タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
>>バックナンバー >>ドラマ別レビュー
第190話「プレイガール急死」
女優で参議院議員の沢たまきさんが亡くなった。
沢たまきさんと言えば
伝説のお色気アクション「プレイガール」に出ていた女優。CSで放送していて
DVDも発売されたばかりなんだけど、
今見るとそんなにエッチじゃないんだよなあ。
当時は成人映画並みの話題性があったのに…。ま、時代だよな。
当時の子供が「特命係長・只野仁」見たら
たぶんひっくり返ると思う。
『幸福の王子』 第六章
演出:猪股隆一
脚本:遊川和彦面白くなってきたぞ。
良介(渡部篤郎)も徐々に変わってきてる感じだし。あと、やっぱり繭(綾瀬はるか)と母親(井森美幸)も
周平(本木雅弘)ともっと深い関係がありそう。
普通に考えれば周平の子供の頃のノートに
「ひとごろし」と書いたのは井森美幸だと思うけど。ただ、周平が繭の父親ってことはないはず。
年齢設定的に周平はもう大学生になっているので、
もしそうなら少なくとも良介は知ってないとおかしいし。幸せな家族を築きたいと思っていた周平が
海(菅野美穂)と朝まで一緒に過ごしてしまった心の動きは
もう少し丁寧に描いて欲しかった気もする。採点 7.0(10点満点平均6)
『ひと夏のパパへ』 ♯6
監督:松永洋一
脚本:樫田正剛ついに最後のダンスシーンも消滅。
見直して欲しいのはそういうことでもないんだけどな。松永洋一は2度目だけど、
今回は演出も映像も全然良くなかった。
全体的に雑だし、バランスも悪かったし。嶋大輔がアレだけってのが一番泣けた。
採点 5.0(10点満点平均6)
『愛するために愛されたい』 6
演出:星田良子
脚本:梅田みか観念的なセリフがこのドラマの特徴なのに
肝心なところは男同士の殴り合いか…。まあ、リアリティのなさ、という意味では
統一感が取れてるのかな(笑)でも、目の前で人が消えかかったら
もうちょっとビックリしようよ。採点 5.0(10点満点平均6)
『高原へいらっしゃい』 第六話
演出:今井和久
脚本:前川洋一また軽くなっちゃった。
堀内健の演技力は今さら言っても仕方ないけど、
セリフだけで石塚(堀内健)は一生懸命やってるとか
ホテルを愛してるとか言っても、
それが伝わる描写をしてない。最後、清美(榎本加奈子)に
“このホテルで披露宴をしてよかった”と言わせても
どこがよかったんだか分からないし。だいだい清美がなぜあの男と結婚しようと思ったのか、
もう少し新郎のキャラを描かないと
ストーリー自体が完結しないんじゃないの?いくらなんでも脚本が酷すぎた。
採点 4.5(10点満点平均6)
『Dr.コトー診療所』 第6話
演出:平井秀樹
脚本:吉田紀子剛洋を演じている富岡涼の声も可愛いんだけど、
ちょっと子供っぽくない雰囲気を
かもし出す時があるんだよな。神木隆之介も今回は完璧じゃなかった。
(とくに海沿いの道で剛洋と話す場面)
それでも手術後の
“来なければよかったね、ぼく”
みたいなセリフのトーンは、
さすが神木隆之介という感じだった。反則だけどね、これで大人を泣かすのは(笑)
ストーリーそのものは、
コトー(吉岡秀隆)が山の中で
自分で足の血を出すあたりに作為的なものを感じて
のめり込み度は少なかった。採点 7.0(10点満点平均6)
『STAND UP!!』 06
演出:堤幸彦
脚本:金子ありさ序盤はまたすべり気味。
中盤以降、シリアスモードになってからも
メッセージ的に弱い部分があって
なかなか入り込めなかった。でも「千絵が!」というメールは良かったな。
その後の花火も青春ドラマのお約束とはいえ
美しい映像だったし。前回まで描いた正平(二宮和也)の失恋に関して
フォローもしていた内容は評価できるものだった。まあ、そこがメインではなかったから
“親友が4人いるからもう大丈夫”
という展開はやや不親切だったと思うけどね。千絵(鈴木杏)が徐々にキレイになっているので、
ケンケン(山下智久)の感情、
そしてこのあとの千絵と正平のドラマに期待が高まる。採点 7.0(10点満点平均6)
『特命係長・只野仁』 第五話 密会部長
演出:塚本連平
脚本:旺季志ずか今回の只野(高橋克典)と新水(三浦理恵子)の
エッチシーンは笑ったなあ。
もうギャグなんだな、エッチ自体が。ちなみにリョウコ役をやっていた木内美歩は
MOMOCO CLUB にいた人だよね。
そう思って見るとまた感慨深いかも。採点 5.5(10点満点平均6)
『すいか』 第5話
演出:佐藤東弥
脚本:木皿泉個人的に親子モノに弱いので、
絆(ともさかりえ)が実家で
メロンを食べる父親を見てしまったシーンと、
そのあと庭で教授(浅丘ルリ子)と話しながら
泣いてしまうシーンには相当やられた。ただ、このドラマの神髄はむしろ、
基子(小林聡美)が出したハガキに対して
母親(白石加代子)に“ああ、基子。わっスイカだ”
ぐらいのリアクションしかさせないところだな。同じくストーリー全体の締めに関しても、
普通なら基子が書く社内報の原稿そのものを感動的な内容にして
そこで泣かそうとするんだろうけど、
このドラマはそんなことはしない。結局、社内報なんて誰も読んでなかったという
やたらリアリティーのある終わり方で、
エピソードの余韻だけで基子たちのささやかな成長と
ハピネス三茶を中心とした人のつながりを描いた。
見事だった。採点 8.0(10点満点平均6)
[ロビー田中の自己紹介]
[トップへ]