台に
15分間の連ドラをスタートさせるらしい。
第一弾はシドニィ・シェルダンの「真夜中は別の顔」、
第二弾は岡田惠和脚本のラブコメディーと発表された。

今「海図のない旅」をやってる月曜ドラマシリーズでは、
4月1日から「私の青空2002」(全8回)が決定。
朝ドラの続編が制作されるのは史上初めてだ。
もしかしたら「ちゅらさん」も…
これはかなり楽しみだな。


『人にやさしく』 第3話

演出:田島大輔
脚本:いずみ吉紘

今回みたいな作りはいい。
とりあえず状況説明は済んだから
それぞれの大人のエピソード対明(須賀健太)
という図式をこれからも見せて欲しい。

拳(加藤浩次)の親父が見つかったのに
末期ガンであとわずかな命、
というのはありがちすぎて困ったけど、
拳には他にもエピソードがあることを
匂わせていたあたりの脚本は良かった。
やっぱりいずみ吉紘だけでもいいんじゃないのかな?

ただ、相変わらず陣内孝則の使い方は中途半端なまま。
もう少し序盤からエピソードにからませた方が良かったのに。

でもまあ、明の可愛さだけで引っ張るわけじゃない
今回みたいな内容ならOKかな。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『ギンザの恋』 3.さよならベイビー

演出:高橋章良
作・脚本:九條仁里 脚本協力:泰建日子、福田雄一

中澤裕子と戸田菜穂の役を逆にすれば
もっと良くなったのに…
でも面白いよ、やっぱりコレ。

最後にトータスが
ホテルを見上げながら歌い出した時は
思わず泣きそうになっちゃったしね。

ただ、資本主義の世界はそんなに甘くない。
視聴率が取れなければスポンサーは許さない。
スポンサーが認めなければ
民放で放送を続けることは難しい。

ということで、
早くも放送回数短縮が決定してしまった。
全10回の予定が7回に。

…残念だなあ。
この悲運の作品を、
残り4回、しっかり楽しもう。

このドラマのキャッチコピーは
“2002年、ギンザの恋は
 とんでもないことになっている!!!”
っていうんだけど、
本当にとんでもないことになっちゃったな。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『初体験』 trouble 3

演出:土方政人
脚本:神山由美子

今回は演出が木下高男ではなくて
土方政人だったけど、
前半はとくに今回の演出の方が良かった。

真智(水野美紀)が
朝までフサちゃん(藤木直人)の寝顔を
見ているシーンなんか
すごくきれいだった。

ただ、ラストはもう少し
盛り上げる方法があったような…
カット割りや音楽の付け方を
工夫するだけで良かったと思うんだけどね。

そしてコタロウは今回も存在感のある演技(笑)。
ピレニアン・マウンテンドッグっていうのか。
(公式HPに紹介が載っていた)
飼いたいな、あの犬。

motion 1、contact 2と来て
今回はtrouble 3。
この回数の付け方も今後どうなるか楽しみだ。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『恋するトップレディー』 3

演出:河野圭太
原案:高山直也
脚本:江頭美智留

これだけのスタッフが揃っているんだから
もっと完成度を上げられると思うけどなあ。

やっぱり中谷美紀のキャラが致命的なのか。
前半はわざとらしくて、
とても見ていられなかった。

政治の世界を舞台にした
お仕事ドラマなのか、
シチュエーションコメディーなのか、
あるいは題名にもなっているように
ラブストーリーになるのか。

そのあたりの的を絞れてないのも
安心して見られない原因なのかも。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『ロング・ラブレター 〜漂流教室〜』 第3話

演出:武内英樹
脚本:大森美香

もっと原作から離れると思ったのに…。
いや、もちろん原作とは違うんだけど、
だいぶ予想からズレてる。

最後にメッセージが伝われば納得できるはず、
と思う反面、こういう回が続くとつらいな、個人的には。

原作を知っている人にも知らない人にも
毎回、楽しめる(?)作品にして欲しい。
原作を知らない人には、
今回の大杉漣の行動なんかは唐突すぎるんじゃないかな。

それにしても、
やっぱり香里奈は出てきたか。
(「カバチタレ」で山下智久の彼女役だった子)
そうでなくっちゃ。

すでにサービスカットに期待し始めてるオレがいる。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『続・平成夫婦茶碗』 第三話

演出:長沼誠
脚本:森下佳子

節(浅野温子)が幸(田島穂奈美)に
語りかけるシーンで号泣(笑)
やっぱりかなり完成度が高いなあ。

とにかく、
節の心情がやたらよく描けてるのが大きい。
笑いとシリアスのバランスも最高。
優香の演技は相変わらず安定してる。
叶(朝田帆香)は天使のように可愛い。
双子はずっと双子と呼ばれてて可哀想(笑)

まあ、これで灯(優香)も
子供たちにとりあえず認められたわけだから
今後ドラマは第2段階に入るという感じだな。
楽しみ、楽しみ。

…やっぱり双子の気持ちは無視かよ!(笑)

             採点  7.5(10点満点平均6)


『プリティガール』 第3話

演出:岡島明
脚本:青柳祐美子

テーマは悪くないんだよね。
あとはもう、このファンタジーテイストが
受け入れられるかどうかだけ。

宇津井健、片平なぎさが絡んだシーンは普通だから
このパーツがあるだけ一般の(?)視聴者も
つなぎ止めてる感じなのかな。

「2001年のおとこ運」の時から
分かっていたことだけど、
片瀬那奈にコメディーは向かない。

             採点  5.5(10点満点平均6)





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