タイトル■狼男の記録
書き手 ■谷田俊太郎

はガガーリン空港へ行く」を主宰している
の書いた制作記録でがんす。略して「狼男の記録」。
狼男といえば、「ウォーでがんすのオオカミ男♪」
でおなじみの「がんす」でがんす。でも面倒くさい
ので、本文では「がんす」は省略するでがんす。

>>これまでの記録


<99> 4月17日(水)

■■ 忙しいですか? ■■

唐突ですけど、
忙しいですか?

ったりめえだろンナロー!
…と思った人も
ヒマで悪かったなコンチクショー!
…と思った人もいるでしょうね。

で、俺はといいますと
昨日はこんな1日でした。
_______________________

起床8時。
洗いものをし、コーヒーを沸かし、
机に座るのが8時半。

午前中までと言われていた仕事にかかる。
10時すぎには終わりファックスとメールを送る。

それから「狼男の記録」を書き始め
いつもより早く書き終わり、
もろもろの狼ガガ更新作業が終了したのが、
記録によると12時45分。

取材の準備をして、昼めしを食べる。
(ちなみに納豆と目玉焼き)

13時40分頃に家を出て、表参道へ。

15時から「TUGBOAT」の代表・
岡康道さんをインタビュー。
予定より早く16時には終了。

カメラマンの車に同乗させてもらって飯田橋へ。

17時から某編集部で写真選びや打ち合わせなど。
18時半には終了。

帰宅したのが19時半頃。
それから何人かにメールを送り
明日締切りの原稿
おすぎさんのテープ起こしにかかる
…が、いまいち集中できず
ネット見たりダラダラしてて
結局集中し始めるのが22時半頃。

24時半頃にようやく一区切りでき、
続きは早起きしてやることにして、
めし食って、風呂入って、ビールを飲む。

25時から月曜日に録画した
WWF「RAW」を1時間だけ見て(2時間番組です)
26時にベッドに入る。

_______________________

忙しそうだねぇ、と思いますか?
ヒマそうでいいねぇ、と思いますか?

ちなみに僕にとっては
この1週間で一番忙しかった日
になると思うのですが、
人によってこれ
受け取り方は違うでしょうね。

なんでこんなことを
言い始めたのかというと
人と会った時に
社交辞令として「忙しい?」とか
聞かれるじゃないですか?

その質問にどう答えていいのか
よくわからないんですよね、正直なところ。
(…とか思いつつ、自分でも
 つい聞いちゃったりするんですけど)

9時から18時までとかで
きちんと仕事が終わる人と比較すると、
忙しいような気もしますし、
寝るヒマもない人と比べると
かなりのヒマ人かも?と思うわけです。

基本的には、平均5〜6時間は
毎日寝てますし、徹夜もしません。
土日はめったに仕事しません。
平日でもまるで仕事しない日もあります。
…と考えると
平均的には忙しくないのかなと思えます。

でもこうして忙しいと
思う日も少なからずあるわけで
年中ヒマでもないんです。

結局のところ、忙しいかどうかなんて
他人との比較でしか判断できないですよね。

となると何て答えればいんでしょう?

また

A「忙しい?」
B「いやー忙しいねえ。まいっちゃうよ」
A「大変そうだね。俺はそれほどでもないや」
B「キミが羨ましいよ」
A「申し訳ないね、なんだか」

なんて会話があったとしても
実はAさんの方が忙しかった
なんてこともありうるわけですね。

で、世の中には
「忙しさ自慢」みたいな感覚がありますよね。
忙しい方が立派、というか
忙しい方が偉い、みたいな考え方。

僕自身にもたぶんそういう気持ちがあるので
姑息にも比較的忙しかった日を選んで
こんな風に詳細な生活記録を書いた、
という可能性も否めなかったりします。

で、俺って忙しい!とか思ってたとしても、
もっと忙しそうな人に会うと
「ヒマですいません…」
なんて卑屈になったりするわけです。

しかしなんでヒマだと
罪悪感をおぼえなきゃいけないんでしょう?
忙しいと誇らし気な気持ちになるんでしょう?

で、これあくまでも
「仕事」で忙しくなきゃならないわけです。

「毎日ホームページ更新してるから忙しくってぇ!」
なんて自慢げに言っても
「いいねえ〜、ヒマで」(ヒマに傍点)
と思われるだけでしょう。

仕事で忙しい人 =勝者
それよりヒマな人=敗者

こういう公式が世間一般の
価値観として確実にあると思うんです。

でもそれもどうなのかな?
と近頃は思います。

忙しいから良くて
ヒマだから悪いって
ことはないと思うんですよね。

忙しいといっても
実は要領が悪いだけとか
自分で仕事増やして忙しぶることに
カタルシスを覚えてるだけ
ってことも結構あると思いますし

仕事といっても
中身はいろいろですから

「多忙は怠惰の隠れみのである」
という言葉を前に読んだことがありますが、
それって絶対あると思うなぁ。

忙しさを言い訳に
本当は大事なことを
見て見ぬフリするって
ありますよね?

ヒマならいいってもんでもないですが
忙しぶっていることで
失っていくものがあったんだなぁ
と僕は会社を辞めてから気づきました。

不毛な仕事で忙しくなるのではなく、
自分にとって有益なことで
忙しくしていきたいなぁ
とか思ったりするんですが、
でも自由なのもまた持て余したりして
結局会社を辞めても
忙しさの充足感を上位概念に
してしまったりするんですよね。

もちろん「食う」ために
忙しく働かなきゃならない
ってことも大前提として
ありますけど

この「忙しい」問題は
いろいろ思うことがあるんですが
一度には書き切れない上に
中途半端でまとまってないんですが、
今日はここまでで。
また考えつつ書きたいと思います。

…なんて平日の昼間っから
こんなことをだらだら書いてると
「ヒマでいいねえ」って
思われるんだろうな〜

ま、それはそれで
別にかまわないんですけど



(つづく)





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