タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第98話「“いらなつ”最終回のオープニングはどんな映像に!?」
どうせなら「濱マイク」の中の一話を
堤幸彦が撮ったら面白かったのに。などと思う、今日この頃。
『愛なんていらねえよ、夏』 LAST2
演出:堤幸彦
脚本:龍居由佳里オープニングムービーは
レイジ(渡部篤郎)から見た亜子(広末涼子)、
亜子から見たレイジの映像が使われていて、
今まで徐々に亜子から見たレイジの顔が
明るくなっているのでは?、と噂されていた。しかし、今回、
レイジの顔は完全に暗闇に沈んだ。何を意味するのか、
と期待して見たLAST2。まず序盤、亜子は
咲子(坂口良子)、楓(松尾玲央)と
意外にあっさりと和解。
よくある最終回、というような雰囲気だった。そして、ホストに戻ったレイジ(渡部篤郎)は
亜子にもらった1億と合わせて
あっと言うも間に6億以上の金を稼ぐ。最初から普通にホストやってれば
もうとっくに借金を返せてたんじゃないの?
という気もするけど、
あともう少しで全額が貯まるという時に
亜子が手術を受けることを知り亜子に会いに行く。
そして2人で幸せのふりをするゲーム。このシーンはかなり良かった。
初めて自分の気持ちを正直に話すレイジ。
栞のこと話したっけ、というレイジに対して、
“今の幸せが壊れるようなことだったら言わないで”
という亜子のセリフもいじらしかった。そして朝、亜子は
精一杯の幸せを感じたままの状態で自ら死を選択する。
オープニングの暗闇に沈んだレイジは
亜子のこの行動を示唆したものだった。ついにレイジへの信頼が崩れた奈留(藤原竜也)、
依然として複雑な嫉妬心を抱える季理子(西山繭子)、
そして今回、
命が短いことが明らかになったタクロー(森本レオ)。どういう風にまとめるつもりなのか?
最終回で高く飛ぶために、
深く身体を沈めたようなLAST2だった。採点 8.0(10点満点平均6)
『ツーハンマン』 第9回
演出:杉山登
脚本:鈴木聡そうそう、
こういう感じの作りにして欲しかった。売る商品と伝えたい内容があまりリンクしなくて、
ツーハンマン(中村俊介)のプレゼンテーション自体の
切れ味はあまり上がってないんだけど、
全体的な内容がよければそれなりに感動できる。ユカリン(川原亜矢子)の微妙な心理に関しては
ここ数回、すごく丁寧に描いているし。今回はついにツーハンマンではなく、
ジミー(中村俊介)にも惹かれていることが
コミカルにではあるけど描かれた。ツーハンマンの、
いや、ジミーのせつない恋は
果たして成就するのか?採点 7.5(10点満点平均6)
『ロッカーのハナコさん』 第2週 北浦華子、助ける!(第5〜8回)
演出:柴田岳志
脚本:戸田山雅司北浦華子(ともさかりえ)の存在を信じる人物、
坂口(風間杜夫)が出てきたのはいい展開。ともさかりえのナチュラルな幽霊っぷりも
見ていて面白い。ただ、話の進み方が遅い感じ。
もっと1話の中に内容を詰め込んでもいいんじゃないだろうか。
これはカット割りも関係してると思う。
カメラ目線のセリフが多いから
どうしてもワンシーンに時間がかかってしまうのだ。できることなら改善して欲しい。
採点 6.5(10点満点平均6)
『探偵家族』 第8話
演出:長沼誠
脚本:福田裕子くだらない、
くだらな過ぎる。役者も集中力に欠けてるから
NG集もつまらないし。ま、マンションから突き落とされようが、
ナイフで腹を刺されようが、
誰も死なない作りにしたのは、
ムリがあるけど褒めておこう。こんなドラマまで簡単に人が死んでたら
誰もテレビを見なくなるからな。…死ななくても見なくなる可能性はあるけど。
このドラマに限っては。採点 4.5(10点満点平均6)
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