タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第81話「キャストロール観測」
テーマ曲と共に表示される
キャストロール、スタッフロールを見てると
いろいろなことが分かって楽しい。ロケ地がすぐに分かることもあるしね。
たまにはじっくり見てみるのもいいかも。
『ランチの女王』 第4話
演出:水田成英
脚本:大森美香
脚本協力:武田樹里竹内結子の水着はやっぱりNGなのか。
まあ、伊東美咲と一緒じゃ誰だってイヤだよな。最後の海のシーンは別に海である必要もなかったけど、
全体的にはかなりまとまってきた感じだ。
今回は細かいギャグも当たりが多かったし。前回から継続していた
父(モロ諸岡)と娘(井上結菜)が
店に来るエピソードは、
大きな展開がなかったとはいえ
このドラマにおいてはいいエッセンスだった。こういうボディーブローをきちんと入れておくのは大事。
なつみ(竹内結子)の過去がもっと明らかになるにつれ、
その効果は発揮されてくるはずだ。前回の終わりから今回の頭にかけて
なつみが健一郎(堤真一)の名前を間違える部分は面白かった。
健一郎の本当の婚約者でないことを
なつみが純三郎(妻夫木聡)に明かしたのは早過ぎる気もしたけど
兄弟のバランスを考えるとむしろいい展開だったかもしれない。それにしても、
秀美(梅宮万紗子)はかなり深く
物語に入ってくる役なんだな。そうなるとますます序盤の描き方は
雑だったような気がするけど、
今さら言っても遅いか。なつみ・純三郎ラインの可能性もアリ、
という方向で楽しませてもらおう。このドラマの竹内結子は本当にいいよ。
採点 7.5(10点満点平均6)
『私立探偵、濱マイク』 第4話 サクラサクヒ
監督:行定勲
脚本:行定勲、益子昌一
ゲスト:ジェニー・チャン、岸部一徳、南果歩、石橋蓮司、宮内玲奈、
マギー、六角慎司、石倉力、森下能幸、堀部圭克、鈴木翔吾、他テーマも良かったし、
叙情的な映像も良かったし、
ジェニー・チャンも可愛かった。
でも、基本的には
ワンアイディアの作品だったような…。少なくとも脚本はもっと
練った方がよかったんじゃないだろうか。
編集のせいか
各シーンで余韻を残す間もなかったし。あと、最後のユーミンもね。
コテコテ過ぎるでしょ、あの選曲は。完全な一話完結のマイナス面も出て、
丈治(村上淳)のキャラなんかは
唐突過ぎて受け入れ難いものがあった。うーん、悪くなかったんだけどね。
「濱、マイク」という枠で
こんなのも作ってみました、という感じだった。
いや、それでいいんだけどさ(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
『ナースのお仕事4』 第4話
演出:両沢和幸
脚本:金子ありさ何の工夫もなければ何の新鮮味もなし。
そしてお粗末。ひろみ(安達祐実)を
立ち直らせることだけしか考えないで
エピソードを作るから、
頭から血を流してる子供がいても
健太郎(藤木直人)はひろみを抱きしめて
説得し始めるし…。永島(益岡徹)が
翔子(松下由樹)に気があるという展開も
何だかなあ。美鈴(秋川リサ)にお粥をねだる
観月ありさは可愛かったけどね。まあ、今回で美鈴はいなくなって
嫁姑のつまらない争いはなくなったし、
ひろみの自己紹介的エピソードは終わったし、
次回以降に期待してみるか。
(ウソ、全然期待してない・笑)採点 5.0(10点満点平均6)
『天体観測』 第4話
演出:都築淳一
脚本;秦建日子、渡辺千穂今回はオダギリジョーが最高だった。
有里(小西真奈美)に
借金返済が終わったことを報告した時の表情も、
ドアごしに友也(坂口憲二)と言い合いをした場面も、
そしてもちろん、駐車場のシーンも。「サトラレ」とダブルブッキングなのに
よく頑張ってるなあ。全体的な内容は青春モノ独特の
熱過ぎるシーンが満載だったけど、
なかなかいい出来だった。
印象的なセリフもいくつかあったし。ただ、やっぱり聡美(田畑智子)は外出しすぎ。
仕事と家庭を両立させる、とか言っても、
昼も夜も友達と一緒じゃなあ。聡美の生活は
もっとディテールにこだわって描いて欲しい。あと、最後の出演者テロップで、
ゲストの小木茂光の名前が
小林茂光になっていた。
ディテールにこだわって欲しい(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
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