タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第89話「果たして亜子はどこまで分かっているのか?」
もう今夜が「いらなつ」のLAST4。
早くみたい!…たまってるビデオも。
『ぼくが地球を救う』 第7回
演出:平野俊一
脚本:中園ミホ前回と同じ。
ネタそのものは悪くないけど、
締め方がパッとしなかった。“お気持ちだけで結構です”のところで
ちょっとヒネリがあったのが唯一の救いかな。それにしても、
冒頭の白金愛子(愛華みれ)は何だったんだろうな。
何の説明もないまま終わっちゃった。
雑な作りだなあ。採点 6.0(10点満点平均6)
『愛なんていらねえよ、夏』 LAST5
演出:堤幸彦
脚本:龍居由佳里亜子(広末涼子)の病気が再発したのを知って、
“かわいそう…”と言いながら不気味に笑う楓(松尾玲央)。“まずいですよね、病院変わるために
カルテとか検査結果とか、今の病院から持ち出されたら”
“しっかりして頂戴。
あの時あなたも一緒に決めたのよ、亜子ちゃんに嘘つくこと。
今さら半年前に引き返すことはできないの”
と、相談する五十嵐(鈴木一真)と咲子(坂口良子)。もうすべてが明らかに怪しくなった。
というより、いつの間にか
レイジ(渡部篤郎)と亜子だけがピュアに見えてきた。
うまい展開だな。今回は何と言っても蛍のシーンが秀逸。
人を騙すプロなのに、
一匹だけ見つけた本当の蛍のことを伝えられない。
そのレイジのもどかしい表情は圧巻だった。そして問題は、
「夏休み」から帰って来たあとの亜子と咲子のやり取りだ。亜子は咲子が手紙を捨ててことも
みんな見抜いていた。
いったい亜子はどこまで分かっているのか?
もしかしたらレイジのことも…。“信じさせてよ!
見えないんだから、ちゃんと信じさせてよ!”そうなると、一通だけ届いた
本当の兄・礼慈(荒川良々)の手紙に
何が書かれていたのかが気になる。
ナイルのマスターに読んでもらって
亜子も内容を知っているはずだ。もう、あらゆる結末が可能になったような気がする。
それだけの前振りはしてあると思うし。やっぱりレイジがお守りとして亜子に渡した
あのクスリが最後の爆弾になってしまうのか…。採点 8.5(10点満点平均6)
『ツーハンマン』 第6回
演出:土方政人
脚本:鈴木聡マッチョ(菊池均也)の回は
他に比べて弱くなりそうな気がしたけど、
社長(草刈正雄)が出張するためMCを誰にするか、
というエピソードを入れながらうまくまとめた。まあ結局、麗子(真矢みき)がやったわけだけど、
真矢みきもすでにノリノリなので違和感なく見られた。ユカリン(川原亜矢子)が徐々に
ツーハンマン(中村俊介)に近づいていく展開もいい。ラストはユカリンがジミー(中村俊介)に
“あなたもしかして、ツーハンマン…”
と聞いたシーンで終わったけど、
おそらく“…誰だか知ってるの?”
みたいにつながるんだろうな。
全部分かってしまうのはまだ早すぎるし。これでプレゼンテーター全員にスポットが当たったので、
次回からまた別の切り口を期待したい。採点 7.0(10点満点平均6)
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