タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第163話「エンゾーのケーキ食べようよぉ」



今期、最高の名セリフが登場。
「エンゾーのケーキ食べようよぉ」

山内菜々はどうしてあんなに可愛いんでしょ。


『顔』  第4回 死刑囚の証言

演出:土方政人
脚本:高橋留美

やっと来たな。
これだろ、やりたかったのは。
初めてサブタイトルを表記したりしてるしな。

で、そうなったらそうなったで
「ケイゾク」の亜流になってるよ(笑)
弱ったなあ。

でも今までよりはずっと
ドラマとしての完成度は高かった。
このままのスタイルでしばらく見たい。

柴田・真山とは違うコンビを
瑞穂(仲間由紀恵)・西島(オダギリジョー)で作れれば
それでいいんじゃないかな。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『マルサ!!』  MISSION 5

演出:若松節朗
脚本:戸田山雅司

国税局OBの脱税という内容で
エンターテイメント性は十分にあった。

ただ、最大の強敵という設定なのに
肝心の潜入捜査が始まってからの描写はお粗末。

何で加音子(江角マキコ)が堂々とイヤホンをしてるのに
荻杜(村井国夫)はあんなにアッサリ信じるんだよ。
全然強敵じゃないじゃん。

せめて加音子の髪を降ろして
耳が隠れるようにはして欲しかったなあ。

あと、このストーリーなら
国領(渡哲也)の出演は必須だろう。
予算をケチったのかな。

裏金を作っても
渡哲也のギャラを捻出するべきだったんじゃないの?(笑)

             採点  6.0(10点満点平均6)


『ダイヤモンドガール』  第5話

演出:植田泰史
脚本:吉田智子

この期に及んで吉田智子の起用。
トラブってるな、これは。

ただ、修正はできてると思う。
このまま進んでいいぞ>スタッフ

今回も出来過ぎというか、ありがちというか、
お約束のストーリーだったんだけど、
精度は高かったと思う。
こういうドラマはこれでいい。

麗香(観月ありさ)、鍋島(岸谷五朗)、
そして夏目(谷原章介)の今後を考えると、
エポックメイキング的な回でもあった。

次の見どころは、
詩織(原沙知絵)がいつ、どういう形で
麗香と夏目の関係を知るかだな。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『きみはペット』  4. 恋愛感染症

演出:加藤新
脚本:大森美香

テーマを掘り下げながら
スミレ(小雪)とモモ(松本潤)、
そして蓮実(田辺誠一)の関係を進展させて、
ドラマとしての盛り上げ方もうまかった。

カウンセラーの浅野(長塚京三)も
イイ感じでストーリーに溶け込んできたし。

ただ個人的にずっと気になっているのは、
小雪と松本潤のコンビネーション。

スミレ自身のキャラクターはしっかり描けているのに、
モモをかけがえないものだと思っているようには
あまり見えない。

小雪は松本潤のこと嫌いなんじゃないの?(笑)
まあ、松本潤も小雪のこと嫌いっぽいけどな。

仮にそうでも分からないように演技して欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『新・夜逃げ屋本舗』  第4話

監督:渡邊孝好
脚本:大良美波子

おいおい、ひどい出来だなあ。
最後の強盗もどきをやる意味があるのかよ。

ていうか、晴香(西田尚美)のことを
本気で心配してくれた最初の人は
裕介(新井浩文)なんだろ。

だったらそこを描かなきゃ
ドラマにならないじゃんか。

で、どうでもいいけど
何人の脚本家を使うんだよ。

やっつけドラマだな、もう。

             採点  3.5(10点満点平均6)


『動物のお医者さん』  第4回

監督:久野昌宏
脚本:横田理恵

今回もテンポは悪かったけど、
3本立てなら何とかなりそう。

2本目の「タカの孫自慢」みたいな話は
必ずひとつ入れて欲しいな。

それにしてもエンディングのユーミンの曲。
泣けるねえ、いつ聞いても。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『ホットマン』  第5話

演出:位部将人
脚本:樫田正剛

“エンゾーのケーキ食べようよぉ”だって(T T)
もう七海(山内菜々)だけで十分。

雪水(黒谷友香)の化粧が濃かったな、今回は。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『ムコ殿 2003』  4

演出:久保田哲史
脚本:都築浩

白血病はあまりにも、という感じだけど、
このドラマは王道をいってるからな。
いいんじゃないだろうか。

でも、筋山(松下由樹)と西絵(篠原涼子)の間で
貸し借りというセリフをハッキリ言わせる必要はなかったと思う。
裕一郎(長瀬智也)が事務所に許可を取ったことで
とりあえず筋は通っていると思うので。

さて、来週はいよいよ生放送。
全編を生放送でやるわけではなくて、
一部を生放送にするようだ。

ここまでの勢いが失速しないことを祈る。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『あなたの人生お運びします』  第5話

演出:生野慈朗
脚本:大石静

社名変更(ドラマ上はアートではなくアーム)と
電話番号が0123になった話。

そうか、当時は電電公社だったから
サービスとして番号を選ぶことはできなかったのか。
まさにパイオニアだな。

で、ドラマとしては
ゲストのりょうの和服姿が予想以上に良かった。
葛山信吾も贅沢な使い方だったし。

あと、やっぱり生野慈朗が演出した回の方が
コメディーとしての質が高くなる。
リズムがいいというか、間がいいというか。

笑いも取れる役者は揃っているので、
ちゃんと演出すればこれくらいはできるんだよな。
なるべくたくさん生野慈朗に撮ってもらいたい。

             採点  6.5(10点満点平均6)






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