タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第184話「“大奥”ついに岸田今日子が登場!?」
次回の「大奥」第9話は特別編の怪談話で
岸田今日子が登場。20年前の「大奥」は
岸田今日子が御右筆(大奥の記録を担当した人)の役で
ナレーションも担当していた。
つまり「大奥」といえば岸田今日子だったのだ。それが今回の特別編で再現される。
役どころも20年前と同じ御右筆役らしい。瀧山(浅野ゆう子)ウオッチングはひとまず置いといて、
本当に怖い岸田今日子を堪能してみよう。
『元カレ』 3話 ペアのストラップ
演出:今井夏木
脚本:小松江里子内山理名もどうなんだろうな。
東次(堂本剛)が真琴(広末涼子)と
つき合っていたことを告げる
公園のシーンは重要だったと思うけど、
ビックリするくらい盛り上がらなかった。あと、やっぱり仕事の部分ね。
絵に描いたようなセクハラ上司とか出てくると
見ていてシラけるなあ。社会人1年生がぶつかる悩みを描くことは
ドラマ上も大切な要素だけど、
もう少し丁寧に描いて欲しい。広末涼子と、
東次たち4人で居酒屋に行った時の
ソニンは良かった。採点 6.0(10点満点平均6)
『こちら本池上署』 最終回 署長交替!
演出:黒沢淳
脚本:横田与志やっと終わった(笑)
最後はまた本庁の刑事を無茶苦茶な描き方にして
バカバカしいくらい分かりやすくした内容。このシリーズは全体的にムラがあったけど、
最後は安い作りで終わってしまった。署長(高嶋政伸)の妻・英子が誰なのか、
今回も最後まで顔を見せないまま。
そして来年1月からの続編発表へ。…まだやるのか。
このへんで止めておくのが得策だと思うけどなあ。採点 5.0(10点満点平均6)
脚本 ★★★☆☆
演出 ★★☆☆☆
配役 ★★★☆☆
主題歌 ★★★☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★☆☆☆☆
話題性 ★★☆☆☆平均採点 5.97(10点満点平均6)
『僕だけのマドンナ ...and I love Her.』 vol.3
演出:永山耕三
脚本:岡田惠和ヘタな演技は伝染するのか?
みんな芝居の間が悪くなって
グダグダになってきた。ていうか、
演出家もお手上げ状態なのかも。
締まりのあるシーンがほとんど作れなくなっている。恭一(滝沢秀明)なりのするみ(長谷川京子)への接し方、
それを理解するしずえ(真矢みき)、
するみが結婚していそうな可能性など、
見どころがないわけじゃないけど、
全体のクオリティーがここまで低いと見ていてツライな。緒形直人もすごいハズレクジを引いてしまった感じだ。
採点 5.0(10点満点平均6)
『14ヶ月・妻が子供に還っていく』 第3話
演出:白根敬造
脚本:渡辺千穂
脚本協力:沢田石野枝裕子(高岡早紀)自身も
若返りが止まらないであろうことを
自覚する展開に。年老いていくことに不安を抱えていた女性が、
今や愛する人と一緒に年を取っていくという
ささやかな願いも叶えられない状態になった。今回、悟(中村俊介)が裕子に
指輪を渡すシーンがあったけど、
エンディングロールで裕子の指から
指輪が抜けてしまうカットは哀しいな。今回も伊藤沙莉の大人っぷりは良かった。
採点 6.5(10点満点平均6)
『ウォーターボーイズ』 IIII
演出:佐藤祐市
脚本:橋本裕志自主公演の失敗の仕方とか
個人的には好きな演出じゃないんだけど、
全体的には「ウォーターボーイズ」らしい作りだった。5人それぞれに得意分野を持っているという設定も
オーソドックスだけど正しいやり方だと思う。勘九郎(山田孝之)の家族を始め、
脇役のキャラもうまく立ってる。
ただ、清正(八嶋智人)はちょっと作りすぎかな。そしてストーリーは立松(森山未來)の家族の問題に…。
まあ、すべてがシステムマチックに進んでる気もするけど、
いいシーンも多いからいっか。採点 7.0(10点満点平均6)
『クニミツの政』 第4話
演出:中島悟
脚本:大石哲也ちゃんと作ったら
そこそこいいドラマになりそうなのに…。小学校が舞台の中心になっているとはいえ、
学芸会っぽいノリが止まらないのは残念。採点 5.5(10点満点平均6)
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