タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第216話「“Shall we ダンス?”も1月から連ドラ化」
話題作てんこ盛りの1月クールに
またしても強力なラインナップが…。96年に役所広司主演で大ヒットした映画
「Shall we ダンス?」が、
江角マキコ主演で連ドラ化されることになった(TBS系)。女性が主役になるので
ストーリーはそれに沿って変更される模様。久しぶりに落ち着いた江角マキコが
見られそうなのは嬉しいけど、
大丈夫か?
こんなに話題作ばかり1クールに集めて…。
『エ・アロール』 第6話
演出:平野俊一
脚本:相沢友子来栖(豊川悦司)と麻子(木村佳乃)のカップルと比較しながら
高齢者の恋愛をかなり突っこんで描いた回。若い人の恋愛と比べて、
静かで、激しくて、
先を急いだような高齢者の感情がもの哀しかった。こうなるとベテラン俳優達の味わいが際立つな。
今回は津川雅彦がすごく良かった。採点 6.5(10点満点平均6)
『トリック』 episode 3 ♯5
演出:丸毛典子
脚本:林誠人脚本が林誠人に代わって
格段に面白くなった。誰にでも分かるトリックは
山田(仲間由紀恵)にすぐに解説させ、
本当に謎の部分だけを引っ張る。
それだけでもこんなに見やすくなる。メイン以外のキャラの描き方も丁度いい。
最後まで林誠人が書いてくれるといいんだけど…。採点 7.0(10点満点平均6)
『白い巨塔』 第六話
演出:河野圭太
脚本:井上由美子前回と今回の林田(木村多江)のエピソードで、
より財前(唐沢寿明)と里見(江口洋介)の
ポジションがハッキリした感じ。トライアルの使命を持つ大学病院において
必ずしも2人が善悪にハッキリ分かれるわけではないことも
それなりに描けていたと思う。教授選考会のシーンの鵜飼(伊武雅刀)が
個人的には今回一番印象に残った。採点 7.0(10点満点平均6)
『マンハッタンラブストーリー』 F・G演出:坪井敏雄
脚本:宮藤官九郎Fの回が約7分で終了!
そして引き続きGの回へ。
…その手があったか。江本(酒井若菜)が船越英一郎に惚れる理由も
みんなが船越に好意を持つ流れの中で惚れるという
コメディーとしては筋が通っていたものだった。今回はこれ以外にも
フェイクとしてHの原(平岩紙)を登場させたり、
忍(塚本高史)を説得する場面で
松岡昌宏がドラマーであることが活かされていたり、
テクニカルな部分が多く感じられた。ただ、演出が代わったせいか、
いつものような畳みかけるテンポが
多少足りなかった感じ。
これは編集の問題でもあると思うんだけど。で、やっぱりGの忍くん(塚本高史)は忍ちゃんで
店長(松岡昌宏)につながるという展開に。こうなるとHの次はまたAに戻って
本当にぐるぐるまわるような気がしてきたなあ。
回数表示は「Aー2」とか…。ここまでの片想いの連鎖も
ハッキリと結論が出ているわけではないので
それも面白そうだ。採点 7.5(10点満点平均6)
『ヤンキー母校に帰る』 Vol.6
演出:今井夏木
脚本:飯野陽子3人の生徒がタバコを吸うまでの描写は
ちょっと安易に描きすぎた感じ。
ていうか、中途半端だったのかな。
まったく描かないという手も
なくはなかった気がするけど。ただ、後半は良かった。
まだ未熟な吉森(竹野内豊)と
安藤先生(余貴美子)との関係も
喫煙問題の中でうまく描かれていたと思うし。いずれにしても、
他の学園ドラマとの差異は出せていると思う。採点 7.0(10点満点平均6)
『独身3!!』 第6話
演出:杉山登
脚本:大野敏哉星野真里って
どんな仕事でも受けちゃうんだよな。
そこがちょっと痛々しい。採点 5.0(10点満点平均6)
『百年の恋』 第1週 こんな恋って、アリ?!
制作統括:加賀田透、鈴木圭
プロデューサー:大野木直之
演出:中村金太
脚本:橋部敦子
原作:「百年の恋」篠田節子
主題歌:「元気を出して」島谷ひとみ
共同製作:NHKエンタープライズ、日本テレワーク
制作:NHK
出演:筒井道隆、川原亜矢子、高畑淳子、江波杏子、六平直政、
加勢大周、久我陽子、浅見れいな、並樹史朗、来須修二、
橋本啓輝、柊里咲、奥原茉莉、他家事が出来ない年収六千万の才女と
年収二百万のフリーライターの
奇跡の結婚とその結婚生活を描く物語。
夫婦逆転というテーマをコミカルに描く。ストーリーは面白い。
ただ、コメディータッチのわりに
笑いが取れてない。
まあ、センスの問題なんだろうけど。この枠も、
そうそう傑作が続くわけないよな。採点 6.0(10点満点平均6)
『あした天気になあれ。』 6
演出:猪股隆一
脚本:梅田みか花(観月ありさ)がガラスに映る自分を見て
“ひどい顔”という前から
今回の観月ありさは目の下にクマが出来てたぞ。まあ、それはいいとして
テレビ局のスタッフのキャラクターをきちんと描いておけば
今回の話はかなり面白かったはずなんだけどなあ。
そこをここまでおざなりにしてきてしまったのが残念。でもこのドラマらしい良さは出ていた方かな。
実々(森迫永依)は相変わらず可愛いし。井ノ原快彦が笑いの間を知っているのもいい。
採点 6.5(10点満点平均6)
『末っ子長男姉三人』 第5話
演出:清弘誠
脚本:吉田紀子ホロっとさせるシーンもあったけど
短っ!センスのいい笑いが取れないということだけじゃなく、
コメディーとシリアスのバランスも悪いんだよな。前回ぐらいのバランスを保てればいいんだけど。
採点 6.0(10点満点平均6)
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