タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第50話「連ドラにGWはなかった! その1」

仕事して、ドラマ見て
サッカー見て、ドラマ見て
仕事して、ドラマ見て
サッカー見て、ドラマ見て…

そんなGWの前半。


『ヨイショの男』  第3話 カラオケ代理戦争

演出:金子文紀
脚本:両沢和幸

恐ろしくありふれたネタで
もうイヤになってしまうけど、
1時間のドラマとしてはまとまってた方かな。

ただ、ヨイショがすでに
つけたしみたいになっているところは
作品として評価できない。

サラリーマンの悲哀を描くだけなら
他のドラマでもできるわけだし…。

この作品にしかできないことをやってほしい。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『空から降る一億の星』 3

脚本:北川悦吏子
演出:平野眞

警察が女子大生殺人事件で
カギが掛かってなかったことを
見落としていたのはマヌケ過ぎる展開。

仮に捜査本部の考えが変わるにしても
もう少しまともな理由を考えて欲しかった。

ただ、全体の内容としては悪くなかったと思う。
とくに涼(木村拓哉)と優子(深津絵里)の
レストランでの絡みは良かった。

“アンタといると加速度つくね。
 引き返せなくなる感じ”
という涼のセリフはかなり意味深だし。

完三(明石家さんま)が琴子(森下愛子)に
借金を申し込むシーンも面白かった。
ドラマ全体にメリハリをつけるためにも
前半は2人にこういうシーンを作った方がいいな。

そして徐々に明かされていく
由紀(柴咲コウ)の生足。
じゃなくて、涼と由紀の関係。

そうか、素直に笑えるのは
木村拓哉か堂本剛に会ってる時なのか。
意外と分かりやすいな>柴咲コウ(笑)

由紀がさらに絡んでくるであろう次回、
かなり期待できるかも。

あ、そうだ、涼!
エッチする時はエプロン取る前に
帽子を脱げ!

             採点  7.0(10点満点平均6)


『天国への階段』 第四話

演出:鶴橋康夫
脚本:池端俊策

今回は本上まなみが
いつもよりちょっとだけ良かった。
ちょっとだけどね。

ここから先は本上まなみの役が重要なので
右肩上がりでいいから頑張って欲しい。

それにしても演出が秀逸だな。
牧場の場面は本当に美しい。
かなり前から撮影に入っていたので、
冬と春(夏)の映像のコラージュも見事に決まってる。

圭一(佐藤浩市)の江成(風間杜夫)に対する
復讐劇でありながら、
圭一と亜木子(古手川祐子)、
圭一と未央(本上まなみ)、
圭一と児玉(加藤雅也)、
圭一と一馬(中村俊介)など、
様々な人間関係を深く描いているところがすばらしいんだな。

このドラマの視聴率がずっとひと桁だなんて、
本当にもったいない。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『整形美人。』 第4回

演出:藤田明二
脚本:吉田智子

過去の自分とオーバーラップするCGのシーンは
さすがにしつこい感じだなあ。
必ず四つん這いになるのもよく分からないし…。
「闇のパープルアイ」を思い出すんだよな、あれ見ると。

今回の保奈美(米倉涼子)のプチストーカー行為を
最低と取るか、可愛いと取るかは微妙なところ。
個人的に米倉涼子はうまく演じてた方だと思うけど、
キャラクター設定としての一貫性はないから
作品全体を肯定はできない。
これはもう最終回までつきまといそうだな。

うーん、主題歌だけか、
とりあえず毎週いいと思えるのは。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『春ランマン』 sharing 4

演出:飯島真一
脚本:樫田正剛

最後に出てきた丈二(北村一輝)の芝居が
結局つまらなか?、という展開は良かった。
あと、前回に続いてあかね(ともさかりえ)の部屋で
6人がマジな話をするシーンも悪くなかった。

ただ、それ以外がなあ…。

全体的な雰囲気で笑える人は
きっとマジな話とのメリハリもついて
面白いんだろうけど、
個人的にはちょっと…。

センスの違いかなあ。

             採点  5.0(10点満点平均6)


『ウエディングプランナー』 4

演出:羽住英一郎
脚本:福田靖
脚本協力:高橋美幸、川嶋澄乃

3人で話しているのに
そのうち2人が携帯メールで
別の会話をしているシーンは面白かった。

…ただ、
今回はスッキリしなかったなあ。

初回から引っ張っていたのに、
省吾(東根作寿英)のキャラクターを
まったく描いていなかったのが一番の原因。

だから千鶴(内山理名)がなぜ省吾との結婚に
迷いがないのかが分からない。
くるみ(伊藤歩)があそこまで憧れるのも分からない。
もちろん、内山理名の演技力にも問題はアリだけど。

あと、今まで別世界を築いてきた
大森家(ユースケの実家)のメンバーが
外へ出てしまったのもどうかな。

新白金メンタルクリニック(高橋ひとみの所)と
大森家はただのアクセントに徹した方がいい。
それでも十分に面白いんだから。

前回、レギュラーメンバーのエピソードに
ウエイトを置いた方がいいと書いたけど、
こういう中途半端な状態で出すのはかえってマイナスだ。

美咲(木村佳乃)の話は今回みたいにならないよう、
十分にまわりを固めてからやって欲しい。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『First Love』  第3話

演出:今井夏木
脚本:大石静

5年前に直(渡部篤郎)と夏澄(深田恭子)の
キスを目撃した生徒の話は意外とあっさり描かれてしまった。

でも実は…、というさらなる展開があるかもしれないけど、
とりあえず今回描かれたことがすべてなら、
その女生徒の思い込みで自殺未遂まで発展し、
直が学校を辞めざるを得なくなったというのが真相らしい。

直が夏澄の前から去ったのは、
むしろ真剣に夏澄を愛し始めていたから
簡単に別れ話をできなかった、というような状況。

まあ、ここが大きなポイントである必要もないからいっか。
このドラマはすでに和久井映見だけを見ていても
興味が持続する展開だし。

そして最後の直、夏澄、
朋子(和久井映見)、木葉(池内博之)が
同時に会ってしまうシーン。

もちろん朋子は、
初めて直と夏澄がかつて教師と生徒の仲であることを
知ったようなリアクションをする。

うーん、ジワジワと攻めて来るなあ。
早く朋子の本心を知りたい。
でもそこまでの過程もじっくり見たい。
…いい視聴者だなあ>オレ(笑)

ただ、相変わらず同級生が集まる
居酒屋シーンはぎこちない。

というか、渡部篤郎、和久井映見、深田恭子、
そして朋子・夏澄の両親役、小野武彦、大森暁美が目立つので
それ以外のキャストが貧相に見える。

木葉をかつての直と同じ
古文の教師にした設定はいいと思うんだけどね。
せめて池内博之には頑張ってもらいたい。
今後おそらく、直と夏澄の仲を知る時が来るはずだから。
意外と重要だぞ、この木葉の役は。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『ごくせん』 第三話

演出:佐藤東弥
脚本:横田理恵

1・2話の江頭美智留から脚本家が変わったことが
明らかにマイナスに作用してしまった。

決めゼリフがないパターンがあってもいい。
ただ、いくらお約束の内容だからって
今どき傷ついた子犬を助けてはないだろう。

最後の締めのセリフもユル過ぎ。
とにかく今回は脚本が悪かった。

こういう王道タイプのドラマは
簡単なようで難しい。
ちょっと間違えると
まあ、見逃してもいいか、ってことになるぞ。

             採点  5.5(10点満点平均6)





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