タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第173話「NHKの月曜ドラマシリーズも見るべし」

この前までやっていた月曜ドラマは、
料理の鉄人・陳健一の父親、
陳建民と洋子夫人のサクセスストーリー
「麻婆豆腐の女房」だった。

カタコトの日本語を話す陳建民役を
武田鉄矢が演じていて、
意外に面白かった。

そして今週から始まったのが
「盲導犬クイールの一生」

盲導犬を扱ったドラマは過去にもいくつかあるけど、
この作品は一頭の盲導犬にスポットを当て、
ブリーダー、パピーウォーカー、
訓練士、そして利用者と、
いくつもの出会いと別れを繰り返しながら
訓練と任務を全うしていく盲導犬の一生を描いた物語。
ぜひ見て欲しい。

脚本は「笑顔の法則」の寺田敏雄だけど、
こっちはマジメに書いてるよ(笑)



『新・夜逃げ屋本舗』  第9話

監督:鈴木元
脚本:川崎いずみ

“今度お店が持てたら山中ベーカリーにします”
という最後のセリフは、一見、締まっているようで、
じゃあ、出ていったオヤジはもうどうでもいいのかよ!
という間の抜けたセリフだった。

あと、親切にしてくれた叔父(大河内浩)の
祭壇の前での一言は良かったけど、
生きていた薫(金子貴俊)の姿を見た時のリアクションは
いくらなんでも軽すぎ。
普通、もうちょっと驚くだろう。

ていうか、最初に長坂ベーカリーの状況を知った時に、
まずは売り上げを伸ばす協力をしてやるべきだったんじゃないの?
とか、身も蓋もないことを言ってみる(笑)

             採点  5.0(10点満点平均6)



『ホットマン』  第10話

演出:位部将人
脚本:樫田正剛

うーん、またプロットをなぞるだけだなあ。
大きな事件が起きても
すぐに解決して次へ行っちゃうんだよな。
余韻も何もあったもんじゃない。

今回のスナック「竜子」のママ(山素由湖)は面白かった。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『動物のお医者さん』  第9回

監督:久野昌宏
脚本:横田理恵

3本ともあんまり面白くなかったなあ。
キレがないというか、テンポが悪いというか…
第3回と同じ雰囲気だった。

ここまで来てこれを見せられると
ムラのある作品という印象が強くなってしまう。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『あなたの人生お運びします』  第10話

演出:森一弘
脚本:大石静

今までのゲスト、
つまりアームが引越を担当した家族なども登場して、
アームが人生を運んできたことが
ストーリー上でも示される。

ビジネス重視のアーイとの対比とも取れるけど、
最も芯となる設定をきちんと押さえていて
ブレのない描き方だった。

それにしてもこのドラマの小池栄子はいいなあ。
とくに序盤からの流れで見ていくと
すごくいい役作りをしてると思う。

芸達者の佐々木蔵之介と絡んでも
違和感なく見ていられるしな。
一皮むけたか?

最終回前の笑えて泣ける、いい回だった。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『ムコ殿 2003』  9

演出:西浦正記
脚本:都築浩

やっぱり須賀健太の泣きの演技はスゴイ。
あそこまで大粒の涙を流されたら
テレビの前の大人はもらい泣きするって。

ただ、今回は前半で笑いを取る部分が少なかったことと、
主人公がスターであることの意味がまったくなかったことなどで、
やや完成度は低かったと思う。

今回は前振りだけになった
ヒカリ(星野真里)の移籍希望に関するトラブルと
裕一郎(長瀬智也)の実の母親のエピソードが、
次回以降、どう描かれるのか、
そこに期待しよう。

全然関係ないけど、
南(酒井法子)が作ったハンバーグ、
イタリアの形にして西絵(篠原涼子)に見せて欲しかったなあ。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『ブラックジャックによろしく』  第10話

演出:三城真一
脚本:後藤法子

国が悪い。医者は大変。と言うのは簡単だけど、
自分ならどうするか、今の自分には何ができるのか、
と考えるのがこのドラマの正しい見方だろうな。

国仲涼子がそばにいてくれるなら頑張れるかも、
と考えてしまう自分が情けない( ´_ゝ`)

国仲涼子が鈴木京香を喰った…、
そんな英二郎(妻夫木聡)と皆川(国仲涼子)の
ささやかなデートシーンだった。

             採点  8.0(10点満点平均6)




『OL銭道』  第十話 銭道崩壊

演出:徳市敏之
脚本:高橋ナツコ

いつも欲しいものは手に入らない、
と真一(沢村一樹)を見つめるあやめ(菊川怜)。
泣けてくるなあ。

だからあやめ、小野崎(姜暢雄)にしとけって!
いいヤツじゃないか、小野崎は!

それから真一!
これ以上、春奈さん(椋木美羽)を悲しませたら
承知しないぞ!

…いい視聴者だな、オレ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『女神の恋』  第4週「恋の復活祭」

演出:勝田夏子
脚本:田渕久美子

カッコばかりで心のない男、
辰巳琢郎にぴったりだな(笑)

展開としてはかなりお約束になりつつあるけど、
最後まで松本明子と山口祐一郎のやり取りを楽しもう。

もっと倫伝(中野勇士)が絡むと思ったんだけどな。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『ぼくの魔法使い』  9 アイ ラブ ユー OK?

演出:小笠原直樹
脚本:宮藤官九郎

田町(古田新太)が井川遥にも変身してしまうという
驚くべき展開に!(笑)

過去のドラマでも本人役として出演した俳優は何人かいるけど
ここまでいじられた俳優は井川遥が初めてだろうな。
インリンとまで比べられたし。

予想以上に井川遥がストーリーに絡んできてくれたので
これは嬉しい誤算だ。

西恵(小田茜)のオカッパ結婚虫もツボだった。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『笑顔の法則』  第十話

演出:吉田秋生
脚本:寺田敏雄
脚本協力:大良美波子

小泉(高橋克実)の長唄は余計だったけど、
それ以外はまずまずという出来だった。

幸一(陣内孝則)の結婚式の当日、
祐美(竹内結子)が菜津子(櫻井淳子)の両親に話すシーンが
今回の一番の見せ場だったと思うけど、
ここがそれなりにうまく描けていたので。

とりあえず最終回への期待感は何とか持たせることができたかな。

             採点  6.0(10点満点平均6)






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