タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第240話「反町隆史&長谷川京子で野球ドラマ」


4月からのフジ系火曜9時枠は、
反町隆史と長谷川京子が共演する
「汚れた顔の天使(仮)」と発表された。

反町隆史は元プロ野球選手で
引退後は少年野球チームの監督をしているという役。
長谷川京子は反町とことごとくぶつかる弁護士役を演じるらしい。

スタッフはそんなに悪くなさそうだけど、
反町隆史と長谷川京子のセットは危険すぎる。
これはたぶん野球ドラマじゃなくて冒険ドラマだ(笑)



『それは、突然、嵐のように…』  第5回

演出:日名子雅彦
脚本:金子ありさ

もうアイテムとしてのダンスはどうでもいい感じ。
ただ、そのあたりも含めた先入観を一切排除すると、
今回は良いシーンもいくつかあった。

日出男(柳葉敏郎)がリストラの仕事をしなければいけないと
こずえ(江角マキコ)に打ち明けたシーンの後、
拓馬(山下智久)がこずえに電話で
“(こずえが好きな人は)いい男?
 大事にしてる?”
と聞いた流れは良かった。

あと、最後に拓馬がこずえの家まで来てしまった時の、
“迷惑だよね、ゴメンね、突然…
 伝票、調べて来ちゃった。
 つーか、ヤバイよね、ちょっと家まで”
というセリフも良かった。

もう会えないのかもしれないと思って
思わず来てしまったとしても、
マジメに“好き”と言いに来たとしても、
家にまで来るのはヤバイ、と感じる男の子であることを、
きちんとセリフにして表現した点が良かった。

ただ、花束に添えてあったこずえのメッセージ自体は良くなかったけどね。
あそこはリアリティーより、
脚本的にもっと感動的な言葉にするべきだった。

ドラマ全体としてのバラバラ感も相変わらずで、
現時点では佐保(綾瀬はるか)の存在が
どうにもこうにも浮いてる感じ。

仮に当初の企画のキャラがそのまま残っちゃって
処理に困ってしまったとしても、
分からないようにうまく動かして欲しい。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『サラリーマン金太郎4』  Fight 5

演出:倉貫健二郎
脚本:関根俊夫

今さらだけど、
全然サラリーマンの話じゃないよね。

最初は作品を締めていた高橋英樹も
だんだん痛々しく見えてきた。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『エースをねらえ!』  STORY 5

演出:六車俊治
脚本:瀧川晃代

さすがお蝶夫人(松本莉緒)、
合宿所でも優雅なお姿だ。
しかし、どんな大荷物で参加したんだろう。
ちょっとした引越だったろうな(笑)

今回の見どころは
やっぱり宗方コーチ(内野聖陽)の浴衣の柄?(笑)
ちゃんと蜘蛛の巣だったよ。
素敵なドラマだなあ。

藤堂(吉沢悠)がひろみ(上戸彩)を呼び出して話すシーン、
最後に“じゃ、失敬”って言って!と思っていたら、
“握手しよう”だった。
それはそれでウケたな。

さあ、もう世界に挑戦だ!
早い、早い!
青春ってホントにアッという間だ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『DOLL HOUSE』  5th stage

演出:加藤新
脚本:両沢和幸

ミカ(安達祐実)が拳銃を撃つシーンは悪くなかった。
でもやっぱり前半は学芸会っぽいノリ。
賀集利樹はしょうがないにしても、
佐野史郎もこういうテイストは寒いなあ。

B級ドラマと分かっていても
見ていて辛いシーンが多すぎる。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『白い巨塔』  第十六話

演出:西谷弘
脚本:井上由美子

かなりあっさりと第一審が結審。
医療裁判に関わる人の
内面的な部分にスポットを当てたような回だった。

ちょっと里見(江口洋介)を良く描きすぎた感じはあるけど、
佐枝子(矢田亜希子)と行った食堂のシーンが良かったからいっか。

亀山(西田尚美)も少ないシーンでキャラが立っていた。
いよいよ話は「続・白い巨塔」へ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『奥さまは魔女 〜Bewitched in Tokyo〜』  第5話

演出:吉田秋生
脚本:後藤法子

企画会議でアイディアが出てみんなで笑っても
実際にやっていいこととダメなことってあると思うけど…。
水戸黄門はTBSだからこそ出さない方がよかった。

でも最後にありさ(米倉涼子)が
雪子(水川あさみ)の恋の後押しをするところは
かなり感動的に描けたので良しとするか。

ちなみに雪子の名字は新庄だった。
とことん大リーグ漬けですな。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『スカイハイ2』  第五死 最後の恋

演出:高津隆一
脚本:小川智子

愚かな人間の魂は同じ過ちを繰り返す。
求めても得られないもの、
あり得ないものを永遠に求め続ける。
でも、そうして求め続けることが生きるということ。

というテーマは悪くない。
ただ、それが描けているストーリーだとは思えないんだよな。

これなら理恵(東ちづる)の携帯画面を見て
泣き崩れる夫(富家規政)が、
最後に“竜也〜”って叫ぶブラックなオチの方が面白かった。

まあ、密かに好きな宮崎彩子が見られたからいいや(笑)
          ↑
  理恵の次に出会い系で竜也に引っかかった女

             採点  5.0(10点満点平均6)






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