タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第16話「矢田亜希子はまたしても…」
今年の秋から警察手帳のデザインが変わる。
縦開きで、県警名が入ったバッジも見える
アメリカ式のものだ。これを世間に浸透させるために
10月からの連ドラで警察モノが作られそうな予感。
そのために持ち道具さんが今から研究してたりして…ということは、
いつかは「金八」の大森巡査も
この新しい警察手帳を持つことになるのか。
似合わねえなあ。
『婚外恋愛』 #3
演出:六車俊治
脚本:浅野妙子テーマを掘り下げていく最初の段階としては
かなり完成度の高い構成だったと思う。
真一郎(根津甚八)の心情も
今回はだいぶ想像できるセリフがあったし。亮馬(原田龍二)も
こういう展開になれば必要か。
宮迫のキャラがまだ活かされてないのが残念だけど、
この小野寺夫妻(宮迫・高橋)も
これから参戦してくるはずだから
今後に期待だな。この作品も目が離せなくなってきたぞ。
採点 7.0(10点満点平均6)
『3年B組金八先生』 第14回
演出:加藤新
原作・脚本:小山内美江子直(上戸彩)の問題は
やっぱりかなり時間をかけて描いている。
時間をかけることにも意味があるからな。
もちろん、幸作(佐野泰臣)の問題も。どの問題をどういうタイミングで
どう解決(?)していくか。
全体の構成が難しいところだ。しかも、受験の話を無視はできない。
時間がなくなって
最後は2時間SPの連発だったりして…採点 6.5(10点満点平均6)
『恋ノチカラ』 第3話
演出:村上正典
脚本:相沢友子笑いとシリアス、仕事と恋愛、
すべてのバランスが良くて、
やっと納得できる内容になった。演出が今回は村上正典だったけど
終盤のスロー・ストップモーションの使い方は
かなり効果的だったんじゃないだろうか。
こういうテイストで最後までいって欲しい。それにしても矢田亜希子って
いつもこういう役だな。可哀想に。で、どうしても気になるのが
貫井(堤真一)のデザイン。
缶コーヒーのデザインも疑問だったけど、
あのポスター案も本当にいいのか?こうなるとそこが残念で仕方ない。
採点 7.5(10点満点平均6)
『木更津キャッアイ』 第2回
演出:金子文紀
脚本:宮藤官九郎今回はロシアンルーレットのシーンが印象的だった。
死が迫っているぶっさん(岡田准一)にとって
それはただふざけてるわけじゃない。
そのことをまわりの友達も感じて
黙ってしまうところが良かった。その前の「正直、面倒くせえな」
というセリフもまたリアルですごいんだけど。うっちー(岡田義徳)は相変わらずいい。
クスリを飲んだか確認するところなんか、
前回、涙を流していたシーンとオーバーラップして
キャラをしっかり固定しているのが分かる。薬師丸ひろ子のキャラもいい。
今後はもっとキャッツアイのメンバーに
からんでくるとは思うけど、
このままのトーンでいって欲しい。とにかく人間関係がベタベタしてないところ、
お涙頂戴の雰囲気になってないところがいい。それでも最後は泣きそうだけどね。
採点 8.0(10点満点平均6)
『トリック2』 第3話(episode 1・2)
演出:堤幸彦
脚本:蒔田光治やっぱりブスネタはやったか。
わざと美佐子の顔を映してなかったから
怪しいとは思っていたけど…
これも堤演出の定番だね。それにしても、episode 1 は、
洞窟の穴に再び落ちたところから
旅館で真相を暴く場面までが省略しすぎじゃないか?
矢部(生瀬勝久)たちが見ているから
もちろんあのままってことはないんだけど…。いずれにしても謎解きが複雑になっているから
かえってムリな辻褄合わせが気になる。まあ、他にも魅力がある作品だから
そんなに考えないで楽しもうか。で、episode 2。
ネタとしては今度の方がトリックらしい。
奈緒子(仲間由紀恵)の大事なものって…
そりゃ米俵だろうなあ(笑)印象的な小ネタは、
「石段、二段、三段、余談ですが…」と
矢部の携帯着メロが
episode 1 の六墓村手鞠唄になっていたところ。
ちなみにこの着メロは
公式HPからダウンロードできる(有料)
誰かダウンロードして
呪われてくれない?(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
『ナースマン』 no.2
演出:池田健司
脚本:横田理恵やっぱり「ナースのお仕事」と話がかぶる。
これだけ設定が同じなら仕方ないか。
…仕方がないじゃ済まないって(笑)上原多香子と山本圭壱のセリフが
棒読みっぽくなるのもツライところ。
もっと他の看護婦にセリフを回した方がいい。といっても
松岡昌宏のしゃべり方もいつも同じなので
そこらへんに期待するわけにもいかないか。小林聡美だけに頼ってもいられない。
ひとつひとつのエピソードの質を高めること。
それしかこの作品が生き残る道はないな。採点 5.5(10点満点平均6)
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