タイトル■処女的衝撃 〜初体験はドッキドキ。〜
書き手 ■杉浦ぱっとん

大人になって、たいがいのことは経験済みに
なったら、一番ドキドキするのは、新しい人、
新しい感性、新しいものの見方に出会うこと。
だからこそ、あんなことや、こんなこと…、
過去や現在の初体験について書いてみたい!
あなたの「初体験」も思い出してみて下さい。

>>これまでの処女的衝撃


第3回「はじめての“ひとり旅” その1」

知らないあいだに年が明けて、
本来なら第2回からの続きで
「はじめての金縛り」というタイトルで
この第3回を書くはずだったのですが
ちょっと順番を変えてしまいますね。
すみません>タニタさま

お正月、初めてのひとり旅をしてきました。
その記憶が薄れないうちに書きます。

12月28日
明日から会社も正月休みに入るという仕事納めの日。
この時点で正月の予定は何も決まっていませんでした。
まあ、実家にでも帰って地元の友人たちに連絡を取って
この日は○○ちゃん、この日は××ちゃん、
というふうにスケジュールを埋めていくんだろうな…

……ところが。

急にそれがめんどくさくなってきて
「なんだかパッとしない正月ねえ」なんて、
家族および友人たちには失礼きわまりないですけども
正直、そんな気持ちが膨らんできて。

そして悪魔(天使?)が頭の中で
突拍子もないことを思いつくのです。
「今から旅行代理店に行って、航空券が取れたら行くってのはどう?」
いーじゃん、ひとり旅!

思いつきで行動をする、後先を考えない、
それが私のいいところでもあり、
それ以上に悪いところでもあるわけですが
2001年は、どうも守りに入っていたというか
うだうだと考えこむことが多く、
自分自身すっきりしない年だったわけで。

そういう思いもあって、
久々にこんなことを思いついた自分に
ダメ出しなんかはしませんでしたよ、当然。
会社のホワイトボードに「私用外出」と書き込むと
颯爽と(?)JTBに向かったのです。
その時点で行き先は決めていました。

ニューヨーク!

「すんませーん、えっと極端な話、明日発でもいいんですけど
1日出発くらいまでで……ニューヨーク。
帰りは6日までに成田着。と、とれますかね?」
思いついたのが30分前。
それを今実際に行動に起こしている。
そんな状況に軽く興奮している私とは裏腹に
オペレーターは慣れた手付きで予約状況を見ていく。

取れますよ。
えっ、マジですか?

1月1日出発の5日帰国、という
ちょっと短い期間でしか取れなかったのですが
「取れたら行く」という初志を貫徹しました。

いやー、取れるもんです。
でも4日前に正月の便が取れるなんて
今年だけだろうなあ……。

というわけで、ついでにホテルの予約も済ませて
JTBを後にしました。

(つづく)





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