タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第66話「投身自殺、大流行」


「夢のカリフォルニア」
「空から降る一億の星」に続いて、
「First Love」でも投身自殺シーンが出てきた。

今クールのドラマで3度目。
もっと他の死に方をしても…
と思うかもしれないけど、
実は車のメーカーがスポンサーについていると
車を利用した死に方はできないとか、
飲食メーカーがスポンサーについていると
食べ物や飲み物に毒物を入れる死に方はできないとか、
いろいろ制約があるんだよね。

ドラマで死ぬのも大変なんざんす。


『整形美人。』 第10回

演出:藤田明二
脚本:吉田智子

「そして2ヶ月が経ちました」
というテロップから始まった今回、
最終回前の盛り上げとしては上出来だったかも。

こういうトーンの描き方を
もっと前半から見たかったんだよな。

まず、保奈美(米倉涼子)の両親(小倉久寛、柴田理恵)が
流翠(椎名桔平)のオフィスを訪れるシーンは良かった。
似合わないスーツを2人して着て
居心地が悪そうにしている姿は
それだけで泣けてくる。
こういう描写にはめっぽう弱い>オレ(笑)

それから、紫乃(市毛良枝)の墓前で
保奈美と流翠が話すシーンも悪くなかった。
“今の君は愛せても
 昔の君ごと愛せるかどうか自信がない”
と静かに語った流翠の告白は、
このドラマにおいて
やっぱり言わなければいけない一言だったと思うし。

で、この作品の最大のポイントは
全体のテーマと華道を
どううまく結びつけていくか
ということだと思うけど、
今回に関して言えば
思ったほど悪くなかった。

どうしても抽象的な言い回しになるのは仕方がないとして、
最後にありのままの自分を出した
流翠の作品を見せたのは良かったと思う。

保奈美と成美(虻川美穂子)で
童話を書くという流れはちょっと強引だけど、
ラストの紙芝居は雰囲気が出たからいっか。

これで意外と最終回が楽しみになったな。
もちろん、ものすごくガッカリする可能性も
十分に秘めた展開ではあるけど。

ちなみに今回の虻川は美しかった。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『春ランマン』 sharing 11

演出:中嶋悟
脚本:樫田正剛

ずっと6人一緒のままでは進歩がないから
それぞれが旅立つというお決まりのパターン。

まあ、それはいいとしても
寛介(宮迫博之)と丈二(北村一輝)が
東京を離れるエピソードが唐突すぎるし、
描写も説明的なだけだった。

宗太(押尾学)とあかね(ともさかりえ)が
結ばれるまでの流れは良かったので、
寛介と丈二の30代としての苦悩も
もっと前から丁寧に描いておくべきだったと思う。

それにしても予告は見せすぎじゃないのか?
コメディーだから笑えるどんでん返しを
用意してるのかもしれないけど…。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『First Love』  第10話

演出:生野慈朗
脚本:大石静

賛否両論の内容だったかもしれないけど、
大石静の脚本らしく、医学的なことは
かなり詳しく調べた上での描写だったと思う。

朋子(和久井映見)は5階からの投身で
直(渡部篤郎)に受け止められた後、植え込みに落ちた。
これなら生存率はかなり高いはずだ。

そして、この状況なら
受け止めた直の方が重傷というのも分かる。
肋骨を2本骨折し、肺を損傷。
脳内出血はなかったが、
“6時間後にもう一度CTを撮る”
というセリフまで医者に言わせていた。

ここでシラケる必要はないと思う。
問題は直の気持ちの変化か。

直は自殺を図ろうとした朋子と
一緒に生きていこうと決意する。

それは同情だろう、と言う人もいるに違いない。
でも、直は5年前にも自殺未遂者を出して
夏澄(深田恭子)への想いを断ち切っている。
結局、直は直なんだと思う。

自殺まで考えた朋子が
再び直にプロポーズしたのもまた、
朋子は朋子である、ということだと思うし。
(愛を求め続けているという点で)

「どうして同じようなパンチ
 何度もくらっちゃうんだ
 それでもまた戦うんだろう
 それが命の不思議
     作詞 宇多田ヒカル」

ただ、今回は2人とも
自分のやっていることを自覚している。
少女から大人になった夏澄(深田恭子)に
自分の心情を話している。

最終回前にこの内容を描いたことは
かなり意味がある。

…と思うんだけど、どうだろう。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『ごくせん』 第十話

演出:高橋直治
脚本:松田裕子

スパゲッティーはミエミエだったなあ。
よく使う手なので、
最初に映った瞬間に絶対手を離す、
と思ってしまった。

でも今回も笑いを取る部分は
ほとんどヒットだったんじゃないだろうか。

全体としては単純な作りだったけど、
学園ドラマとしてはいい内容。

てつ(金子賢)の
“先生の代わりはいくらだっているじゃないですか。
 けど、大江戸一家の4代目をお継ぎになれるのは
 お嬢しかいねえんですよ”
という意見に、
“違うよ、先生にだって代わりはいないんだよ
 コイツらの先生はアタシしかいないんだよ”
と久美子(仲間由紀恵)が答えたところがとくに良かった。

あとはいつもと同じ(笑)

             採点  7.0(10点満点平均6)






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