タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第224話「角栄ドラマ制作中止」
ビートたけし主演で来春放送される予定だった
フジテレビの「田中角栄〜異形の将軍〜(仮)」が
田中家側の承諾が得られずに制作中止になった。これを受けて日テレではすでに収録を終えている
津川雅彦版「ロッキード事件」を放送延期。
時期が悪いという自主的な判断らしい。う〜ん、見たかったなあ。
『エ・アロール』 第10話演出:高野英治
脚本:相沢友子「エ・アロール」という場所に
風俗嬢を呼ぶことの是非はあるにしても、
亡くなった入居者に対する接し方の違いは、
結局、高齢者問題も人間性の問題なんだなあ、
と感じさせた。それにしても木村佳乃はホントに良くなった。
来栖(豊川悦司)と麻子(木村佳乃)をしっかり描いてるから
見ている側も高齢者問題に感情移入できる。このドラマは結論がどうこういう話じゃないので
最後まで考えさせる内容で描いて欲しい。採点 7.0(10点満点平均6)
『トリック』 episode 5 最終章演出:堤幸彦
脚本:蒔田光治最後はやっぱり黒門島ネタ。
で、また黒門島の謎はすべて明かさないまま
次シリーズへ引っ張るんだろうか。
里見(野際陽子)も“続くわね”って書いてたしな。でも、山田(仲間由紀恵)の真実に話が進むとさすがに面白い。
山田に受け継がれているシャーマンの血はどれほどの力なのか。
上田(阿部寛)とは本当に別の世界の人間なのか。ギャグはもう滑りっぱなしだけど、
予告を見る限り最終回は相当面白そうだ。
期待してみよう。採点 7.0(10点満点平均6)
『白い巨塔』 第十話演出:村上正典
脚本:井上由美子年内最後、第1部終了の回。
財前(唐沢寿明)と東教授(石坂浩二)の関係、
財前と鵜飼教授(伊武雅刀)の関係、
財前と里見(江口洋介)の関係、
東教授と夫人(高畑淳子)・佐枝子(矢田亜希子)の関係、
杏子(若村麻由美)とケイ子(黒木瞳)の関係、
それぞれに見せ場があって面白かった。とくに東教授の最後の総回診シーン、
杏子とケイ子のバーのシーンは見ごたえ十分。
“こんなやり方で教授になった彼に
将来は無いと思ってますよ。
しかしこれからも財前君を見守っていきましょう。
それが育てた者の義務ですからね”
“できればお葬式まで会いたくないわね”
みんな重たいセリフだった。新年1発目は2時間スペシャル。
原作ではダッハウ強制収容所の場面を
テレビドラマで初めてアウシュビッツを使って撮影したらしい。
もうここからは見逃せない。採点 7.5(10点満点平均6)
『マンハッタンラブストーリー』 B(表記は反対向き)演出:片山修
脚本:宮藤官九郎結構、泣けたなあ。
みんながコーヒーで乾杯するところとか、
忍くん、じゃなくて忍ちゃん(塚本高史)が普通に
“じゃあ、明日もマンハッタンで”
って言うところとか。赤羽(小泉今日子)が勘違いで
ベッシー(及川光博)を好きになっちゃったり、
嫌いになったけどやっぱりちょっと好きになっちゃったり、
マニュアル的な恋しかしてこなかったベッシーが
赤羽にフラれてオタオタしたり、
本当に普通の恋愛をちゃんと描いてるんだよな、
コント的な笑いの中に紛らわせて。イボリー(尾美としのり)だけは
まったく幸せになれる気配がないけど、
下品なこと言って騒いでるのも
イボリーにとっては楽しいのかもしれないし。どんな形でもいいから
みんながハッピーと感じられる最終回を望む。採点 7.5(10点満点平均6)
『ヤンキー母校に帰る』 最終話演出:今井夏木
脚本:飯野陽子ドラマチックな味つけはあったけど、
ストーリーとしての山場はほとんどなかった。
学園モノの最終回はしょうがないのかな。全体を通して言うと、
竹野内豊は期待以上にハマっていたし、
生徒役を演じた若手の役者たちはみんな頑張った。ただ、やっぱりトータルの構成は
もっと煮詰めた方がよかったと思う。
これは脚本家だけの責任じゃないと思うけど…。あのドキュメンタリーを
ドラマ化した意味は確かにあった。
話題性のある企画に甘えないで
真摯な姿勢で作っていたとも思う。でもだからこそ全体の完成度としてはもの足りなかった、
というのが正直な感想だ。採点 7.0(10点満点平均6)
脚本 ★★★☆☆
演出 ★★★★☆
配役 ★★★★☆
主題歌 ★★★★☆
音楽 ★★★☆☆
新鮮さ ★★★☆☆
話題性 ★★★☆☆平均採点 6.90(10点満点平均6)
『独身3!!』 第10話演出:土方政人
脚本:福田雄一笑いを取りにいく部分とシリアスな部分のバランスは
相変わらず悪くないんだけど、
とにかく面白くない。
ちゃんと前半で笑えれば後半締まるのに…。まあ、とりあえず塔山紗江が生きて良かった(笑)
採点 5.5(10点満点平均6)
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