タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第159話「“ちゅらさん”のおばあ、結婚へ秒読み」

毎回のレビューはしなかったけど、
「ちゅらさん2」が終わった。

これを見るとやっぱりしばらく沖縄訛りになる。




『ブラックジャックによろしく』  第3話

演出:三城真一
脚本:後藤法子

北島三郎ではなく、原田芳雄が登場(笑)
第二内科編も引き続き質の高いドラマになりそうだ。

ただ、内容がシビアなので
くれぐれも過剰演出はしないようにお願いしたい。
今回で言えば心臓外科と内科のカンファレンスシーンなど。

淡々と描くだけでも
医療界の現実は深く描けると思う。

             採点  7.5(10点満点平均6)




『OL銭道』  第三話 その恋、六百万円

演出:南雲聖一
脚本:金杉弘子

今回は買い物依存症がテーマ。
まあ、こういう描き方なら
直接あやめ(菊川怜)の貯金と関係なくても
話の筋は通るか。

構成としては、
今日香(佐藤藍子)の買い物依存症と
真一(沢村一樹)、春奈(椋木美羽)カップルの無駄遣いを
並行して描いていた点が良かった。

三文字名字シリーズも続けると意外に面白いな。

決して高級な作品じゃないけど、
十分に楽しめる。

             採点  6.0(10点満点平均6)




『女将になります』  第4週「逃げ出したい」

演出:和田旭
脚本:小松江里子

中山忍の英語はまあいいとして、
他の塾生はセリフをつっかえても
そのままオンエアしちゃってるぞ。

ストーリーもコテコテだしなあ。
いいのか? このシリーズがこんなことで…。

あ、そういえば
昨年度の第一シリーズ「真夜中は別の顔」も
こんな感じだったか。

じゃあいいや(笑)

             採点  5.0(10点満点平均6)




『ぼくの魔法使い』  2 アイ ラブ ユー OK?

演出:水田伸生
脚本:宮藤官九郎

「アイ ラブ ユー OK?」は
1話のタイトルじゃなかったのか…。
途中で変わるのかなあ。

ま、それはいいとして、
今回は前回よりスムーズな感じで見やすかった。
ベッキーや小田茜も
少ないシーンながらキャラが立ってきたし。

ただ、もうちょっとストーリーに
深みを出した方がいいような気もする。
十分に笑えるドラマだけど、
そこばかりが強調されると軽い印象の作品になってしまう。

いや、軽いドラマがあってもかまわないんだけど、
この手のコメディーはテクニカルな要素が強いので、
笑わされている、と感じてしまうと
だんだんつまらなくなってしまうものなので。

ストーリーにのめり込んでいく中で
自然に笑えるような作りにして欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『笑顔の法則』  第三話

演出:片山修
脚本:寺田敏雄

うーん、やりたいことは分かった。
最後はちゃんとテーマに沿ってまとめていた。
それなりに感動はした。

ただ、やっぱり各話の前半のエピソードが
びっくりするぐらいつまらない。
ありきたりの話をくっつけただけ。
手を抜きすぎじゃないの?

もう劇的に良くなることはなさそうだな。

とにかくエンディングだけはすごくいい。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『ちゅらさん2』  全6回

制作統括:菅康弘
演出:大友啓史
脚本:岡田惠和
音楽:丸山和範
主題歌:「琉球ムーン」国仲涼子
制作:NHK
出演:国仲涼子、小橋賢児、堺正章、田中好子、平良とみ、山田孝之、ゴリ、
   山口あゆみ、佐藤藍子、菅野美穂、小西真奈美、余貴美子、村田雄浩、
   丹阿弥谷津子、北村和夫、真野響子、藤木勇人、沢詩奈々子、戸田恵子、
   清水ミチコ、川田広樹、鈴木翔吾、宮良忍、前原絵理、鮎川誠、川平慈英、
   香川京子、山本學、谷隼人、辺土名一茶、奥本健、玉城幸也、山里勇吉、他

「私の青空」に続き、朝ドラ2度目の続編。
スケジュールの都合で別撮りの出演者もいたけど、
ほぼレギュラーメンバーが揃っての続編となった。

賑やかな雰囲気と全体のトーンは朝ドラ本編のまま。
よくこれだけの人数をまた集めたな、という感じだった。

ただ、その人数がネックとなって、
全6回では個性豊かな脇役それぞれに
スポットを当てるのは不可能になってしまった。

つまり、物足りなかった、
というのが率直な印象。
1クール(3ヶ月)の連ドラにするか、
涙をのんで出演者を減らした方が、
作品としての質は高まったかもしれない。

柴田(村田雄浩)の“似ている!”シリーズを引っ張り過ぎていたり、
恵尚(ゴリ)の実の父親(谷隼人)のエピソードが
あっさり終わってしまったりと、不満点も多い。

じゃあ、見たくなかったのか、
というのとそんなことはなくて、
やっぱり「ちゅらさん」の世界観は微笑ましい。
また機会があったらぜひやって欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★★☆☆





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