タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎

はガガーリン空港へ行く」を主宰している
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。

>>これまでの記録


<17> 1月9日(水)

■■ 奇々怪々!俺は誰だ? ■■

昨日、掲示板に
ニューヨーク在住のJFKさんという人から
書き込みがあった。

おそらくこの人は
僕の知っているあの人だろう、
と思った一方で
ペンネームなだけに
その人であることを装った
イタズラかも?
とふと思った。

というのも、このHPの
存在をお知らせしていなかったので
読んでいると思わなかったからなんだけども
直接メールを送って確認してみたら
やっぱり本人だった。

それで思ったんだけど
インターネットは結構フシギな世界だ

顔も見えず
本人である証明ができそうなものは
メールアドレスだけである

名乗ろうと思えば
誰の名前だって語れてしまう

「こんばんは、田村正和です」

そう書けば、
田村正和だと思ってしまう人がいても
不思議ではない。

たとえばこの文、
おそらくみんな「谷田俊太郎」という
人間が書いているという前提で
読んでくれているのだと思うけど
絶対そうとは限らないわけである。

「谷田俊太郎」になりすました
「田村正和」が書いている
可能性だってあるわけだ。

そもそも
谷田俊太郎なんて人間は
この世に存在してない可能性だって
あるわけである。

会ったことあるもん!
と思った人にせよ、
それが本当にこのHPを
作っている人間と
同一人物かどうかの確証はない

実は、本当の「狼男」が
満月に照れされながら
毛むくじゃらの手で
キーボードを叩いている
可能性だってあるわけだ。

このウェブマガジンにしても
多くの人が参加しているように見えて
実はひとりの人物が
何役にもなりすまして
書いている可能性もあるのである。

掲示板にしても
複数のメールアドレスを持った一人の人間が
何役もこなしながら
一人で会話している可能性もあるのである。

実際に
雑誌の投稿ページを
作っていると
投稿がない場合、
ライターがいろんな投稿者を
装って書いている場合も
現実としてあるからね。

前述したJFKさんにせよ
メールを送って確認しただけなので
やはり本人であるという
確証はない

でも疑い始めれば
インターネットに限った話じゃない

電話だって怪しいものである
本人だと思って
話していても
モノマネが抜群にうまい
他人という可能性だってあるわけだ

そう考えていくと
本人に会ったところで
それがその人である確証はどこにもない

実は双児の兄弟かもしれないし
クローン人間かもしれないし(ん?これは本人なのか?)
精密なアンドロイドかもしれない
あるいはルパン三世で
会った後にベリベリと顔の皮を剥いているかもしれない

とか今書いている
俺自身が本当に俺という人間なのか?
ということも何の確証もない

これだけ整形があたり前に
なってくると
顔は自分であることの証明には
ならないよね

知らぬまに脳移植を
された別人の可能性だってある

ん、ってことは
脳が「自分」なの?

でも幽霊には「脳」という
実体はないのだろうから
「魂」こそが自分?

んじゃ「魂」ってなに?

本当の自分自身であることを
証明する手段ってのは
何かあるんだろうか?

なんだかややこしくなってきたな

「他人の顔」とかの世界になってきた。

なんというか僕達は
非常に不確かな「信」を前提に
生きているものですね。

…と強引にまとめておこう

ウオ〜ン!(月に吠える)

(つづく)





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