タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第235話「4月から妻夫木・柴咲で北川悦吏子ドラマ」


4月からのTBS日曜9時枠で
北川悦吏子が2年ぶりに脚本を書くことになった。

主演は妻夫木聡と柴咲コウ。
北川悦吏子は、
「ラブストーリーの王道とも言うべきドラマを書こうと思ってる」
と言ってるらしい。

それが心配なんだよな(^_^;)



『奥さまは魔女 〜Bewitched in Tokyo〜』  第2話

演出:吉田秋生
脚本:後藤法子

うーん、大まかなプロットは悪くなかったと思うけど、
セリフも芝居もこなれてないなあ。

まだ2話なのでキャラクターが固まってないのかもしれない。
でも、もっとリハーサルを重ねてスムーズにやって欲しい。

もしかして魔法シーンの撮影に時間を使い過ぎてる?
それじゃあ本末転倒だと思うけど…。

もっと内容を詰めてテンポ良くやって欲しい。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『スカイハイ2』  第二死 バロック

演出:金子修介
脚本:小川智子
脚本協力:鶴田法男

テーマは面白かったけど脚本の完成度が低かった。
やっぱり安定しないなあ、このドラマは。

玲香(渡辺典子)が10代の頃に映画を撮った、
という巨匠役で出てきたのは崔洋一。
指差した写真は本当に崔洋一が渡辺典子主演で撮った
「いつか誰かが殺される」のものだった。

渡辺典子はハマリ役だったかもしれないけど、
ハマリ過ぎてシャレにならない感じもあったな。

ラスト10分はまあ良かった。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『ちょっと待って、神様』  第3週 お母さんみたいになりたくない

演出:海辺潔
脚本:浅野妙子

娘からお母さんみたいになりたくないとまで言われながら
お母さんみたいにならなくていいからと言う竜子。
泣けるなあ。

東京で怪しいプロダクションに騙されそうになる、
という展開はありきたりだったけど、
同じように家を出ている子供達に
とにかく美味しいご飯を作って上げるシーンは良かった。

たくましく生きようとしていた秋日子が
両親の離婚を聞いてこのままでもいい
(肉体を竜子に貸したままでもいい)
と竜子にしがみついて泣いたシーンも効果的だったし。

専業主婦をここまで哀しく偉大に描くドラマもすごい。

             採点  7.5(10点満点平均6)



『彼女が死んじゃった。』  第2話

演出:佐藤東弥
脚本:一色伸幸

原作の自分探し的な部分は出てきたと思うけど、
ドラマとしてのトーンが整理されてない感じ。
スタッフによって狙い所にズレがあるとか?

高岡早紀は色っぽかった。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『砂の器』  第2話

演出:福澤克雄
脚本:龍居由佳里

ドラマとしては、
和賀(中居正広)とはまた違った宿命を背負った
あさみ(松雪泰子)の存在は悪くないと思う。

犯人側を主人公にしているせいもあって
やたら和賀が動き回るな、という印象は歪めないけども。

演出は相変わらずいい感じ。
ラストカットはとくに良かった。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『プライド』  period 3

演出:澤田鎌作
脚本:野島伸司

恋愛部分のテーマに関しては
「世紀末の詩」や「ゴールデンボウル」でも
似たような描き方をしていたので新しさは感じないけど、
野島伸司らしさは出ていた。

演出も澤田鎌作の方がテンポが出たし、
エンターテイメント部分も全体的に盛り上げることができた。
このあたりが今回の月9の最低ラインと言えるだろうな。
(最低でもこのクオリティーは維持しないとツライ)

お願いだから“メイビー”だけは何とかして欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『乱歩R』  第3話「暗黒星」

監督:五木田亮一
脚本:長川千佳子

これはこれでいいのかな。
セットにお金をかけてない(かけられない)感じが
かえって懐かしさをかもし出してきた。

最後の仲間由紀恵は美しかったし、
こういうゲストの使い方ならドラマとしてアリだと思うし。

次はいよいよ「黒蜥蜴」。

             採点  6.0(10点満点平均6)






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