タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第54話「星の彼方に消えた(?)兄妹説」
TBSが午前中に「なにさまっ!」を再放送中。
岸谷五朗と松雪泰子のドラマなんだけど、
渡部篤郎、篠原涼子、長島一茂の他、
キザなイヤな奴の役で藤木直人、
「あすか」でブレイクする前の竹内結子、
17才の内山理名なんかも出ていて、
今見るとすごい豪華。内山理名はこの頃から
唇をなめるクセが出てたんだなあ。
でも今よりもずっとピュアでいい感じだ。昔、雑誌に書いたコラムを見たら、
“いい作品だったけど、ラストに説得力を欠いた”
とか書いてあった(笑)
そうなんだよな、序盤は今見ても結構面白い。時間があったら見てみてらどうっスか?
『ヨイショの男』 第5話 最後の社員旅行
演出:福澤克雄
脚本:両沢和幸確かに前回、
真紀子(浅野ゆう子)と孝太郎(稲垣吾郎)が
少し打ち解けるようなシーンはあったけど、
唐突だなあ、真紀子がいい人になるのが。でも、今回はやたら面白かった。
もちろん、ヨイショはほとんど関係ないという
根本的な欠陥は直ってない。
ただ、こういう会社を舞台にしたお気楽コメディー、
と割り切れば、
今回は非常にバランスが良かった。その最大の原因は、矢田亜希子をメインにしたこと。
ここまで軽いコメディーをやる矢田亜希子は新鮮で、
それだけで面白かった。本来の主役、稲垣吾郎がダメというより、
稲垣吾郎を活かす企画はもっと別のところにあるのだ。浅野ゆう子も今回ぐらい引いたポジションなら活きる。
序盤のキャラクターは作り過ぎてたんだな。まあ、これでこのドラマ全体が持ち直したとは思わないけど、
見やすくする方向性は見えた。
このテイストで残りもやってくれるといいんだけど…。採点 6.0(10点満点平均6)
『空から降る一億の星』 5
演出:中江功
脚本:北川悦吏子涼(木村拓哉)と優子(深津絵里)が
キスしちゃったよ。
優子からのためらいのキスならまだしも
涼からねっとりとしたものまでやられちゃった。これで兄妹のセンは消えたか…。
さすがにこれで兄妹だったら引くしなあ。ただ、今回も涼が古い絵(?)のようなものを見ていたし
涼と優子になんだかの接点があったのは明らか。
それが血のつながりじゃないとすると…。かえって登場人物の行動に
説得力を無くすような気がするなあ。
大丈夫か?それにしてもこのドラマ、
知りたいことがなかなか分からないに、
分かってることにダラダラ時間をかけるんだよな。いや、思いも寄らない
大ドンデン返しがあるのかもしれないけど、
だったらもう少し情報を流さないと
役者が芝居に間を作っても
見ている方がハラハラドキドキしない。
だからものすごく1時間が長く感じる。でもまあ、最後に由紀(柴咲コウ)が
すべてを話そうとしていたから
来週はかなりストーリーが動くかな。由紀が知っているのは
おそらく女子大生殺人事件に関することだろうし、
そうなるとドラマの本筋と女子大生殺人事件の
つながりが少しは判明するはずだ。で、関係ないけど
何で優子は涼の家が分かったの?
「たぬき」のおばちゃんには教えていたの?
あと、鳥のエサが何種類もあるコンビニってどこにあるの?(笑)…いずれにしてもストレスの溜まるドラマだな。
採点 6.0(10点満点平均6)
『天国への階段』 第六話
演出:岡本浩一
脚本:加藤正人とうとう柏木(佐藤浩市)が
江成(風間杜夫)に正体を明かしたか。
ちょっと早い気がして残念だけど、
このドラマは各登場人物の心理描写、
その変化が何より面白いから、まいっか。で、やっぱり未央(本上まなみ)は
柏木の子供らしい。
これでやっと古手川・亜希子も本格的に参戦だ。児玉(加藤雅也)は相変わらず格好いい。
そして木馬に乗る津川雅彦はどうしようもなく恐い(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
『整形美人。』 第6回
演出:都築淳一
脚本:吉田智子もうさあ、
保奈美(米倉涼子)を
可愛いって思ってあげようよ(笑)
じゃないと話が先に進まない。一途に流翠(椎名桔平)を愛する保奈美。
…なんで? とか考えちゃいけない。その保奈美に心惹かれていく流翠。
…ここもなんで? とか考えちゃいけない。そしてついに保奈美を抱きしめる流翠。
椎名桔平の肩に乗っかる虻川美穂子の顔。
…ここは笑うとこ(笑)流翠が保奈美の整形を知った時、
どういう反応をするのか。
そこに期待して見ましょう。採点 5.0(10点満点平均6)
『春ランマン』 sharing 6
演出:飯島真一
脚本:樫田正剛前回に続いてゲスト(今回は国分佐智子)の
キャラクターが曖昧で、
宗太(押尾学)の大切にしたい想い出
という肝心なところに感情移入はできなかった。あかね(ともさかりえ)の部屋での
レギュラー6人の話し合いも、
今回はワザと混乱させているだけで
内容も浅かったし…。ま、いつもの感じだけどね。
それにしても角田英介、太ったなあ。採点 5.0(10点満点平均6)
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