タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<109> 5月8日(水)
■■ 眠れない ■■
どうにもこうにもボケ〜としていた。
頭も身体もうまく言うことをきかない。
夜、もう急ぎの仕事もないし
酒でも飲んで寝るか!
…と思って何気なくカレンダーを見る。あれ、今日は水曜日?
そうだ、たしか水曜日だった。
なぜか火曜日のような気がしていたが
確かに水曜日だ。
何度見ても水曜日だ。
…ってことは
やばっ!
締切りだった!完全に意識から抜け落ちていた。
慌てて、原稿を書き始める。ボケ〜としていたわりには
快調にはかどり、一段落する。
あと寝て起きて少しやれば完成だ。めし食って、ビール飲んで
2時半にベッドに入る。
8時に起きれば大丈夫だろう。
しかし眠くならない。
完全に目がさえてる。
スペインではまだ夕方6時だか7時。
まだまだ1日は終わらない。
というか夜すら始まってない。
スペインで日が暮れるのは
夜9時すぎだったのだ。完全に身体が向こうの
生活パターンになっている。
眠れない。
週刊ファイトを読み終わってしまった。
仕方ないので、本を読むことにする。
「国境の南 太陽の西」を読み始める。
何度も読んでる本だから
すぐ眠くなるはずだ。
…おかしい。
眠くならない。
あくびひとつでない。
物語はずんずん進み、
主人公は少年から青年になり、
やがて30もすぎて結婚もした。
子供も二人生まれた。
経営しているバーは2軒に増えた。
島本さんと再会までしてしまった。
しかし眠くならない。物語ではさらに3ヵ月がすぎ
再び島本さんが登場した。
もうすぐクライマックスだ。夜は明けて
鳥がちゅんちゅん鳴き始めた。
もう6時である。だめだこりゃ。
仕方なくマックに電源を入れる。
仕事しよう。
10時すぎには終わり
やっとあくびがでた。さて今度こそ眠れるだろう。
…夢の中へ
起きたら3時だった。
しっかし
こんな時差ボケしたの
初めてだなぁ…。やはりスペインは遠い。
(つづく)