タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第219話「お蝶婦人は松本莉緒」



上戸彩主演「エースをねらえ!」の
主要キャストが発表された。

注目のお蝶婦人は松本莉緒。
テレ朝コミック作品のファンなら
納得のキャスティングだろう。

宗方コーチは内野聖陽、
藤堂は吉沢悠、
緑川蘭子は酒井彩名。

やっぱり宗方コーチに
内村光良ってのはムリだったか(笑)



『末っ子長男姉三人』  第6話

演出:金子文紀
脚本:吉田紀子

前半はめずらしくテンポがあって面白かった。
でも中盤から失速。

ハッキリ言えば小雪と原田知世だけで
このスタイルのコメディーをやるのはムリだろう。
2人がメインのシーンが長くてダレてしまった。

笑いを取る部分には必ず
深津絵里か加来千香子を絡めないとダメ。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『ビギナー』  第8話

演出:水田成英
脚本:水橋文美江

やっぱりいいドラマだなあ。
ミムラもすごくいいよ。

今回、桐原(堤真一)が傍聴席で泣いた、
という部分だけでなくて、
その前の羽佐間(オダギリジョー)との会話から
桐原の心情をきちんと描いていたところが良かった。

そして裁判では泣かなかった楓(ミムラ)が
自分の書いた殺人罪適用の起案を読み上げて泣くシーンも。
泣くのはこれが最初で最後、みたいな決意が感じられて良かった。

もう我修院達也の起用理由なんかどうでもいい。
山口P、水橋文美江コンビの作品がもっと見たい。

             採点  8.0(10点満点平均6)



『ライオン先生』  第7話

監督:小田切正明
脚本:田中江里夏、小田切正明

「タンタン」は読んでないんだけど、
たぶんこんなゆる〜い話ではないんじゃないかなあ。

ちなみに「ライオン先生」って短編は
なかなかの秀作だよ。
このドラマみたいにズレまくってない。

かわいそうだな、重松清も。

             採点  4.5(10点満点平均6)



『あなたの隣に誰かいる』  第8回

演出:成田岳
脚本:坂元裕二

前半は人間ドラマとしての家族を描いたわけだけど、
まったくカタルシスがない。
そういう描き方を今までしてこなかったじゃん。

浮気相手が殺されたかもしれなくて、
その証拠隠滅をしたという心理を
どう消化して今回の行動になったのか、
そこを描いておかないと
いくら欧太郎(ユースケ)が家族を愛してるという描写を入れたって、
全然説得力がないじゃん。

…まあ、どうでもいいけど。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『ハコイリムスメ!』  第八話

演出:木下高男
脚本:中園ミホ

軽い作りのドラマであることは分かってるけど、
徹郎(吉沢悠)の兄(袴田吉彦)が
花(飯島直子)の一言で
あっさり説得されたシーンはお粗末すぎた。

そして灯(深田恭子)と徹郎の関係は
純平(玉山鉄二)を絡めてお約束の展開に。

キース(マーク・コンドン)はニューヨークへ行ってしまったけど、
JALのタイアップカットが入ったのがポイントか。
これまたあれこれお約束の展開があって
最終的にはニューヨークロケ?

このドラマならそれくらいの王道はやりそう。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『恋文』  第八話

演出:新城毅彦
脚本:岡田惠和

いしだあゆみ、スゴイ。
死ぬ直前の演技というのは
今までいろんな人がやってきたと思うけど、
間違いなくこれはトップクラスだったと思う。

そして「ピエロ」をこういう風に
「恋文」に取り入れた岡田惠和もスゴイ。

江津子(和久井映見)に死を実感させる効果だけでなく、
美木子(いしだあゆみ)と計作(寺尾聰)が交わした
“おかえり”“ただいま”は、
このドラマのラストへ向けての
大きな伏線になっていると思うし。

美木子と計作のエピソードが
サブストーリーだったということもあって、
前半、本人たちの心情を自分たちで語らざるを得なかったのは
ちょっと残念だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『共犯者』  第7話

演出:大谷太郎
脚本:秦建日子

高杉(池内博之)も沢井(松尾れい子)も
マサト(三上博史)を知っていること、
警察が冬川(浅野温子)の部屋を張っていても
マサトが外にいることなど、
今回はかなりハッキリと
作品の仕組みを提示する描写があった。

ガンガン攻めに転じたブラック冬川は
相当迫力があったな。

脇では希(加賀美早紀)だけでなく、
小林(吹越満)の動向もかなり興味深い。
拘置所にいる限り殺されないんだけど、
大村(はしのえみ)があっと言う間に狙われてはビビるよな。

芯となる構成には賛否両論あるだえろうけど、
肉付けのストーリーが丁寧であることが
この作品を上質なものにしている。

             採点  7.5(10点満点平均6)






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