タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第206話「“ビギナー”2話で視聴率アップ」

通常、連ドラは
初回より2話目の方が視聴率が下がるものだけど
(初回だけとりあえず見る人が多いから)
「ビギナー」は約1%アップした。

やはり世間的にも初回の印象は
予想よりかなり良かったようだ。

ミムラは月9を救う女神だったのか…。



『ヤンキー母校に帰る』  第1話

プロデュース:伊與田英徳(TBSエンターテイメント)
       河野啓(HBC)
演出:今井夏木
脚本:飯野陽子
原案:「ヤンキー母校に帰る」(HBC・TBS)
   義家弘介「不良少年の夢」「ヤンキー母校に生きる」
音楽:遠藤幹雄
音楽プロデューサー:志田博英
主題歌:「青空の果て」奥田美和子
制作:TBSエンターテイメント、TBS
出演:竹野内豊、原田芳雄、余貴美子、篠原涼子、市原良枝、ガッツ石松、
   相葉雅紀、唐十郎、平泉成、温水洋一、氏家恵、大和田伸也、永島暎子、
   木野花、西山繭子、松尾瑠璃、SAYAKA、永井大、市原隼人、
   市川由衣、忍成修吾、大塚ちひろ、石垣佑麿、加藤夏希、速水もこみち、
   小池徹平、邑野未亜、柄本佑、他

思ったよりは良かった。
ただ、吉森(竹野内豊)と菅野(市原隼人)が
東京へ着くまでの描写が長すぎたんじゃないだろうか。

冒頭もややそういう傾向があったけど、
ここでリズム感を無くした感じ。
10分延長しない方がよかったのにな。

ドラマよりドラマティックな
ドキュメンタリーの印象が強すぎて、
作りもの感が漂ってしまうのは事実。

でも出演者はかなり豪華だし、
本格的に物語が始まる次回以降に期待してみよう。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『独身3!!』  第1話

プロデュース:内山聖子、森谷雄、谷古浩子
演出:土方政人
脚本:福田雄一
原作:ロドリゲス井之介「リー万戦記 独身3」
音楽:仲西匡
主題歌:「クリスマスにくちづけを」myco〜CML
制作:テレビ朝日、共同テレビ
出演:遠藤章造、山本圭壱、山崎樹範、佐藤仁美、佐野史郎、金子昇、
   温水洋一、志賀廣太郎、曲山えり、塩山みさこ、日向崇、友井雄亮、
   梅沢昌代、栗田梨子、他

演出が共同テレビの土方政人だけあって
締めるところはきちんと締めてあった。

キャスト的には3人の中に山崎樹範を入れたのが大きい。
あと、佐藤仁美も効いている。
心配してたけどこれならそれなりに楽しめそうだ。

しかし、合コンメンバーに下平さやか起用を許すあたり
テレ朝も太っ腹だなあ。

でもあそこは「ハゲは嫌いなんです」じゃなくて
「お笑いはもういいんです」だよな(笑)

             採点  5.5(10点満点平均6)



『帰ってきた ロッカーのハナコさん』  第1週 北浦華子 ひと肌脱ぐ!

制作統括:鈴木圭
演出:柴田岳志
脚本:戸田山雅司
原作:石井まゆみ「ロッカーのハナコさん」
音楽::本間勇輔
主題歌:「元気を出して」島谷ひとみ
制作:NHK
出演:ともさかりえ、吹石一恵、平山あや、田村たがめ、小西美帆、田丸麻紀、
   鈴木砂羽、勝村政信、風間杜夫、草刈正雄、徳井優、松重豊、平岩紙、
   須賀貴匡、他

安定した面白さ。
新加入の田丸麻紀、須賀貴匡も
すんなり馴染んでる感じ。

第1週はその田丸麻紀に
スポットを当てた内容だったけど、
最後は意外と泣けたな。

この調子でやってくれれば問題なし。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『あした天気になあれ。』  1

