タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第183話「あの“西部警察”が10月から連ドラ復活」

今や伝説となっている「西部警察」が
9月にスペシャルドラマ化されることは
すでに発表されていたけど、
10月から連ドラとして復活することも決まった。

赤字覚悟で毎回1億円の制作費をつぎ込むとか。
話題性は十分だけど、…スベりそう。

最近の石原プロのズレ具合を考えると…。


『幸福の王子』  第三章

演出:池田健司
脚本:遊川和彦

周平(本木雅弘)との別れに
良介(渡部篤郎)の策略が関与していたことを
海(菅野美穂)が早めに知った展開は、
見ていてストレスが溜まらなくて良かった。

それにしても良介は悪魔だな。
海をレイプしてたよ。

現在の良介はすべてを後悔し、
まともに働いているようだけど、
今後、その変化がうまく描けないと
お前が過去を冷静に振り返るなよ!
ということになってしまうので、
ここはしっかり描いて欲しい。

あと、繭(綾瀬はるか)が周平に見覚えがあることは
初回で軽く触れられていたけど、
やはり繭の母親(井森美幸)にも
周平との接点はありそう。

ストーリーを完全に作ってから収録するタイプの作品なので
このあたりの前振りは丁寧だ。

             採点  6.5(10点満点平均6)




『ひと夏のパパへ』  「小さな恋のうた」♯3

監督:吉村達也
脚本:樫田正剛

薪平(北村一輝)がまりも(上戸彩)に、
お前は愛情の中で生まれた子供だよ、
と言ったシーンはまあ良かった。
でも相変わらず唐突すぎ。

薪平の心情がきめ細かく描けてないから
いきなり泣かれても…、って感じで。

仙頭(夏八木勲)のエピソードも
もう少し深いかと思ったのにこれまたアッサリだった。

上戸彩や桜井幸子がもったい気がしてきた。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『愛するために愛されたい』  3

演出:小林義則
脚本:武井彩

一般的にこのドラマは大人向けなんだろうけど、
子供っぽい雰囲気がするのはなぜなんだろう。

たぶん本当の大人は
あんな観念的な話し方はしないからだろうな。

あと、JASDAの訓練ルームが
地球防衛軍っぽいからか。

まあ、いずれにしても
味つけは失敗だらけだ。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『高原へいらっしゃい』  第三話

演出:吉田健
脚本:前川洋一

このホテルは人間が面白い、
と神崎(杉浦直樹)に言わせるのは別にかまわない。
でも、その人間の面白さを
前半のエピソードで描けているとは到底思えない。

小池(菅原文太)とさおり(井川遥)くらいだろう。
ここまで人物像が一貫して描かれているのは。

視聴率も一度も二桁を記録しないまま、
ついに6%台に。

さすがにこの作品を打ち切りにはしないと思うけど…

             採点  5.0(10点満点平均6)




『Dr.コトー診療所』  第3話

演出:中江功
脚本:吉田紀子

コトー(吉岡秀隆)自身の技術ではなく、
母子両方の命を救うため
本土の受け入れ先病院とその搬送手段を探す姿勢に
スポットを当てた話。

相変わらず映像は美しい。
ただ、もっと良くなりそうな気がするんだけどなあ。

患者以外の登場人物ももっと深く描くとか、
それでメインとなる医療の話に時間が取れないようなら
2回で1エピソードにするとか。

…贅沢?

とりあえず咲(石田ゆり子)には
もっと物語に入ってきて欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『STAND UP!!』  03

演出:加藤新
脚本:金子ありさ

内容は悪くなかった。
構成もいい。

ただ、今回は演出が堤ではなかったので、
序盤にスピード感が足りなかった。

「ブラックジャックによろしく」のパロディーも
やや直線的すぎて、
全体的にエッジが効いてない感じは歪めなかった。

公園で主人公たちが口喧嘩をした後、
正ちゃん(二宮和也)が千絵(鈴木杏)に
“平気?” と聞いて
振り向いた時の鈴木杏の表情は良かったな。

千絵が少しずつあか抜けていって
美しくなっていく姿は見物だ。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜』  最終週 出発

演出:国本雅広
脚本:中谷まゆみ

いやあ、ホントによく出来た話だった。
サスペンスタッチのエンターテイメント性も十分にあったし、
テーマとしても人間の本質を描いていて深かった。

もう一人の自分、河見蒼子(稲森いずみ)は影なんだけど、
“私の人生は23歳から始まったのに…
 あなたと結婚するために生まれてきたのに”
と河見(細川茂樹)に訴えたシーンはグッと来たなあ。

ドラマとしてはとにかく稲森いずみに尽きる。
最後に病院のベッドで
自分自身と手を握り会うシーンは圧巻だった。

稲森いずみの完全復活を証明する意味でも
見る価値のある作品だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆

           平均採点  7.25(10点満点平均6)




『すいか』  第2話

演出:吉野洋
脚本:木皿泉

母親の一万円。
プールの入れ替え。
2つのショートケーキ。
ろうそくの匂い。

つーんと来るなあ。

おせんべいを吸って食べる母子とか
いろんなものの匂いを嗅ぐ絆(ともさかりえ)とか、
細かい描写もこのドラマらしい切り口。

初回を見逃した人には
ストーリーが分かりにくかったかもしれないけど、
全体のトーンは変わらず良かった。

今回から男性出演者が加わるのでちょっと心配したけど、
間々田(高橋克実)も野口(金子貴俊)も
スムーズに入り込めた感じ。

毎週、この世界に浸れるのかと思うとうれしい。

             採点  7.5(10点満点平均6)






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