タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第76話「グルメモノが予想に反していい感じ」

「恋セヨ乙女」までグルメモノに数えるなら、
「ランチの女王」「マイ リトル シェフ」と
3本とも予想以上にいい仕上がりだ。
これはかなり嬉しい誤算かも。

ちなみに月曜8時の「こちら本池上署」は
予想通りの仕上がり。
なのでとくにレビューは書きません(笑)

水野真紀の大袈裟な演技を見たい人はどうぞ。


『太陽の季節』 第1回

プロデュース:鈴木早苗、梶原紀尚
演出:土井裕泰
脚本:渡邊睦月
原作:「太陽の季節」石原慎太郎
音楽:長谷部徹
主題歌:「キ・セ・キ」滝沢秀明
制作:TBS、TBSエンターテイメント
出演:滝沢秀明、池脇千鶴、岡田義徳、松本莉緒、松坂慶子、高橋ひとみ、
   宮崎美子、遠藤憲一、高岡蒼佑、忍成修吾、新井浩文、大倉孝二、
   石橋けい、松本まりか、深江卓次、石田理恵、松本亮治、平田竜也、
   小野健太郎、柳英里紗、浜田晃、乃木涼介、他

現代にアレンジしているとはいえ
さすがにブルジョア層への嫉妬、復讐という構図は
感情移入しにくいものがある。

ただ、全体の雰囲気は悪くなかった。
TBSらしい作品という感じ。
キャストもかなりハマってる方じゃないだろうか。

中でも遠藤憲一がいい。
(小宮山不動産の事業部長役の人)
この人だけがすぐに
竜哉(滝沢秀明)の本性を見抜いてしまったけど
物語の中でも重要な位置を占めると思うので
今後も期待したい。

個人的には松本まりかに注目かな。
ミニストップのCMに出てる子。
ファイナルファンタジーXでリュックの声をやった子。
ただの由紀(松本莉緒)の同級生役じゃもったいないので
何とか絡んできて欲しい。

もちろん注目は、若者のあふれ出すエネルギーを
どこまでTVで描いてくれるかということなんだけど、
初回はとりあえず状況説明と
竜哉と英子(池脇千鶴)の出会いまでということで。

次回以降に期待だ。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『ランチの女王』 第2話

演出:川村泰祐
脚本:武田樹里
脚本協力:工藤浩美、橋口俊貴

やっぱりかなり面白いかも。
脚本家は依然として混迷を極めていて
今回は脚本協力から
大森美香の名前も消えてしまった。

でも、結局のところ
これは山口Pのドラマだからな。

この第2話、
なつみ(竹内結子)の過去はまだ明かされないまま、
奥手の純三郎(妻夫木聡)が
なつみに突っ走ってしまう展開になった。

これは光四郎(山下智之)の軽い気持ちとの対比ができて
なかなか面白いんじゃないだろうか。
あとは勇二郎(江口洋介)がどう絡んでくるか。

今回は我猛さん(鈴木えみ)も登場したけど
彼女はフツーの女子高生役だった。
しかも大勢で登場。
今後はもう少し光四郎と絡んでくれないと困るな。

難点を言えば父親(若林豪)のキャラクターか。
無口な職人気質でもかまわないけど、
もっちょっと何とかして欲しい。
このあたりは脚本家が代わったことが
大きく影響してるかもしれない。

いずれにしても雰囲気はかなりいいので
これからも期待できそうだ。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『私立探偵、濱マイク』  第2話 歌姫

脚本・監督:前田良輔
ゲスト:UA、伊武雅刀、財津一郎、木村充輝、
    秋山道男、木村卓史、山本竜二、他

小ネタが満載でシュールな内容。
監督のやりたいことは分かるけど、
これはもうTVドラマではないね。

でも逆に、
普段、TVドラマを作ってる人間たちが
どうやって自己満足と商業主義に折り合いをつけて
頑張ってるかが分かって面白いかも。

ちなみにオレは、
一週間に15本以上もドラマがあるんだから
1本くらいこういうドラマはあってもいいと思う。
だから支持派(笑)

本当はUAと村上淳の絡みを見たかったけどね。

以前、行定勲にインタビューした時に
日本映画が衰退した理由を
「監督が芸術家になりすぎたから」と言っていたけど、
この第2話を見て、
行定勲が「濱マイク」をどう撮るか楽しみになってきた。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『ナースのお仕事4』 第2話

演出:平井秀樹
脚本:金子ありさ

河井(安達祐実)が立ち直るキッカケが
いずみ(観月ありさ)だってことは分かるし、
母親(秋川リサ)もいずれは
いずみの良さに気づくのも分かってるんだけど、
その前振りは見るに耐えない。

嫁姑問題を出した手前、
高杉(藤木直人)もまったく魅力がないままだし…。

それでもある程度は視聴率を取るんだろうな。
世の中って恐い(笑)

             採点  5.0(10点満点平均6)


『天体観測』 第2話

演出:西谷弘
脚本;秦建日子
脚本協力:渡辺千穂

開き直って見たせいか
初回よりは素直に楽しめた。

今回は有里(小西真奈美)がメインだったけど
恭一(伊藤英明)や聡美(田畑智子)の内面も
かなり描けてたし。

長谷川京子はどうやら精神的な病を持ってる役のよう。
となると、健太(山崎樹範)が
騙されて自殺するような展開はないかな。

メンバーに既婚者を入れたのは面白いけど
あの状況だと、恭一よりもむしろ聡美が
外出する方が難しそう。

みんなで会うシーンに
ムリに聡美を入れなくてもいいんじゃないだろうか。
あんまり頻繁に外出するようだと
聡美の状況に同情できなくなる。

このあたりは注意して欲しいな。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『ショムニ FINAL』 第2話