チーフプロデュース:梅原幹
プロデュース:加藤正俊
演出:岩本仁志
脚本:梅田みか
音楽:大島ミチル
主題歌:「Wanna Be your girlfriend」樋井明日香
制作:日本テレビ
出演:観月ありさ、森迫永依、井ノ原快彦、仲村トオル、戸田恵子、ユンソナ、
   吉岡美穂、佐藤隆太、酒井敏也、東根作寿英、菊池均也、菅野禄弥、
   高林由紀子、平泉成、佐戸井けん太、板谷由夏、

加藤正俊、岩本仁志のラインで
完全にフジっぽいテイスト。
オーソドックスだけど内容は悪くない。

ただ、やっぱり脚本がなあ。
テレビ局のスタッフの描き方なんかが典型だけど、
もっと細かいところまで神経を使えば
何倍も面白くなるはずなのに…。

実々役の森迫永依は上々。
とくに泣き顔は可愛い。

脚本だけだな、心配のタネは。
あ、ちなみに主題歌を歌ってるのは
「ピュア・ラブ」のルナちゃんね。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『末っ子長男姉三人』  第1話

プロデュース:八木康夫、濱田明子
演出:清弘誠
脚本:吉田紀子
主題歌:「愛が呼ぶほうへ」ポルノグラフィティ
制作:TBSエンターテイメント、TBS
出演:深津絵里、岡田准一、岸恵子、賀来千香子、原田知世、小雪、
   冨士眞奈美、鈴木砂羽、伊藤淳史、勝地涼、他

日曜劇場らしいドラマ。
この初回も視聴率は高かったんだけど
最後までほとんど落ちないんじゃないかな。

結局、こういうタイプのドラマを求めている人は
世の中にかなり多いと思うし。

姑・小姑との同居というメインのエピソードと
春子(深津絵里)がトシをごまかしていたエピソードを、
どこまで絡ませていくかが当面の興味。

あまりあっさりと姑・小姑にバレてしまうと
このエピソード自体に意味がなくなってしまうので、
うまく引っ張って笑いのネタにして欲しい。

最後まで見たらこの初回が一番面白かった
ということにならないことを望む。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『ビギナー』  第2話

演出:水田成英
脚本:水橋文美江

出だしの雰囲気は初回とかなり違った。
でも講義の課題から8人の話し合い、
そこで名もない人の心情を拾い上げていく展開は同じ。

この姿勢はどうやら守るようで、
ここが作品の柱になるようだ。

まだゴツゴツした感じは残るけど、
やり方は間違ってないと思う。
寮での羽佐間(オダギリジョー)と鈴希(奥菜恵)の絡みのように
印象的なシーンも必ず入れているし。

あと、課題を話し合っている時に
想像の場面がイラストから映像に変わる瞬間もいい。
その名もなき人の心情がハッキリと実感できる効果があって
かなりグッと来る。

今回の月9は成功だな。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『ライオン先生』  第1話

チーフプロデュース:田中壽一
プロデュース:堀口良則
       霜田一寿、池田禎子(ザ・ワークス)
監督:小田切正明
脚本:武田百合子
原作:「ライオン先生」「タンタン」重松清
音楽:溝口肇
テーマ曲:「Love, Peace & Soul」SOUL'd OUT
タイトル曲:「Lost Wing」Lyrico
制作:よみうりテレビ
制作協力:ザ・ワークス
出演:竹中直人、岡本綾、今田耕司、要潤、小池栄子、山下真司、
   渡辺いっけい、原千晶、段田安則、西村雅彦、平愛梨、ウエイツ瑛士、他

うーん、どうなんだろう。
ライオン先生(竹中直人)がカツラだという部分に
映像的な面白さはないよな。
学園モノとしての新鮮味もないし。

小池栄子のオッパイはすごいけど、
それも新鮮味はないしな。

かなりキツイかも。

             採点  5.0(10点満点平均6)







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