タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎
「狼はガガーリン空港へ行く」を主宰している男
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。
>>これまでの記録
<90> 4月8日(月)
■■ 不思議な感覚 ■■
午前中は曇り空で肌寒かったが、
昼から空は晴れ、むし暑くなった。お茶の水にある
和術慧舟會東京本部で
宇野薫選手のインタビュー。「UFC2 タップアウト」という
X-BOXのゲームソフト発売を記念したイベントが
そこで行われていて、
その後にインタビューという段取りだった。宇野選手は、実際に会っても
やはり小さくて、普通の人と身長は変わらない。
「星の王子様」と呼ばれるように
顔もチャーミング。…でも強いんだよなぁ!
目の前にいる、やさしそうな青年が
実はライト級では世界トップの
バーリトゥーダーなのだ。
それがなんとも不思議な感覚だった。この仕事を依頼してくれたのは
中学時代からの友達。二人でいると遊んでいるような気になるのだけど、
でもしているのは、仕事。
それも不思議な感覚だった。取材が終わり、
オレンジ色の夕暮れに染まっていく
お茶の水を一緒に歩く。放課後のような色だったせいもあって
少し感傷的になった。喫茶店で少しダベってから
「お疲れさまでした」
といって別れた。彼は会社へ、俺は家へ。
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