演出:鈴木雅之
脚本:橋本裕志

新社長(升毅?意外とあっさり落ちちゃったな。
まあ、このネタで引っ張られるのもイヤだから
個人的には歓迎だったけど。

で、今回は井上課長(森本レオ)にスポットが当たった。
今まであんまりなかったんだよな、
ここまで課長のキャラを掘り下げる話って。

とくにラストでショムニのメンバーと飲みに行くシーンなんて
一度もなかったんじゃないかな。
でも、課長だけはもっとショムニを愛してる様子が
出てもいいと思っていたので、
これも個人的にはOKだった。
ま、必要以上にベタベタして欲しくはないけどね。

これで次回から通常のパターンに戻れそう。
佳奈さん(櫻井淳子)の活躍を望む(笑)

             採点  7.0(10点満点平均6)


『マイ リトル シェフ』 第1話

プロデュース:鈴木基之、川島永次、梶野祐司
演出・脚本:源孝志
音楽:窪田ミナ
主題歌:「Voyage」浜崎あゆみ
製作:ホリプロ、TBS
出演:矢田亜希子、阿部寛、上戸彩、高橋恵子、市毛良枝、風間杜夫、
   梶原善、内田朝陽、永井大、曲山えり、羽場裕一、谷啓、他

あら? 面白いかも(笑)
あまり期待してなかったグルメモノ2本が
両方とも面白いとは…。

ホリプロ制作の時は
鈴木基之と源孝志ってよくコンビで作るんだけど、
(「同窓会へようこそ」や「17年目のパパへ」)
この人たち、やっぱり才能あるなあ。

まあ、矢田亜希子も上戸彩も
ホリプロじゃないんだけどね(笑)

雰囲気としては
「王様のレストラン」を彷彿とさせる内容。
ただ、初主役の矢田亜希子の個性を十分に活かした
主人公のキャラクターがいい。

阿部寛はもちろん問題ないし、
上戸彩も快活な性格をよく出してる。

で、矢田亜希子の義理の母親は市毛良枝。
「スウィートシーズン」では実母、
「やまとなでしこ」では
惜しくも嫁姑にはなれなかった関係。
もうセットだな、この2人は(笑)

とにかく全体の雰囲気がやさしい感じで
見ていて気持ちいい。

ま、冒頭でトルシエとダバディーのパロディーがあったり、
プロミスのCMの爺に「そうなんです!」と言わせたり、
細かいギャグもあったんだけど、
そんな小ネタはなくても面白い。

今回は初回なので
登場人物紹介の色合いは強かったけど、
2回目以降もこの調子ならかなり期待できるかもしれない。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『東京庭付き一戸建て』 第1回

チーフプロデュース:井上健
プロデュース:河野英裕、三枝孝臣、井上由紀
演出:三枝孝臣
脚本:森下佳子
音楽:佐橋俊彦
主題歌:「TOW OF US」オノアヤコ
挿入歌:「Cross〜never say die〜」EXILE
制作:日本テレビ
制作協力:THE WORKS
出演:原田芳雄、松本明子、森下愛子、菊川怜、山川恵里佳、加賀美早紀、
   パパイヤ鈴木、大島優子、須賀健太、塚本高史、もたいまさこ、
   島田珠代、中川家礼二、中川家剛、藤田弓子、他

出だしは最悪。
自分勝手な登場人物がドタバタ動くだけで、
コメディータッチなのに笑えもしない。
なんでこんなドラマに原田芳雄を使うんだよ!

…と思ってたら、
さすがに「平成夫婦茶碗」の演出&脚本コンビ。
最後はちゃんと泣かせてくれた(笑)

設定としてはかなりコテコテで、
余命3ヶ月と言われた父親(原田芳雄)が
定年直前に教師を辞め、
解約した保険金と退職金で家を買う、
と言い出すところから始まる。

もちろん、ドラマのお約束として
娘たちは父親の病気のことをまだ知らない。

バラバラに暮らしていた娘たちは
当然、父親と住むことには反対するんだけど、
父親の愛情を感じるエピソードがこの第1回にあって、
とりあえず家族がひとつ屋根の下で住むことになる。

ところが、せっかく買った家は欠陥住宅。
そこからこの家を直していく過程と
家族の再生をオーバーラップさせながら物語は進む。

…みたいな感じ。

リフォーム情報や、
やっぱり家を出ていくと言い出す娘たちを通して
最近の住宅情報も盛り込んでいくらしい。

「平成夫婦茶碗」も節約術を紹介するという仕掛けだったけど、
全体的には家族を描いたいいドラマだった。
これももしかしたら意外と見逃せない作品になるかもしれない。

そのためには、
各回の前半できちんと笑いを取ること。
それができれば最後もぐっとと感動できるはずだ。

キャストの注目は
5女の巡を演じている加賀美早紀。
映画「プラトニック・セックス」の主役をやった子で、
すごく存在感があっていい表情をする。

普通に考えれば長女、次女、三女の
森下愛子、松本明子、菊川怜を中心に話を進めるんだろうけど、
ぜひここは加賀美早紀を活かす方向でいって欲しい。

四女の山川恵里佳は無口な役なので、
「ナースマン」の時のような面白さは期待できない。
これはかなりもったいない設定だと思うけど、
上の3人がかなり騒ぐタイプなので仕方なかったんだろうな。

子役の2人は、
「アンティーク」で藤木直人に
星のケーキを何度も作らせた大島優子と
「人にやさしく」の明、須賀健太。
不動産屋には「木更津キャッアイ」のアニ、塚本高史も。

かなり豪華なキャストなので
多少の粗さには目をつぶって
もう少し様子を見てみよう。

             採点  6.0(10点満点平均6)




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