タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第31話「初体験はやまとなでしこで」
今日、仕事で「人にやさしく」のロケ地を
いくつかまわった。明が同級生にチョコレートをもらった公園は
やっぱりかなり小さかった。ドラマのロケ地って、
実際に行くとだいたい小さいとか、
キタナイとか感じるものなんだよなあ。
TVカメラってコワイ。
『サラリーマン金太郎3』 Fight 9
演出:富田勝典
脚本:中園健司やっと元・八州連合の特攻隊長、
椎名(宇崎慧)が登場。
でも魚だけ運んですぐに退場(笑)竜太(島田智之介)が
本当のママではない真澄(羽田美智子)のことで悩んでも
金太郎(高橋克典)とお風呂に入ってすぐに解決(笑)もうB級モード全開です。
マニアの方は引き続きどうぞ。採点 5.0(10点満点平均6)
『人にやさしく』 第9話
演出:久保田哲史
脚本:いずみ吉紘なんだ? この30年前のドラマのような展開は(笑)
「パパ~!」「あきら~!」
スローで2人が近づいた所にパトカーが割って入る。
そして子供の前で手錠をガシャン!
お約束を通り越してパロディーコントじゃんかぁ。もともと明(須賀健太)の父親を
捕まえること自体に緊迫感がないから
どうしようもなく白々しく見えてしまう。でも、明はやっぱり可愛い(笑)
セリフがたどたどしいところも可愛い(笑)
だから太朗(松岡充)がらみの話は良かったんだけどな。そしてなんと、小西真奈美にもジミな彼氏が…
小西真奈美がそんな扱いかよ。
つくづくもったいないドラマだな。採点 6.0(10点満点平均6)
『生存~愛する娘のために~』 全4回
原作:福本伸行、かわぐちかいじ「生存~LIFE~」
音楽:野見祐二
演出:大森青児
脚本:青柳祐美子、森脇京子(第3・4話)
出演:北大路欣也、富田靖子、岸部一徳、野村宏伸、平田満、別所哲也、
土田早苗、三林京子、井之上チャル、上野樹里、佐川満男、他余命3ヶ月と宣告された男(北大路欣也)が
14年前に失踪した娘の白骨死体が発見されたことから
残された時間を犯人探しに費やす。
少ない命を娘のため、家族のために生きる主人公の姿を
壮絶に描いた作品。原作のコミックを読んでいなかったので
1話から猛烈に引き込まれた。
全4話という構成もムダがなく
最後まで緊張感を途切れさせない作りだった。謎解きは必ずどこかにムリが出るものなので
苦しく感じる部分もあるにはあった。
それでも最後になればなるほど
「生存」というタイトルの意味の深さが分かる
緻密な作りになっているので
作品としての粗さは感じさせなかった。こういうNHKのドラマって
見逃しちゃいけないんだよなあ。採点 7.5(10点満点平均6)
『初体験』 feel 9
演出:木下高男
脚本:神山由美子やっぱり“初体験”をこの段階で済ませた。
それでこそ神山由美子!
このドラマのテーマを曖昧にせずに
正々堂々と勝負した点は拍手を送りたい。ただ、この全体の展開が良かっただけに
やや繊細さに欠けた細かいセリフが気になったのも事実だ。大ざっぱに言ってしまえば
フサちゃん(藤木直人)のセリフが浸みてこない。
女性陣の、とくにここまでは
真智(水野美紀)と由加里(篠原涼子)の
キャラクターに沿ったセリフがいいだけに、
余計にそのギャップが目立つ。敦史(オダギリジョー)と歩(小泉孝太郎)は
うまく描いてるんだけどね。あと2回、フサちゃんが藤木直人ではなくて
本当のフサちゃんに思える描写に期待したい。それにしても、真智の初体験の場所は
「やまとなでしこ」でボヤがあったはずの
桜子のアパートか…。
感慨深いなあ。採点 7.5(10点満点平均6)
『恋するトップレディー』 9
演出:河野圭太
脚本:江頭美智留、松田裕子出だしは相変わらずだったけど、
最後にやっとこのドラマの本筋が出てきた。結局、この作品は第1話と、
ここからの9・10・11話だけで良かったような気も…。2時間ドラマを引き延ばしてただけだったんだなあ、と
改めて思い知る今日この頃であった(笑)採点 6.0(10点満点平均6)
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