タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第213話「“俺たちの旅”30年目のスペシャルも決定」


75〜76年に、中村雅俊(カースケ)、
田中健(オメダ)、秋野太作(グズ六)の共演で
大ヒットした「俺たちの旅」のスペシャルが、
この冬に放送されることが決まった。

この作品は「十年目の再会」「二十年目の選択」と
スペシャルが作られているけど、
これで主要キャストを代えずに30年続くことになり、
「北の国から」「ふぞろいの林檎たち」を超えて
歴代最長記録となる。

脚本はもちろん鎌田敏夫。
さて、50代になった彼らの
青春の軌跡をどう描くのか…。



『末っ子長男姉三人』  第4話

演出:金子文紀
脚本:吉田紀子

後半は相当良かった。
ていうか、これだろう、
本当にやりたいのは。

ここを活かすために
前半はきちんと笑いを取らないといけない。
でもそれがうまくいかない。
そういうことなんだろうな。

幸子(小雪)が母(岸惠子)からお金をもらった時に言った
“すいません”(ありがとう、ではなくて)
最後に春子(深津絵里)が一郎(岡田准一)に言った
“独り占めしたいから”
これはいいセリフだった。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『ビギナー』  第5話

演出:水田成英
脚本:水橋文美江

講義で出される課題から離れ、
各法律事務所を訪れての実地研修に。
まず、この2人ずつの組み合わせが良かった。

普通なら楓(ミムラ)と羽佐間(オダギリジョー)、
森乃(松雪泰子)と桐原(堤真一)というセットになるところを、
互い違いにしたことで
各自が相手を認めたり、
自分を見つめ直したりする効果を出していた。

ただ、訪れる法律事務所が4箇所になったことで、
メインとなった楓・桐原コンビ以外のエピソードが
ややあっさりと描かれた印象は歪めない。

もちろん、それぞれのエピソードには意味があって、
各キャラクターの成長という側面からは
決して間違ってはいない脚本なんだけど…。
もう少し時間があったらよかったのにね。

楓が、自分は弁護士ではない、
まだ司法修習生なんだから
今できることを精一杯やりたい、と
初めて大きな声を出したシーンは良かった。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『ライオン先生』  第4話

監督:白川士
脚本:武田百合子、小田切正明

最後のまとめ方が安易だった。
生徒にしても教師にしても
その他大勢キャラの描き方が
全体的に安易なんだよな。

やっぱり中途半端にドラマ化すること自体、
間違っていたのかも。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『あなたの隣に誰かいる』  第5回

演出:成田岳
脚本:坂元裕二

戸田菜穂の出番が多くて
個人的には嬉しかったんだけど、
全体的な内容は
ますますとっちらかってしまった感じ。

一見、関係ないエピソードが最後につながる、
という作法はよくあるけど、
混ぜてはいけないエピソードもある。

このドラマはそれをやってしまっているような気がする。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『ハコイリムスメ!』  第伍話

演出:都築淳一
脚本:中園ミホ

お百度参りか…。
依然として目新しいエピソードもなく、
淡々と予定調和的な話が続いてる感じ。

花(飯島直子)の決断もどうなんだろうなあ。
認知だけはしてもらいなさいよ、
という経験者の声が聞こえそう。

             採点  5.0(10点満点平均6)






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