タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第196話「フジの大多亮が現場復帰」



「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」
「愛という名のもとに」などをプロデュースしたフジの大多亨氏が、
編成の仕事からチーフプロデューサーとして現場に帰ってくる。

「Dr.コトー診療所」のスタッフロールにも
制作統括として名前が出ていたので、
あれ?と思っていたんだけど、
来年から本格的に月9を担当するらしい。

最近の月9の不調ぶりを見て、
会社も相当アセってるんだろうな。

どんな月9を作るのか、今から楽しみだ。




『愛するために愛されたい』  9

演出:森永恭朗
脚本:武井彩

一気に下世話な内容になった。
西岡徳馬のキャラにしても、
投資銀行幹部のキャラにしても…。

どうせここまで来たなら
たとえ1話短縮になっても
最後まで浮世離れしたままでいけばいいのになあ。

でも、ある意味、最終回は楽しみ。

             採点  4.0(10点満点平均6)




『高原へいらっしゃい』  第九話

演出:本多繁勝
脚本:奥寺佐渡子

3人目の演出家と脚本家。
つってもあと1回になっちゃったけど。

面川(佐藤浩市)が東京で奥さん(余貴美子)に会ったシーンで、
面川が8人でここまで頑張ってきたと言った時に
“8人?”と奥さんが聞き返したセリフは良かった。

いや、良かったんだけど、
このセリフが活きるような物語を
序盤に前川洋一が書いてないのが問題なんだよな。

あと、最後に小池(菅原文太)が
“ひとりも欠けちゃダメだよ”と
面川自身にクギを差したセリフも良かった。
これは最終回に活きるはず。

…で、最終回は誰が書くんだ?
前川洋一だろうなあ(笑)

             採点  5.5(10点満点平均6)




『Dr.コトー診療所』  第9話

演出:小林和宏
脚本:吉田紀子

前半はありきたりな演出で引き込まれなかったけど、
後半はグッと締まった。
やっぱりレギュラー出演者の演技力が高いのは
大きな戦力だよな。

ただ、個人的には
もっと何でもないエピソードの積み重ねで
離島の医療を描いてくれた方が好みなんだけど。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『STAND UP!!』  09

演出:平川雄一朗
脚本:金子ありさ

ついに千絵(鈴木杏)の影の部分に話が展開した。
すでに経験していることは想像できたけど、
ただ遊ばれたという単純な話じゃないんだろうな。

それにしても今回、
ケンケン(山下智久)の告白シーンがすごく良かったことが
ストーリーに説得力を持たせた。
あれがなかったら千絵が旅行へ行く展開にムリが出てしまったので。

強いて言えば、正平(二宮和也)が
友情と恋の二者択一に悩むセリフは入れすぎたかも。
もっとシンプルに千絵に対する想いが何なのか
悩むだけでもよかったかもしれない。

とにかくここからはもう目が離せない。
最終回までじっくり見せてもらおう。

あ、今回は冒頭に正平が恋の勉強をしたビデオも
じっくり見せてもらったので、
久しぶりに書き出しておこうかな。

「2200年の恋」「あっち向いて恋」「春よ、恋」
「北総里見恋犬伝」「恋に落ちたベートーベン」
「クニミツの恋」「恋なんていらねえよ夏」
「恋はペット」「恋をした恋をした恋をした」
「渡る世間も恋ばかり」「恋八先生」
「恋人達も濡れる立ち方」「恋人達の痴漢」
「恋の宅急便」「恋とエロス」「東京恋シネマ」
「恋のからまわり」「東京恋ストーリー」
「あす恋白書」「102回目の恋」

「2200年の恋」が見たいな、個人的には。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『特命係長・只野仁』  第八話 盗撮事件

演出:塚本連平
脚本:旺季志ずか

“ノド乾いたなあ。オチャ〜!”だって。寒っ。
まあ、最後に何とかオチたからいっか。

今回は裸が控えめ。
ダメじゃん。このドラマがそこで手を抜いちゃ(笑)

             採点  4.5(10点満点平均6)



『ニコニコ日記』  第二週 夏、友達以上母親未満

演出:片岡敬司
脚本:大森美香

すごく斬新な設定というわけではないのに
ここまで引き込まれる内容に仕上がっているというのは、
スタッフ、キャスト共に水準が高いからなんだろうな。

猪瀬(大杉漣)のキャラクターも
典型的な敵役なのにわざとらしい描き方にはなってない。

ニコ(永井杏)の話し方も自然で
“ニコニコ日記”のナレーションではやたら泣けてしまった。

とにかくやたらクオリティーの高いドラマだ。

             採点  7.5(10点満点平均6)







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