タイトル■がんばれ!ピンク映画
書き手 ■カタリョウ・アユミ

これは、ピンク映画をとりまく人たちの
愛と青春の、そして貧乏の物語です。
でも書いているのは、フツーのOL(会社員?)。
彼女が垣間見たのは、一体どんな世界なのか?
なんだか興味シンシンなのです!

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第3回 2001年のお仕事

気がつけば、すっかり1月も後半・・・
ごぶさたでした。
今年も、よろしくおつきあいくださいませ。

さて、
今回は、2002年の第1回目ということで、
ピンク映画の現場で働くワタシのカレ、
ひろしくん(26歳)は
2001年にどんなお仕事をしたのか、
というお話です。

いきなりですが、
ひろしくんのお仕事は
ピンク映画だけではありません。

ピンク映画全体では、
年間100本以上の新作があるものの、
監督ひとりのまわり、
助監督ひとりのまわりに
そんなにたくさんのお話がくるわけではないからです。

ま、そこはフリーという立場ですから、
スケジュールと内容、そしてギャラが折り合えば
Vシネマもやるし一般の映画もできる。
場合によっては、
テレビやアダルトビデオの現場に行くこともあります。

まれに複数の仕事が入ったとき、
ひろしくんがなにを基準に
仕事を選んでいるのかわからないけど、
やっぱりフィルムの現場が好きなようです。
ワタシも、まだ若いんだし、
お金のことを気にするよりも、
次につながる仕事を選んでほしいな、と思っています。

ひろしくんに
昨年はどのくらい仕事をしたか?と聞いても
「ん〜、10本くらいじゃないの?」
ってな感じで
もー、まったくいい加減。

「確定申告の時、困るよ〜」
などと尋問して思い出してもらったところ
  Vシネマ ×5本(マージャンもの、ヤクザものなど)
  ピンク映画×4本
の計9本と思われます。

Vシネマの中にも、ピンク映画の監督さんと
お仕事をしているものもあるのですが
純粋なピンク映画の詳細は、
以下の通りです。(公開順)

『18才 下着の中のうずき』
2001年2月2日公開  配給…新東宝映画
監督…坂本礼  脚本…井土紀州
出演…笹原りな 工藤あきら 山崎瞳

『迷走者たちの猥歌』(←ゲイポルノです)
2001年5月4日公開  配給…ENKプロモーション
監督…榎本敏郎  脚本…井土紀州
出演…石川裕二 本島英之 

『トーキョー×エロティカ 痺れる快楽』
2001年8月31日公開  配給…国映/新東宝映画
監督/脚本…瀬々敬久
出演…佐々木ユメカ 佐々木麻由子 

『姉妹OL 抱きしめたい』
2001年9月28日公開  配給…新東宝映画
監督…田尻裕司  脚本…西田直子
出演…金井悦子 中川真緒 

と、なっております。
比較的、タイトルのおとなしいモノがそろいましたねー。
まだ、どこかで上映しているものもあると思うので
興味のある方は、是非。

で、
気になる年収ですが。
これも、本人の記憶が曖昧だけど、
「200万いったか、いかないか」

いずれにしても貧乏なんだけれど、
昨年はお仕事にも恵まれて、
がんばって働いたので、
バイトもしなくてすんだし、
借金もほとんどなし!(←快挙!)
よくやった1年だった、と思います。

ひろしくんは、今、
今年の初仕事、
女池充監督のピンク映画の準備をしています。
「太った女の人」と
「サンバダンサー(ブラジル人に限る)」に
出演交渉をすべく日夜奔走中。
昨日はブラジル人のたくさんいる、
群馬県に行ってました。

それにしても、一体どんな話なんだ・・・?

今回は、
超・健康体のひろしくんが風邪でダウンしたり。

女池監督は、
田尻祐司監督、今岡信治監督とともに
フランクフルトで開催された映画祭に参加していたため
ドイツから帰国したばっかりで、
台本も決定稿がまだできてなかったり。

ちなみに撮影は29日開始予定。

ギリギリのスケジュールはいつものことながら、
波乱含みな様子に、
大丈夫かなー。
と心配なカタリョウでした。



(つづく)





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