タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第170話「あの岩代太郎が日テレの女子アナと結婚!?」

「白線流し」の音楽などで知られる岩代太郎が
日テレのアナウンサー・松本志のぶとの結婚を発表した。

…だから何?って話だけど、
個人的に「白線流し」のサントラは名盤だと思っているので
過敏に反応してしまった。

ココリコ田中と小日向しえの方が感動的ではあるよな。
「ミラクルタイプ」から小日向がいなくなるのは寂しい。


『ブラックジャックによろしく』  第8話

演出:三城真一
脚本:後藤法子

やっぱりNICU編は重い。
双子ちゃんの父親(吉田栄作)が
英二郎(妻夫木聡)に掴みかかりながら
“お前は何にも分かってない。
 俺は誰よりもあの子たちを愛してるんだ!
 誰よりもだ! 誰よりもだ!”
と叫ぶシーンはとくにつらかった。

それにしても国仲涼子は
ホントにいい雰囲気を出してるな。

自分もまた無力であることを感じながら
英二郎に結婚してふたりで育てようか、
と言ったシーンはいじらしかった。

             採点  8.5(10点満点平均6)


『OL銭道』  第八話 100万円のツボ?! 巧妙なトリックを解け!!

演出:唐木希浩
脚本:高橋ナツコ

今回はメインの悪徳商法の描き方が
あまりにもくだらなかったので、
全体的な印象も悪くなってしまった。

まあ、バカバカしいトリックを暴きながら
“巧妙かどうかは別にしてね”と
まりあ(藤森夕子)に言わせているあたり、
作ってる方もくだらいのは分かってるんだろうけど。

あやめ(菊川怜)が小野崎(姜暢雄)を意識し始めたことで
真一(沢村一樹)や春奈(椋木美羽)の心境にも変化が…。
この4人の関係はますます面白くなった。

個人的には、春奈には幸せになって欲しい(笑)

             採点  6.0(10点満点平均6)


『女神の恋』  第2週「恋の貧乏神」

演出:柴田岳志
脚本:田渕久美子

ちょっとテンポが悪いかなあ。
ていうか、段取りをさらに細かく決めるべきなのか。

もっと面白くなりそうなので、
スムーズに流れるように工夫してもらいたい。

設定としては十分にドラマティック。
笑わせて泣かせてもらいたい。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『ぼくの魔法使い  7 アイ ラブ ユー OK?

演出:岩本仁志
脚本:宮藤官九郎

前田愛、太った?
…みたいな感想はおいといて、
これだよ、このドラマに求めていたものは。

明日美(前田愛)と小松(大倉孝二)の関係も
外見(制服)が好きだったのか、
という作品のテーマに沿っていて、
最後に2人がキスをするシーンと
みったん(伊藤英明)・変身るみたん(古田新太)の
キスシーンがオーバーラップして、
キスした瞬間、変身が解けた展開はグッと来た。

もちろん、笑いを取るシーンも容赦なくて、
加勢大周ネタ、「転校生」ネタ、
「高校教師」ネタ(指人形、土管付き)などなど、
やりたい放題だった。

次回はミッチーと須藤理彩がゲスト。
もう止まらないかも。

             採点  8.0(10点満点平均6)


『笑顔の法則』  第八話

演出:清弘誠
脚本:寺田敏雄

幸一(陣内孝則)の結婚を絡めながら
祐美(竹内結子)と桜井(阿部寛)を近づける、
というストーリーを、
ここまでつまらなく作るのも大変そう…。

やっぱり大事な原稿を無くす時は
必ず人とぶつかって荷物を取り違えるんだなあ(笑)

             採点  4.0(10点満点平均6)




『こちら本池上署』  第8回 副所長の恋人

演出:大久保智己
脚本:伊藤崇

ここのところちょっと出来が悪いかも。
分かりやすいのはいいんだけど、
犬を助けたことがあるから犯罪を犯すはずがない、
っていうのはあんまりだよな。

ただ、あの犬は異常に可愛かった。
もっと犬の映像を使ってもよかったのに。

             採点  5.5(10点満点平均6)


『東京ラブ・シネマ』  Film 8

演出:平野眞
脚本:藤本有紀

恋愛部分とそうでない部分の描き方に
これくらい差があるドラマも珍しい。

晴子(財前直見)と絹代(鷲尾いさ子)が部屋で話すシーンと
真先(江口洋介)と理紗(伊東美咲)が会社の帰りに話すシーンを
オーバーラップさせて、
それぞれの恋愛観を描く部分なんかはすごく面白いのに、
銀行から融資が打ち切られたことを
真先が言い出せないエピソードと
フェノミナンがココモを吸収するというエピソードを
ごちゃ混ぜにしてしまって、
客観的には真先を魅力ある人物に描けてない。

それじゃ意味ないのに…。

のり平(荒川良々)のキャラくらいだ、
終始一貫して描けているのは。

             採点  5.5(10点満点平均6)


『伝説のマダム』  第8話

演出:日名子雅彦
脚本:野依美幸(アシスト:マダム・マリ)

国際結婚がテーマでいいセリフも多かったけど、
今回は全体的に落ち着きがなかった。

今までは思い切ってカットしていた部分も
すべて詰め込んでしまったような感じ。
これはこれで見にくいなあ。

いよいよマダム(桃井かおり)の過去も
明らかになっていくようなので、
最終回に向けてスッキリ描くことを心がけて欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)





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