タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第24話「LLL、新たな希望と不安」


7月からの日テレ系・月曜10時枠に
永瀬正敏が10年ぶりで連ドラ出演することが決まった。

作品は「私立探偵 濱マイク」(制作は読売テレビ)。
永瀬主演の人気映画シリーズのドラマ化だ。
毎回、演出家を換え、
行定勲や青山真治も演出をするらしい。

日テレ系の月曜ドラマが
本気で「スマスマ」を倒しにきたのか!?


『ロング・ラブレター 〜漂流教室〜』 第6話

演出:武内英樹
脚本:大森美香

やっと安定してきた。
こうなると、2・3・4話あたりが
残念でならない。

もちろん、もっと狂気を見たかった
という人もいるだろうし、
常盤貴子と窪塚洋介の会話のトーンが
好きになれないという人もいるだろう。

でも、これはこれでいいと思う。
ていうか、TVドラマである以上、
かなりベターな選択だと思う。

なぜ西さん(赤咲伶奈)が
未来人(?)と一緒に出ていってしまったのか、
という大友(山下智久)の質問に対して、
我猛さん(鈴木えみ)が
“求められていたからではないでしょうか”
と言ったのは印象的。

今回はそういう描写が多かった。
漂流する前は自分の存在価値が分からない
誰からも必要とされていない
と感じていた生徒たちも、
この世界では必要とされている
自分のするべきことがある
と思うようになる。

もちろん、実際は漂流する前だって
存在価値はあったし、
必要としてくれる人はいたんだけど…

原作のモチーフをうまく利用して
このまま最後までいって欲しいところだ。

が、しかし、若原(中丸新将)が、
“あれはもはや人間ではない。
 人間は恐ろしい生き物になってしまった。
 いや、もともと恐ろしかったのだ。
 滅びる運命だったのだ”
などと言っていた。

やるの? あれを出すの?
どちらとも取れるセリフだなあ。
出さないで欲しい、個人的には。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『続・平成夫婦茶碗』 第六話

演出:樹木まさひこ
脚本:森下佳子

演出家が替わったせいか、
序盤の遊び過ぎた展開がシラけた。
そういう笑いを取りにいく作品じゃないのに…。

それでも後半はいつもの調子。
幸(田島穂奈美)が節(浅野温子)の好きだった
「元気を出して」を泣きながら歌うところは、
やっぱりもらい泣きした(笑)

家族の一員として
幸を叱る灯(優香)も良かったし、
一緒に泣いてるオレも素敵だ(笑)

節には敵わないと思ってる灯と、
たとえ生きていても
灯には敵わなかったかもしれないと思っている節。
この構図もハッキリと示していて効果的だった。

そして、来週はついに
芳賀優里亜にスポットが…
見逃せない。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『プリティガール』 第6話

演出:岡島明
脚本:青柳祐美子

わーい。片平なぎさ、反逆の巻(笑)
こういう面白さも用意してたか。
あきらめずに見続けてた人は得したな。

もちろん、なぎさ反逆までの展開は
相変わらずチープ、というか強引。
スウェーデン特使の息子がいなくなった時の
歩美(米倉涼子)の狼狽ぶりも笑えるし、
見つかった時の特使夫妻の感謝ぶりも訳わからんし…。

理恵子(片瀬那奈)がコブちゃん(吉沢悠)に
実は気があるのでは…、という感覚はあったものの
コブちゃんからキスして
“お前が歩美さんのマネするから
 ついその気になって”はどうよ。
とことん何でもアリだな。

まあ、そんなことで腹を立てていたら
このドラマは楽しめないんだけどね(笑)

花(稲森いずみ)曰く、
“空は晴れてるし、私は健康だし、
 それに友達もいる。
 世界は完璧だよ”

このピュアな考え方こそ
このドラマの根幹なんだよな。
細かいことには目をつぶるから
最後は素直にそう思える内容にして欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『婚外恋愛』 #6

演出:久野昌宏
脚本:浅野妙子

やっぱり、あまり過剰な期待はしない方がいいかも。
ていうか、明らかにつまらなくなってきた。

亮馬(原田龍二)、ユリ(高橋由美子)、
拓也の母親(大森睦美)、アヴェンティ編集部…
人間関係が広がれば広がるほど
ステロタイプな描き方になるし、
作品の焦点もぼやけていく感じ。

雑な作りにさえ思えてきて、
ドロドロさ加減を楽しむことすらできない。

みつる(永作博美)、拓也(堺雅人)、志津香(釈由美子)、
この3人の関係だけにもっと焦点を絞った方が
面白かったんだろうな。

いや、もちろん、
その関係を明確にするために
真一郎(根津甚八)や亮馬も
派手に動き回らせているんだろうけど、
そのことがマイナスになってきてる。

とはいうものの
肝心の志津香にも
魅力が無くなってきてるからなあ。

かなりツライ。

             採点  5.5(10点満点平均6)


『3年B組金八先生』 第17回

演出:加藤新
原作・脚本:小山内美江子

ここへきて出会い系サイトの問題を取り上げるのは
さすがに詰め込み過ぎでは…、と思ったけど、
かなり説得力のあるまとめ方だったと思う。

やっぱり金八がマジで説教すると凄みがあるな。
しかも、武田鉄矢が年齢を重ねるごとに
その説得力は格段に増している。
今は武田鉄矢自身が脚本に手を加えて
自分の言葉にしているところもあるらしいし。

後半は信太(辻本祐樹)の問題。
すべてがクリアになったわけじゃないけど、
とりあえず解決の糸口を見せた格好だ。

こういったいろいろな問題に
直(上戸彩)の気持ちの揺れをからめる展開もいい。

そして、来週からいよいよ
今クールのクライマックスが始まる。
タイトルは「直と政則1」だ(正確にはローマ数字の1)

このシリーズは直と政則(東新良和)が
転校してくるところから始まった。
ふたつの問題を別々にではなく
同時に盛り上げていく展開らしい。

内容が重たくなるのは必至。
でもすごく期待できる。
演出は福澤克雄だ。

             採点  7.0(10点満点平均6)





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