タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第212話「“エースをねらえ!”が上戸彩で連ドラ化」


フジテレビの開局45周年記念ドラマは
今やっている「白い巨塔」。
そして来年の1月から放送される
テレビ朝日開局45周年特別番組が、
あの名作「エースをねらえ!」と発表された。

さすがテレ朝、
自分が何をすればいいか分かってる。

放送枠は木曜9時。
注目の岡ひろみは上戸彩。
ただ、まだお蝶夫人や宗方コーチの配役は発表されてない。

誰だ!? 誰がやるんだ!?



『エ・アロール』  第4話

演出:松田礼人
脚本:相沢友子

大事な話であり、
考えなくてはいけない話ではあるけど、
老人の性に関する話題は
まだテレビ的には早い。

ただ今回の描き方は、
後半、うまくドラマとしてまとめたと思う。

このあたりのトーンで何度かドラマ化していかないと
普通にこの話題を取り上げられるようにはならないだろうな。

企画の主旨としては頑張って作った方だと思う。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『マンハッタンラブストーリー』  D

演出:片山修
脚本:宮藤官九郎

土井垣(松尾スズキ)がなぜモテるか、
というネタと店長(松岡昌宏)の考察は面白かった。
あと、赤羽(小泉今日子)とベッシー(及川光博)が過ごした
緊張感あふれる一夜のシーンとか。

A→B→C→Dという単純な一方通行の流れだけでなく、
それぞれが迷ったり、思い直したりしてるところもいい。
もちろんD´(土井垣春子=YOU)の存在も大きいし。

さあ、いよいよ仕掛けがありそうな、E、F、G。
全11話の予定なので、
H以降のネタも気になる。

後半への期待度は、
「共犯者」とコレが最も高いな。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『トリック』  episode 2 ♯3

演出:木村ひさし
脚本:蒔田光治

高橋ひとみにコメディセンスがあるから
それなりに面白さは出たけど、
内容はまた一話目と同じようなレベルだな。

山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)が
トリックを暴く相手役は当然必要。
でもそれ以外のキャラはあまり多くない方がいい。

また解決編で山田と上田のコンビネーションに
スポットが当たればいいんだけど…。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『白い巨塔』  第四話

演出:河野圭太
脚本:井上由美子

幸薄い役をやらせたら
今、木村多江の右に出る者はいない(笑)
菊川役で沢村一樹も登場し、
教授選に向けて盛り上がってきた感じだ。

でも今回の見どころはやっぱり
東教授(石坂浩二)の“チッ”だろうな。

東教授夫人(高畑淳子)と共に
今回は東家の動きが見ているものをワクワクさせた。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『ヤンキー母校に帰る』  Vol.4

演出:加藤新
脚本:飯野陽子

前回のようなイジメの描写は
なかなかドラマではうまくいかないものだけど、
今回の授業は良かった。

イジメられた経験のある者から話を始めた点。
最もイジメに荷担したミカ(高瀬友規奈)が、
風向きが変わった途端、
あかね(加藤夏希)の名前を出したことに激しく怒った点。
そしてあかねの本音を引き出したあと、
“吉森なんかに誰がついていくもんかよ!”
というあかねの言葉をそのまま受け止めた点…。

いや、そういう教育論に関しては賛否両論あるだろうけど、
少なくとも吉森(竹野内豊)が本気で生徒にぶつかっている様子は
画面から十分に伝わってきた。

前回、不安定さという言葉を使ったけど、
確かにこのテンションが毎回だと
見ていて重くなりすぎるという副作用はあるかもな。

バランスを取りながらでもいいから
この吉森の姿勢はきちんと描いていって欲しい。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『独身3!!』  第4話

演出:杉山登
脚本:福田雄一、水野宗徳

佐藤仁美がこれくらい絡んでくると
安っぽさも多少は緩和される。

それにしても、
水上(佐野史郎)のつまらなさは何とかならんかなあ。
これが面白いと感じる人もいるのか…。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『帰ってきた ロッカーのハナコさん』  第4週 北浦華子 苦戦する!

演出:井上剛
脚本:戸田山雅司

入魂の最終週予告だったなあ。
今週は来週に向けての序章という感じだったけど、
十分に続きを期待させる作りだった。

ハナコさん(ともさかりえ)はどうなってしまうのか?
椎名室長(松重豊)の思いは届くのか?
さらなる続編を可能な作りにして終わるのか?
非常に楽しみだ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『あした天気になあれ。』  4

演出:佐久間紀佳
脚本:梅田みか

森迫永依のクシャミはすごい!
加藤茶以来じゃないだろうか、
あんなリアルなクシャミをできる人は…。

とまあ、実々と花(観月ありさ)に関する部分は
相変わらず面白いんだけど、
全体としてはやっぱり安っぽい。

分かりやすい内容にするにしても
テレビ局のスタッフの描き方は
もう少し何とかして欲しいな。

             採点  6.5(10点満点平均6)






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