タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第80話「上半身、裸の季節」

やっぱ男は上半身がセクシーじゃないと
ダメっすか?

ま、いっか。
ちょっとたるんだお腹も
また可愛いって解釈で(笑)

ところで土曜日に放送された
「キッズ・ウォー」SPの出来は最悪だった。
なんであんなの作ったんだろう。
中学生並みの脚本と演出だった。

でもシリーズが再開されたら見るけどね(笑)


『愛なんていらねえよ、夏』 LAST9

演出:堤幸彦
脚本:龍居由佳里

ストーリーとしては大きく進まなかったけど、
亜子(広末涼子)の現在の心境を理解する上で
重要な回だった。

それにしてもこのドラマは、
レイジ(渡部篤郎)をホストにしていることに
ものすごく大きな意味があるよな。

この先、レイジの心境にも変化が出てくるだろうけど
ホストの言葉である以上、
視聴者はその変化を最後の最後まで疑うことになる。
その緊張感はかなりの魅力になるはずだ。

そういえば、
今回はスタッフロールを前に持ってきたんだな。
「トリック」っぽく、
最後に主題歌で余韻に浸りたい感じもするけど…。

ずっと前にするのか、
それともその回によって
映像のつながりなどで変えたりするのか。
ちょっと注目してみよう。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『恋セヨ乙女』 第3週 バーボンの氷がとけるまで…(第9〜12回)

演出:渡辺一貴
作:岡田惠和

食とはほとんど関係なかったけど、
ストーリーとしてはこの第3週がいちばん良かった。

もちろん、今までのランニングギャグがあったからこそ
父親(小野武彦)の行動などに面白みが
出てくるわけだけど。

ただ、真中瞳につられたのか、
寺島進の演技も雑だったな。
これは演出家が代わったせいもあるかもしれない。
見た目はストーリーにぴったりだっただけに
かなり残念だった。

今回、倉沢(筧利夫)が幸子(真中瞳)を誘おうとした
美味しいラーメン屋の名前が「古波蔵亭」だったという
「ちゅらさん」ネタもあったけど、
奈々子(佐藤藍子)が澤田(寺島進)の過去を想像する中で出てきた
シドニィ・シェルダンネタが抜群に可笑しかった。

“…ダメか”
“ダメとかそういうことじゃなくて”
というツッコミは
このシリーズの第一弾を揶揄してるようで
かなり強烈だった。

ラストはもう想像できるけど
最後まで楽しませて欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『探偵家族』 第2話

演出:長沼誠
脚本:大野敏哉、福田裕子

小百合(稲森いずみ)をはじめとする田中家には
本気で探偵事務所を続ける気持ちも技術もないから
困っている人を助けるという形式で話が進む、
という展開は悪くない。

ただ、前回のイジメにしても
今回のDVにしても、
真剣に掘り下げてるわけじゃないから
作りがちゃっちいんだよな。

小百合の最後の演説は
前回より良かったと思うけど…。

こういう雰囲気だと
陣内孝則のおふざけも寒いだけだしな。

田中家のメンバーそれそれに
得意技が設定されているはずなのに、
それを効果的に使ってないのもツライところ。

根本的なところに問題が大アリだ。

とりあえず長男の一郎(陣内孝則)と
警察幹部の仙道(山下真司)に
何だかの因縁がありそうな部分は描かれたから
そこから話が広がることを期待するか。

             採点  5.0(10点満点平均6)


『太陽の季節』 第3回

演出:吉田健
脚本:渡邊睦月

パスタを作ってる間にヤル、
ていう展開はどうなんだろう…。
いいのか、若いんだし(笑)

今回、やっと耕平(岡田義徳)の口から
復讐という言葉が出た。
竜哉(滝沢秀明)の背景については
それ以上の説明がなかったけど、
耕平がみんなの前で
竜哉とは幼なじみではないとウソをついたり、
慎二(高倉蒼佑)の純真無垢さが描写されたりと、
竜哉の複雑な状況は垣間見られた。

そしてラストは
英子(池脇千鶴)と由紀(松本莉緒)の遭遇。
この2人の対比を際立たせるためにも
今後、由紀にはもっと牝になって欲しい。

松本莉緒は「ゴールデンボウル」の晶のような役より
本来はお嬢様系の方が似合うと思うけど、
この役はかなり難しい。
体型として池脇千鶴との対比は問題ないけど、
松本莉緒も声は大人っぽいとは言えない。
今後は松本莉緒の頑張りがひとつのポイントか。

あと、全体的に気になったのは
過剰な演出はあまりしない方がいいかも、
ってことだな。

竜哉が由紀をソファーに押し倒した時、
わざわざ後ろを向いてシャツを脱ぐカットは
ちょっと不自然だった。

まあ、タッキーの上半身裸カットは
このドラマの売りでもあるわけだけど(笑)、
効果的に魅せるためにも
使い方には気をつけて欲しい。

             採点  7.0(10点満点平均6)




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