タイトル■がんばれ!ピンク映画
書き手 ■カタリョウ・アユミ

これは、ピンク映画をとりまく人たちの
愛と青春の、そして貧乏の物語です。
でも書いているのは、フツーのOL(会社員?)。
彼女が垣間見たのは、一体どんな世界なのか?
なんだか興味シンシンなのです!

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第8回 チャンピオンカーニバルを楽しもう!

     〜その1 私的オススメ作品〜


前回、ピンク映画の上映情報を
お伝えしたところ、
タニタさんと、ロビーさんから反響が!
うれしいので、勝手に反響にお応えして、
ワタシのおすすめを考えてみました。

でも、ワタシ、実は
これがおすすめです、と威張れるほど
たくさんは、ピンク映画を見ていないんです。
(今まで10本ちょっとかな…)
なので、とってもセンエツなのですが、
参考にしていただけると幸いです。

さて。
中野のチャンピオンカーニバルで、
わたしが見ようと狙っているものは。

P−1準グランプリ作品の、

『痴漢電車 さわってビックリ!』(新東宝・01)
 監督:榎本敏郎 脚本:河本晃
 出演:麻田真夕、葉月蛍、川瀬陽太
  サラリーマンの祐二(川瀬陽太)は、満員電車の中で
  痴女を装ったスリの明日香(麻田真夕)と知り合い、
  ひょんな事からコンビを組むことに。振り回されつつ
  明日香に惹かれていくが…。


実はこれ、昨年の8月に公開になった榎本監督の
最新作なんですが、
ワタシ、6月頃に脚本を読ませてもらっているんです。

ひろしとおうちでテレビを見ていたら、榎本監督が、
「面白い脚本ができたから読んで!」
と、かなり嬉しそうな様子でやってきました。
監督自身、かなりの手応えを感じたのか、
その時点でまだ開催準備中だったP−1にも
これで参戦する!と断言していました。

ワタシは、脚本についてはまったくの素人ですけれども、
シンプルなコメディーで、
楽しくて一気に読めてしまったので、
見てみたいなーと思っていたのでした。

P−1の時には都合があわなくて見られなかったので
今度はマストなわけです。

この作品は、
チャンピオン瀬々敬久監督のデビュー作
『課外授業 暴行』(新東宝/89)
とのカップリングなので、お得な感じもします。

ちなみにわたしは3/2(土)に
東京スタジアムでFC東京VS鹿島アントラーズの試合を見た後、
中野に向かう予定です。

土曜日は、トークショーがあるんですけど、
榎本監督と電話で話した時に
「土曜日に行きますね。トークショーやるんですよね。」
と言ったら
「“ショー” ではないです。ショーマンシップないので
 ただのトークです。」
と言われてしまいました。
でも、監督さんのお話ってあんまり聞けないし、
きっと楽しくなると思う。期待しましょう。

そして、この作品をおすすめするもうひとつの理由が
わたしの大好きな川瀬陽太さんが出演していること。

川瀬さんは、1969年生まれ。
ということは、32歳、ですね。(知らなかった!)
95年に瀬々敬久監督の『すけべてんこもり』でデビューし、
瀬々敬久監督やサトウトシキ監督、をはじめ
若手監督の作品にも、ほんとうに数多く出演されています。
最近では、Vシネマで哀川翔アニィと共演も。

ワタシは、川瀬さんのこと、
スクリーンの中で見るよりも
プライベートで会った回数の方が多いくらいなので
役者としてのよさをあんまり語れないんだけど、
カッコイイ役も情けない役もいいんですよー。
早く大杉蓮みたいに有名になってほしい。
そして、「これにも出てるよ!」とか言いたい。

ひろしくんにくっついて行って
スタッフの方の輪の中に入れてもらう時、
部外者のワタシにもいつも気を使って話しかけてくれる、
優しい人です。

というわけで、川瀬さんのデビュー当時の作品も、
カタリョウ的にはマストなのです。

それが、

『終わらないセックス』(新東宝/95)
 監督:瀬々敬久 脚本:井土紀州・瀬々敬久
 出演:工藤翔子、泉由紀子、川瀬陽太、伊藤猛
  OL久美子は、おとなしそうな反面、性に奔放な面を
  持っている。そんな久美子に惹かれる青年ミキオは 
  ふとしたことから久美子と知り合い…。


この作品のおすすめポイントはもう一つ。
瀬々監督の作品には
時間軸をシャッフルしてみせる、という特徴があります。
P−1優勝作品の
『トーキョー×エロティカ 痺れる快楽』もそう。
その手法の原点といわれているのが、
『終わらないセックス』なのです。
この時間のジグソーパズル化は、
北野武監督が、今後取り組んでみたい手法だ、とも
言っているらしいので、要チェックでしょう。

そのほかのおすすめとしては…

ワタシは見たことがないのですが、
上野監督の「兄嫁」シリーズは、
ピンク映画ファンのみならず
関係者の間でもとても人気があるそうで、
ピンク映画のアカデミー賞・ピンク映画大賞でも
常に上位にランクインしている、注目作です。
今回の作品は、P−1終了後に撮影された新作です。

『新・したがる兄嫁 ふしだらな関係』(国映・新東宝/01)
 監督:上野俊哉 脚本:小林政広
 出演:宮川ひろみ、江端英久、佐藤幹雄
  妻の収入で生活する無職の兄のところに弟がやってくる。
  3人の生活に思わぬ事件が発生し…。


また、
P−1 2001では、若手・初参戦監督4名の作品が
トーナメント参加権をかけて、オールナイト上映されました。
このバトルロワイヤルを制したのは、
最年少の坂本礼監督。

でも、坂本監督の作品と優劣つけがたいほど
ワタシが面白かったのは、

『和服熟女の性生活 二十・三十・四十歳』(エクセス/01)
 監督:羽生研司 脚本:遥香奈多
 出演:佐々木麻由子、南あみ、くすのき琴美
  古道具屋の女主人、茶道教室の家元、
  スナック経営者の後妻といった、年代の違う
  三人の和服美女たちをヒロインに据えた三話オムニバス。


この作品のポイントは、なんといっても
ストーリーテラーである「人形」!
「面白い」という言葉には色んな意味があるけど
これ、本当に「面白い」んです。
ポップで、笑って楽しめる作品です。

他にも、
工藤雅典監督は、日活ロマンポルノの最後の継承者として、
正統派のピンク映画を撮る監督さんらしいし、
初戦のバトルロワイヤルで惜しくも破れた杉浦昭嘉監督も、
自主映画時代にPFF(ぴあフィルムフェスティバル)に
3年連続入賞、という経験を持つ実力派です。

その他、作品のあらすじなどは、
P・GのHPが一番充実していると思います。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~p-g/

さて、気になるP−1優勝作品
『トーキョー×エロティカ 痺れる快楽』は、
今回、上映がありません。
4月に渋谷・ユーロスペースにて上映されるそうなので、
楽しみにしたいと思います。







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