タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎

はガガーリン空港へ行く」を主宰している
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。

>>これまでの記録


<08> 12月23日(日)&24日(月)

■■ クリスマスイブイブ&イブ  ■■

12月23日(日)

昼過ぎまで更新作業。
明日は休みにしたので
少し気がラクである。

午後、大掃除。
初の窓ふきなども。

夜、八島くんとなっちゃんを
招いて、宴。

なっちゃんは来年
仕事で、あのゴダールに会うかもしれないという。
JLGですよ、JLG。
これはもうなんていうか、モノスゴイことだ!

「これをキミだけの出来事にしてはいけない!
 みんなでその感動を共有すべきだ!
 シェアですよシェア!
 だからぜひオーガガにそのこと書いて!」

とかなんとか暑苦しく力説し勧誘活動。
そして、すっかりチョーゴキゲン。
例によって、酔っぱらってやがて寝る。

その後の証言によると
他にもいろいろ暑苦しく語っていたらしいが
これまた例によって、ほぼ記憶なし。

翌日、毎度毎度の自己嫌悪。
しかし、こりねぇな、オレ…。

俺の辞書に「学習」という文字は
たぶんない。

12月24日(日)

平成ガメラに感動をもらった人間として
金子修介版ゴジラはぜひ見なければ!
と勇んで、コルトンプラザ(近所の映画館)へ。

しかし、ハリーポッター人気か
はたまたクリスマスだからか異常な行列ができていた。
一応並んだのだが、係員に
「最高尾は階段の下です!」
と怒られる。見ると、フロアから溢れて
階段の方まで人が並んでいるではないか!
そこまでして見なくてもいいか…
ダイエーで買い物して帰宅。

昨日PPVを録画しておいた
「PRIDE18」を見ることにする。

まるで期待していなかった
元リングス山本がK-1の大巨人に勝ったのは
嬉しい誤算だったが、それ以外は
またしても日本人全滅。

もはや勝てそうな可能性すら感じない。
これは「PRIDE」というジャンルの
存亡を左右しかねない大問題。

特に、すっかり調子コキまくった
シウバとそのとりまきのブラジル人達に
マジで腹がたってきた。

俺が専門誌の表紙を作るなら
シウバ達の写真に
「誰かコイツら黙らせてくれ!」
のコピーでキマリ。

その役は、やはりサクしかいない!
サクがシウバを倒して完全復活しないと
日本総合格闘技界に未来はない。
本気でそう思ってきた。

そう考えると
シウバはグレイシー以来の
大ヒールに成長してきたのかもしれない。
それはそれでいいことだが。

ともかく
頼むぞ、サク!

問題はヘビー級。
ノゲイラ、シュルトに勝てる日本人は
はたしているのだろうか?
いるとしたら、
やっぱり小川しか考えられない。

猪木軍vsK-1に出ないのは
別に気にしてないので
1試合でいい、PRIDEマットで
ノゲイラかシュルトと闘ってほしい。
そしたら、後はもう
プロレスに専念でいいからさ。

お願い、小川!

その後、昼間ビデオに
録っておいたドラマ「賢者の贈り物」を見る。
岩井俊二が監修したとかいう
ショートフィルムのオムニバス。

どれもなかなかよかった。
特にカヒミ・カリィをHIROMIXが撮ったやつは
やっぱ才能あるな〜と感心した。
窓についた水滴を
あんな効果的なモチーフにする発想に唸った。
カヒミが動いてる姿も初めて見たよ。

それにしても
こんなにのんびり過ごした日はいつ以来だろう。
何もせずただダラダラとテレビを見ながら
いろいろ食ったり、飲んだりするだけの休日。
ぽかぽかとあたたかったし、なんだか元旦みたいだった。
こういうエアポケットのような日はいいもんだ。

夕方、「賢者の贈り物」の影響で
無性にホットドックを食べたくなり、
あと一応ケーキも食うか、ということで
ケーキ屋とモスバーガーへ。

積みあげられたケーキの箱、
異様に多いスタッフの数に、
やっとクリスマスを実感。

あとモスバーガーの店先では
短パンはいたバイトの女の子達が
「モスチキンいかがですかー!」
と客ひきをしていた。
「寒いのに、がんばってるなぁ」
と感心し、自分も昔
クリスマスにバイトしていたことを思い出す。
店長にモスチキンくらい
もらえるといいね、と思う。
(でも我々が買ったのはプレーンドッグ1個)

夜、スカパーで「グリーンデスティニー」を
見ようとしたが、接続に失敗したので、
「ヘイヘイヘイ」と「スマスマ」を見ながら晩飯。
昨日のキムチ鍋の残りなど。

新庄、やっぱ最高!(ビストロのゲスト)
新庄や武藤などが突出した人気を誇った今年。
明るい馬鹿(?)が求められていた1年だったんだなぁ…
となんとなく2001年を大雑把に振り返ってみた。

新庄の、「収入」より「やりたいこと」を選んだ
生き方は21世紀的な生き方の象徴なのかも。

その後、スカパーでやっていた
「東京ラブストーリー」をぶっつづけで見る。
懐かしい。もう10年前の作品なのか。

平井の薄暗い部屋で見ていた
暗い青春の記憶がいろいろと蘇ってくる。

それはともかく
この時代はまだサラリーマンが
時代の中で輝いていた頃だったようだ。
今のドラマでサラリーマンを描くなら
リストラや倒産などの要素は不可欠だが、
この頃は、サラリーマンが
恋愛だけにウツツを抜かしていても
十分リアリティがあったんだ。

いかにも柴門ふみっぽい
「そんなこと日常会話で言う奴いるか?」
とつっこみたくなるセリフや
バカにでかい電話機や太い眉毛にも時代を感じたが
一番印象的なのはそれだった。
時代は変わったんだなぁ。

さとみ(有森)が布団みたいな服を着ているのも笑えた。
すべての言動にやはりムカついたが…。
あとリカ(鈴木保奈実)は、やっぱかわいいぜ、と思った。

八島くんにもらった日本酒をちびちび飲みながら
4話くらいまで見て、寝た。

この日、結局、我が家では
「メリークリスマス」という言葉は
一度も交わされなかった。

もちろんサンタも来なかった。


(つづく)






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