タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第182話「“IWGP”の原作者が直木賞」
昨日の17日、芥川賞と直木賞の発表があり、
「池袋ウエストゲートパーク」の原作者、
石田衣良氏が直木賞を受賞した。受賞作は、公立中学に通う4人の少年が
家庭内暴力などの社会病理と向き合いながら
子供から大人になる時期を描いた「4TEEN」。読んどくか。
『元カレ』 2話 彼女にフラれた理由
演出:今井夏木
脚本:小松江里子今回くらい東次(堂本剛)、真琴(広末涼子)、
そして菜央(内山理名)を中心に描ければ問題ない。
それ以外の部分はやっぱりショボかったけど。あとは東次の描き方だろうな。
前回は何事にも一生懸命になる東次のキャラを
あんなに時間を掛けて描いた。
今回も物産展の和菓子を楽しみにしているお客さんのために
仙台まで出向くエピソードを入れた。でも、東次が真琴にフラれた理由は
“オレと仕事とどっちが大事なんだ”
と東次が真琴に言ったことだった。そしてそのことを東次は覚えていない。
しかも“そんなことで?”とまったく自覚もない。東次は真琴と別れたあと、
変わったのか、変わってないのか。
それが現在のところゴチャ混ぜに描かれている。ここが破綻なくスッキリ描ければ、
最終的にどういう結末になろうと納得できると思うけどね。採点 6.0(10点満点平均6)
『こちら本池上署』 第14回 署内大騒動!
演出:池澤辰也
脚本:櫻井武晴強引な展開もあったけど
最後はハートフルに締めた。
良くも悪くも「こち池」らしい話。署長(高嶋政伸)の処遇が次回に続きそうなので
どうなるかちょっと楽しみではあるな。
いや、そんな楽しみでもないか(笑)採点 6.0(10点満点平均6)
『僕だけのマドンナ ...and I love Her.』 vol.2
演出:永山耕三
脚本:岡田惠和緒形直人が本格的に絡んできて
ドラマ全体としてはかなり締まった。
小西真奈美も今回は大人の雰囲気でいいかも。ただ、やっぱりワガママな振る舞いをする時の
長谷川京子はキツイな。
このまま長谷川京子のイメージがダウンしていきそうで
ちょっと可哀想な感じがしてきた。
明らかにキャスティングのミスだしね。長谷川京子としては
後半でみせたようなシリアスな場面で点数を稼ぐしかない。するみ(長谷川京子)の家庭環境にも何かありそうだし、
本田(緒形直人)との関係もただの恋人同士ではなかったし、
ストーリーとしての深みが出る可能性は出てきた。
このあたりで長谷川京子は頑張らないと。あと、館林教授(志賀廣太郎)絡みの
ランニングギャグは面白いけど、
全体的には笑いを取れるシーンが少ない。市ヶ谷(小堺一機)、大杉(嶋田久作)ではムリそうなので、
しずえ(真矢みき)に期待したい。採点 6.0(10点満点平均6)
『14ヶ月・妻が子供に還っていく』 第2話
演出:岡本浩一
脚本:瀧川晃代、渡辺千穂2本目のクスリを飲んでいないのに
再び若返りが始まった裕子(高岡早紀)。
ここは直球のファンタジーだった。個人的には自ら2本目のクスリを飲んだ
ナツキ=千夏(伊藤沙莉)の心情が哀しかったな。伊藤沙莉は最優秀新人賞、決定!
採点 6.5(10点満点平均6)
『ウォーターボーイズ』 III
演出:村上正典
脚本:橋本裕志今回は演出が村上正典だったけど、
村上正典の方がテンポが良くて
明らかに面白くなった。勘九郎(山田孝之)の母親(高橋ひとみ)や妹(碇由美子)、
高原(石垣佑磨)と石塚(石井智也)のコンビなどで
効果的に笑いを入れて、
全体の流れを間延びさせずに見せていた。脚本としても
田中(瑛太)がシンクロ同好会に参加する動機が
そのままメンバーの真っ直ぐな性格を表現していて
見ていて気持ちのいい展開だった。勘九郎と安田(田中圭)がシンクロに興味を持ったキッカケ、
佐久間先生(眞鍋かをり)の妊娠など、
映画とのシンクロ(?)具合も巧妙。このトーンを維持できれば
十分に見ごたえのある作品になると思う。採点 7.0(10点満点平均6)
『クニミツの政』 第3話
演出:赤羽博
脚本:大石哲也意外にいい話だったりして(笑)
でも演技だけ見てると
どこまでが子役か分からないという罠。採点 5.5(10点満点平均6)
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