タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第93話「“夢カリ”のカップル、再び」

「恋愛偏差値・第三章」の脚本は
「東京ラブストーリー」の坂元裕二。

連ドラを書くの久しぶりかも。
ちょっと期待してみようかな。


『ナースのお仕事4』 第9話

演出:平井秀樹
脚本:金子ありさ

医者と看護婦の対立ネタも
今まで散々やってきた話だし、
稲本(細川俊之)が看護婦を目の敵にする理由も
結局、詳しくは語られないまま。

最後は稲本が手術時間を短縮するために
イージーミスを犯したという、
お約束の展開だった。

唯一、浜野(石原良純)が病気になって
いずみ(観月ありさ)と健太郎(藤木直人)、
翔子(松下由樹)と大島(伊藤かずえ)の
心が通い合うところが見どころだったんだけど、
これも最後は浜野の病気が
ただのギックリ腰というくだらないオチ。

かなりひどい内容の回だった。

いずみが内弁慶をプチ弁慶だと
思っていたところだけだな、笑えたのは。

             採点  5.0(10点満点平均6)


『天体観測』 第9話

演出:都築淳一
脚本:秦建日子
脚本協力:渡辺千穂

重たい内容ではあるのに何となく深みがなかった。
やっぱり原因は脚本かなあ。

恭一(伊藤英明)の父親との問題と、
有里(小西真奈美)の妊娠問題を絡めた
試みは悪くなかったけど、
逆にひとつひとつが浅くなってしまった感じ。

役者はそれぞれ頑張ってるんだよな。
ちょっと惜しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『ショムニ FINAL』 第9話

演出:村上正典
脚本:橋本裕志

思いっきり遊んだ回だったけど、
これはこれでいいんじゃないだろうか。

ショムニが今まで築いてきたフォーマットがあるから
メンバーのキャラをかなりくずした話にしても
それなりに楽しめる。

ボス、チェリー、タロット、人妻、愛人、バージン
というニックネームもバカバカしくて面白かった。

ただ逆に、シリーズファイナルの決断もまた正しいと思う。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『マイ リトル シェフ』 第8話

演出:源孝志
脚本:後藤法子

第一話に続き、
プロミスの「そーなんです」爺も出てきた今回。
藤堂(梶原善)も加わった“そっちの方が素敵”は
懲りすぎてスベっていたけど、
全体的なストーリーは
今までで一番まとまっていたかもしれない。

ぎこちない瀬理(矢田亜希子)と名津菜(上戸彩)の現状、
会話もなくなっている離婚間近の夫婦、
離婚によって実の母親(関根恵子)と離ればなれになっている瀬理、
すべてを絡めさせた上質の作りだった。

ゲストの別所徹也と大塚寧々も
お似合いの30代カップルを演じていて、
とくに大塚寧々の若い頃との映像の変化は見事。
子供を前面に出した構成は少しあざとい感じがしたけど、
夫婦の会話にはリアリティーがあった。

瀬理、名津菜、2人の性格もよく出ていて、
最後に仲直りした2人が抱き合った姿は美しかったし。

消化不良気味だった前回を払拭する出来だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『東京庭付き一戸建て』 第8回

演出:三枝孝臣
脚本:森下佳子

これくらいベタな作りの方がこの作品らしい。
つっても、次回がもう最終回なんだけど。

いつの間に秋名(菊川怜)と山岸(塚本高史)が
そんなに深い仲になったんだ?という疑問も確かにある。
でもまあ、姉妹が全員旅立つためには仕方ないか。

ちなみに、冬夢(山川恵里佳)がテレクラのバイトで
“芸能人でいうと菊川怜に似てる”と言ったあとに
“最近、納豆レディーに選ばれたの知ってる?”
と言ったけど、あれは実話です。

http://www.natto.ne.jp/topics/710/rei.html

             採点  6.5(10点満点平均6)


『恋愛偏差値』 第三章 彼女の嫌いな彼女  第一話

演出:久保田哲史
脚本:坂元裕二
原作:「彼女の嫌いな彼女」唯川恵
出演:財前直見、柴咲コウ、柏原崇、柳葉敏郎、海東健、つんく、網浜直子、
   西野妙子、木内晶子、吉田昌美、矢作美樹、山本圭、他

「夢のカリフォルニア」に続き、
柴咲コウと海東健がアベック、じゃなくてカップル(笑)
財前直見と柳葉敏郎のカップルも雰囲気があって
なかなかいい出だしだったと思う。

ただ、この4人に1人が絡むという展開は悪くないんだけど
柏原崇の設定に少し工夫がないかも。
こういう役ばかりだと
柏原崇にとってもマイナスのような気がする。

脚本は「東京ラブストーリー」で有名な坂元裕二だけあって、
いいセリフもいくつかあった。

この先、ストーリーのあざとさが鼻につかなければ
面白い作品になるかもしれない。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『ぼくが地球を救う』 第9回

演出:吉田秋生
脚本:中園ミホ

奇をてらった芝居風の演出も空回り。
何をやりたいのかこの期に及んでハッキリしない。

今回は真中瞳がメインだったこともあって
役者の演技という点でも酷かった。

             採点  5.0(10点満点平均6)





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