タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第242話「ミムラ、来期もフジの連ドラに出演」

「ビギナー」の司法修習生でデビューしたミムラが、
「ファイアーボーイズ」で演じている救急隊員を経て、
やっと弁護士事務所に就職できそうな感じだ。

天海祐希が女性弁護士役で主演する
4月からのフジ系木曜10時「パートナー(仮)」で、
ミムラも同じ弁護士事務所のメンバーを演じる。
たぶん弁護士だと思うけど、事務員かな。

どうせなら司法修習を終えたばかりという設定にして欲しい。



『それは、突然、嵐のように…』  第6回

演出:佐々木章光
脚本:金子ありさ

最後のラブシーンは
感動するところなんだろうけど、
拓馬が不良にからまれて
2千円札だけ死守するという展開が
あまりにもコテコテで盛り上がらなかった。

あと、こずえ(江角マキコ)と拓馬(山下智久)の間に
若い女が入ってくるのはかまわないけど、
やっぱり香織(宮地真緒)か佐保(綾瀬はるか)、
どっちかにして欲しい。
キャラかぶってるよ。

もうこうなったら早く由梨子に登場してもらって
メチャクチャにかき回してもらいたい。
入り乱れてもらいたい。

そうすれば予告を見るたびに感じる一昔前の昼ドラテイストに
完全に移行できると思うんだけど。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『サラリーマン金太郎4』  Fight 6

演出:富田勝典
脚本:関根俊夫

やりたい場面をただ繋げただけという印象。
椎名(宇崎慧)のパーツなんて唐突過ぎるよな。

麗子(牧瀬里穂)も大した活躍がないまま
金太郎(高橋克典)に惹かれていく感じ。
もったいない。

もうサラ金ファンしか楽しめない雰囲気になってきた。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『エースをねらえ!』  STORY 6

演出:小林義則
脚本:高山直也

緑川蘭子(酒井彩名)がテニスコーチにバイクではねられる、という
笑うに笑えない事故のニュースが飛び込んで来て心配したものの、
どうやらドラマの収録は予定通りに参加している模様。

酒井彩名は今回もいい味だしてたしな。
何とか最後まで頑張って欲しい。

で、今回はひろみ(上戸彩)の
メンタルな部分にスポットが当たったストーリー。
お蝶夫人(松本莉緒)に
“恥を知りなさい!”とまで言われてしまった(×_×)

でも、見どころはそのへんだけだったかなあ。
今までの流れからすると
ちょっとスピード感に欠けた感じ。

また次回以降に期待しよう。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『DOLL HOUSE』  6th stage

演出:加藤新
脚本:高橋留美

ストレス性の仮性近視って…
ムチャクチャだなあ。

あゆみ(野波麻帆)の目が見えなくなるという
エピソード自体は悪くなかったけど、
それを面白く膨らますことができなかった。

とくに今回は署長(佐野史郎)の出番が多くて
ギャグがみんな寒かったしな。

野波麻帆と田口浩正を見るなら「こち池」へ。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『白い巨塔』  第十七話

演出:河野圭太
脚本:井上由美子

佐枝子(矢田亜希子)の里見(江口洋介)に対する想いは
それなりに描けていたと思う。

ただ、財前(唐沢寿明)絡みの演出がドラマチックすぎて
全体的にはかえって盛り上がりに欠けた感じ。

財前と里見が話すシーンも
もう少し深みを出して欲しかったな。

終盤に向けて盛り上げることができるのかちょっと心配。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『奥さまは魔女 〜Bewitched in Tokyo〜』  第6話

演出:吉田秋生
脚本:後藤法子

最後のまとめ方は日本的でいいけど、
前半のドタバタは…。

笑いの間が悪いというか、
リズム感がないというか。
これは好みの問題なのかな。

個人的には相当辛くなってきた。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『スカイハイ2』  第六死 拳

演出:高津隆一
脚本:田辺満

ボクサー役で須藤元気が登場。
今回は高橋かおり、浅茅陽子も含め、
キャスティングが最高だった。

ストーリーもシンプルながら
盛り上げる所はきちんと盛り上がっていたし、
最後に真知子(高橋かおり)が泣くシーンは
小細工せずにきれいに撮れていた。

そしてイズコ(釈由美子)の右ストレート。
格好良かったなあ。

いつも今回くらいの精度でお願いしたい。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『彼女が死んじゃった。』  第6話

演出:南雲聖一
脚本:一色伸幸

分かりやすい描き方ではあったけど、
今回もテーマがハッキリしていて悪くなかった。

ただ、前半のももえ(陣内孝則)の部分に関しては、
もう少し丁寧に描いてもよかった感じ。

“プライドを捨てられるのもプライド”
というセリフが後半にかかってくるのはいいんだけど、
ももえが“先を越されたな”と言ったあと、
夜空を見上げながら“また飲もうね”とつぶやくシーンは
もっとグッと来てもいいはずだった。

陣内孝則の役作りのせいか、
ももえの生き方の哀しさは受け取れなかった。
そこが残念だった。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『砂の器』  第6話

演出:山室大輔
脚本:龍居由佳里

永井大、気負いすぎだよ(笑)

まあそれはいいとして、
やっぱり時代背景を現代にしても
玲子(佐藤仁美)は流産で死んじゃうんだ。

うーん、そのこと自体はかまわないけど、
玲子の描き方は結局、中途半端だったんじゃないかな。

関川(武田真治)のキャラもここまでは深く描いてなかったので、
余計に玲子のパーツは不完全燃焼だった。

関川って結局のところ、和賀(中居正広)に
“玲子って人のことをキミは愛してるんだな”
と言われた後の表情をするためだけの人物だった感じ。

まあ、今西(渡辺謙)たちが玲子から最初に関川を疑って、
そこから和賀へという流れは悪くなかったからいっか。

さてさて、このドラマは全11話の予定なので、
折り返し地点で早くも今西が和賀にたどり着くという展開になった。
となると、映画ではかなり省略されていた裏付け捜査の描写に
多くの時間を割くという構成か。
その中で和賀とあさみ(松雪泰子)も描くんだな。

しかし、気になるのは麻生(市村正親)の存在だ。
和賀と話した直後の表情といい、
このままでは済まない感じ。

麻生がどう絡んでくるのか、注目だ。

             採点  7.0(10点満点平均6)







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