タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第91話「“いらなつ”今度は“北の国から”の襲撃を受ける」

トトロ、松浦亜弥に襲撃を受けた“いらなつ”が、
今度は“北の国から”の襲撃を受けている。

23日は「記憶1980〜1987」、
次回の30日は「記憶1989〜1998」、
そして9月6日は「2002遺言・前編」が直撃だ。

可愛そう過ぎる!


『マイ リトル シェフ』 第7話

演出:樹木まさひこ
脚本:伊藤崇、後藤法子

瀬理(矢田亜希子)とさな子(高橋恵子)の関係は
今後も続く深い問題なので
話が途中になるのはかまわない。

ただ、そのぶん那須でのエピソードを
もっと丁寧に描いて欲しかった。

場所が「プティ・エトワール」でなかった
ということも影響してるけど、
料理にしても、みやこ(李麗仙)に関する話にしても
単純な構成だった。

那須の様子も描きたかったという
その発想をうまく膨らませられなかった感じだ。

母子、姉妹の関係も含め、
次回以降に期待しよう。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『東京庭付き一戸建て』 第7回

演出:阿部雄一
脚本:松田裕子、根本ノンジ

全体のクオリティーはもうこれ以上
上がらないと思った方がいいみたい。

今回も一男(原田芳雄)が山岸(塚本高史)に
キャッチボールをしながら言葉を送るシーンなどは
かなり感動的だった。

でもやっぱり前半の粗さは直らない。
こういう作品だと思って諦めるしかないかな。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『サトラレ』 第8話

演出:高丸雅隆
脚本:吉田玲子

ついに母親(風吹ジュン)が倒れた。
ここからは映画版と同じ展開になると思う。
まあ、映画版はおばあちゃんだったんだけど。

法子(鶴田真由)と千春(神田うの)が
対峙するシーンは面白かった。
ただ、やっぱり神田うのは今回も酷かったな。

まあ、しょうがないか。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『恋愛偏差値』 第二章 Party  最終話

演出:木下高男
脚本:いずみ吉紘

全体的にはベタな作りだから
結末はこれでいいんだろうと思う。

ただ、この最終話は
もう展開が分かっているだけに
ワクワクするような流れもなく、
アッサリとしたものだった。

まあ、仕方がないんだろうけど、
こうなると4話の構成を
もう少し考えた方がよかったのかもしれない。

琴子(常盤貴子)の心情はよく描けていて、
第一章よりははるかに見やすかった。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『ぼくが地球を救う』 第8回

演出:片山修
脚本:相内美生

取って付けたような
桜新町(堀内健)のエピソード。
もうつながりはムチャクチャだけど、
話そのものは悪くなかったから良しとしよう。

上脇結友が連ドラに出るのは
「ガッコの先生」のゲスト出演以来かな。
でもやっぱり昔の可愛さは影を潜めていた。
20歳過ぎてからのカムバックを望む。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『愛なんていらねえよ、夏』 LAST4

演出:今井夏木
脚本:龍居由佳里

レイジ(渡部篤郎)の正体について、
亜子(広末涼子)はまだ気がついていなかったけど、
本当の兄・礼慈(荒川良々)からの手紙によって
レイジの存在は知っていた。

そして今回のエピソードでついに亜子も
目の前にいる人間が本当の兄ではないのかも…、
兄が神様のように思っていたレイジなのではないか、
と思い始めた。

しかし、すでにレイジを愛し始めている亜子にとって
この事実はかなり複雑な状況になるはず。

咲子(坂口良子)と五十嵐(鈴木一真)の企みは
今回で明らかになり、
それを奈留(藤原竜也)が知る展開になった。

ここで奈留は直接的な行動に出始め、
物語はますます複雑になっていく。

タクロー(森本レオ)に土下座してまで
亜子を救おうとするレイジ。

亜子の病気が医者も巻き込んだ大がかりなものだとすれば、
亜子が助かる可能性も大きく残された。

果たして2人が生きて愛し合える時が来るのか…。

タクローに対する晴男(ゴルゴ松本)の気持ちと、
レイジに対する礼慈の気持ちがリンクされていて、
タクロー・晴男コンビからも目が離せなくなった。

             採点  8.5(10点満点平均6)


『ツーハンマン』 第7回

演出:松田秀知
脚本:鈴木聡

まだプロデューサーの
原田(橋本さとし)が残っていたか。

というわけで今回は
原田と娘のアユミ(大谷みつほ)の関係に
スポットを当てた話。

ま、正直言って原田の娘に対するリアクションは
類型的、かつ古典的でつまらなかったんだけど、
大谷みつほの自然な演技と
ツーハンマン(中村俊介)のプレゼンは良かった。

そして前回の最後で
ユカリン(川原亜矢子)がジミー(中村俊介)に問い詰めた言葉は、
やっぱり“あなたツーハンマンの連絡係ね”。

このあたりはコメディーに徹していて、
全体のバランスを考えても悪くなかった。

今回のラストはひょんなことから
ツーハンマンとユカリンがキスをしてしまい、
それを社長(草刈正雄)が目撃するという展開だったけど、
これで麗子(真矢みき)も含めた四角関係、
いや、ジミーも入れた複雑な五角関係に拍車が掛かりそう。

とりあえず、次回、
社長がどういう行動に出るのか、楽しみだ。

             採点  7.0(10点満点平均6)





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