タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第164話「“OL銭道”も大穴」
「伝説のマダム」だけでなく、
テレ朝深夜の「OL銭道」も大穴と言っていい出来だ。ただ、CMを見ても思うんだけど、
菊川怜の一生懸命さって、ちょっと引くよなあ。伊東美咲もそうだけど、
一見、クールビューティーっぽいのに
実は男っぽい性格の人って多いよな。
『ブラックジャックによろしく』 第5話
演出:平野俊一
脚本:後藤法子北三郎先生(原田芳雄)カッコイイなあ。
出番はわずかだったけど
一番弟子の鳥先生(神保悟志)の撮り方も
手を抜いてなくて丁寧だった。この作品は医療界の腐敗だけを描いてるわけではなく、
主人公の英二郎(妻夫木聡)が社会の現実にぶつかって
迷いながらも成長していく物語だと思う。だからこの第二内科編での藤井教授(石橋凌)の考え方などは
決して間違っているわけではない。純粋な情熱だけでは渡っていけない世の中で
どう純粋な情熱を持ち続けていくか。
次回からのNICU(新生児集中治療室)編でも
英二郎を見守っていきたい。ちなみに看護士の皆川役は国仲涼子。
よかったね、「ちゅらさん」で看護士の研修しといて(笑)採点 8.0(10点満点平均6)
『OL銭道』 第五話 百五十万 愛の筑前煮
演出:徳市敏之
脚本:金杉弘子いいドラマだなあ。
泣けるよ、マジで。今回の料理学校の手口は
詐欺ってわけじゃないんだろうな。
ドラマとしてはそのあたりも
分かりやすく描写して欲しかった感じ。ただ、あそこまでドケチのあやめ(菊川怜)が
後悔なく料理道具を買ってしまうのは
かえってせつなさが出て良かったと思う。最後に小さい文字で「300円」と書いて
みんなからお金を取る描写で
あやめらしさは描けていたと思うしね。このドラマも大穴だったな。
採点 6.5(10点満点平均6)
『女将になります』 最終週「塾生からの旅立ち」
演出:堀川とんこう
脚本:小松江里子まあ、こんなもんか。
実際に最後まで残ったのは3人だけ、
という部分はリアリティーがあったけど、
全体的な描き方は一貫してショボかった。とくに大女将(塩沢とき)の変わり様はひどかったなあ。
ストーリーもなにもあったもんじゃない。あと、オープニングに何でダンスをしてるのかは
最後まで分からなかった。
意味はないとは思っていたけど、
今思えば最初から安かったんだよな。ただ、高橋恵子にしても酒井法子にしても
着物姿はみんな美しかった。
このへんの所作はきちんとしていて良かったと思う。それくらいだな、このドラマは。
次のシリーズに期待しよう。採点 4.5(10点満点平均6)
脚本 ★☆☆☆☆
演出 ★★☆☆☆
配役 ★★☆☆☆
主題歌 ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★☆☆☆☆
話題性 ★☆☆☆☆平均採点 4.92(10点満点平均6)
『ぼくの魔法使い』 4 アイ ラブ ユー OK?
演出:相沢淳
脚本:宮藤官九郎褒めたらいきなり西村雅彦がハシャギ過ぎ。
ちょっとシラケちゃったな。しかも、なんで岸田今日子までキャスティングして
最後まで「探偵物語」と「濱マイク」だけだったんだろう。
犬のバイアグラってオチも今イチだし。ただ、るみたん(篠原涼子)自身が
変身について早めに知った展開は良かった。
こういう部分を引っ張られると
イライラするだけだしな。それにしても、もこみちはモコミチって役名なのか。
そりゃ分かりやすい(笑)採点 6.5(10点満点平均6)
『笑顔の法則』 第五話
演出:清弘誠
脚本:寺田敏雄古くさい話だなあ。
さつき(滝沢沙織)が祐美(竹内結子)を
つねったりしてるよ。今時、怒って他人をつねる人なんか
いないっつーの。まあ、昔の日曜劇場っぽいとも言えるけどな。
西島秀俊は格好良く撮れている。
採点 5.0(10点満点平均6)
『こちら本池上署』 第5回 心のかけ橋
演出:黒沢淳
脚本:吉田弥生エエ話やなあ。
今回はセリフも良くて
クサくなり過ぎずにうまくまとめていた。それにしても加護ちゃん太り過ぎだな。
辻より太るとは思わなかった。さて来週は矢口が登場。
警察官役かあ。
ヨッスィーも似合いそうだな、警察官なら。採点 6.5(10点満点平均6)
『東京ラブ・シネマ』 Film 5
演出:成田岳
脚本:藤本有紀あらあら。
やっぱり藤本有紀と成田岳の回はヒドイなあ。吉成(宮迫博之)の騙され方にしても、
理紗(伊東美咲)がシナリオを無くすエピソードにしても、
もう少し何とかならんか。最後に「花(春のうららの〜)」を歌うシーンも
寒いだけだったしなあ。鷲尾いさ子が出てくるシーンだけだ、安心できるのは。
採点 4.5(10点満点平均6)
『伝説のマダム』 第5話
演出:白川士
脚本:野依美幸(アシスト:マダム・マリ)ラストカットだけキレがなかったけど、
内容は今回もかなり良かった。玲子(永作博美)だけでなく、
他のスタッフもこれくらい絡んでくると存在感が出る。そのぶん、マダム・マリ(桃井かおり)の混ざりシーンは
やや少なかったんだけど、
回想シーンの髪型がオカッパだったのは粋な演出だった。完全にスタイルが確立されていて
安心して見ていられるドラマだ。採点 7.0(10点満点平均6)
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