タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎

はガガーリン空港へ行く」を主宰している
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。

>>これまでの記録


<72> 3月18日(月)

■■ 今夜はP-1 ■■

P-1グランド・チャンピオン・カーニバルへ。

ロビーさん、カタリョウさんと
中野駅で待ち合わせ。
うっかり15分も早く着いてしまい、
「小川WWF入団 内定」の
東スポを読みながら待つ。
しかしこれホント?

BGMはCD安売り路上販売屋の
ラジカセから流れるテレサ・テン。

みんな時間通りに集合し、
とりあえず居酒屋へ。
今朝は寝不足だったので、
飲み過ぎると映画館で絶対に寝る!
…と思いつつも、
話が楽しくて、ついつい
中生おかわりおかわりおかわり…。
さらには日本酒まで…

仕事・ドラマ・映画・小説・音楽、
それからオーガガの今後、などなど
初めての顔合わせ(3人だけという意味では)
にも関らず、いろいろな話題で盛り上がり、
まだまだ話したかったのだけど、
時間が来たので、中野武蔵野ホールへ。

平日の夜だし空いてるんだろうなぁ、
と思っていたら
結構席が埋まってて、ちょっと驚いた。
いわゆるエロ映画を見に来るオッサン層でなく、
サブカル好きな若者(?)が多いようだった。
一人で来てる女性もいる。

意欲的にチラシを集めてる人の姿が目立ち、
雰囲気的には、自主映画とか
インデペンデント系マイナー映画の
劇場に漂う空気っぽい。
最近そういう空気に触れてなかったので、
懐かしいかんじがした。10代っぽい気分。

上映開始の合図が
「キンコーンカンコーン」という
(まことちゃん風に言えば「リンゴーン」)
学校のチャイムだったことも
ノスタルジックな気分に拍車がかかる。

さらには予告編が
「ぴあフィルムフェスティバル」系の
映画中心で、ますます
気分はティーンエイジャー。

自主映画を作ったり、自主映画上映会や
ぴあフィルムフェスティバルなどに
意欲的に通っていた青春の記憶が甦ってくる。
ひたむきにマイナーラブだったあの頃…。

一本目の映画
「見られた情事 ズブ濡れの痴態」(2000)
は監督のデビュー作らしい。

えらく叙情的な映画で
おそらく監督はかなりの思い入れを
込めて作っているのだろうけど、
それがいまひとつ観客に届かない感じが
実に自主映画っぽくて、
切なく、甘酸っぱかった。

そういうのって嫌いじゃない。
つーか、わりと好き。

けど映画としては退屈な感じは否めず、
「昨日まったく寝てない」
と言っていたロビーさんは
早くも沈没(笑)。
でも俺も映画中盤には意識が遠のき、
気づくと2本目が始まるところだった…。

2本目は瀬々敬久監督の
「終わらないセックス」(1995)。
“「HYSTERIC」「RUSH!」に通じる
時制シャッフルの原点”(チラシより)

こっちは、自主映画というよりは
Jムービー(って言葉あったっけ?)ぽかった。
時系列がバラバラに配置された
意欲作だったけれど、
主演女優の演技がしょっぱくて、
それが痛かったなぁ。
映画はやっぱり女優が命。
でもこの監督が、その後メジャーで
活躍する予感は感じられた作品だった。

あとカタリョウさんオススメの
川瀬陽太という俳優は確かに魅力的。
かっこいい。
メジャーでブレイクはありえるかも。

…と書いてても気づくけど、
今回見た映画は、メジャーへの通過点としての
ピンク映画という印象が強かった。

今度は「わしはピンク映画一筋じゃい!」
と思ってる監督が作っているような
プログラム・ピクチャーに徹した作品を
見てみたいね、とか、見終わった後に
カタリョウさんと話した。

家に帰り、ロビーさんに貸してもらった
「木更津キャッツアイ」最終回を見る。

泣けた…でもそれ以上に笑った!
木更津らしい、素晴らしい最終回。
1時間ずっと泣き笑い状態だった。
エンデイング曲の歌詞が
しみてしみて仕方なかった。

あー切ない想いは過ぎてく♪

(つづく)





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