タイトル■戦隊シリーズ学習帳
書き手 ■中村孝太郎
「戦隊シリーズ」とは何かーー?
ゴレンジャーやらデンジマンやらガオレンジャー
などの、あのカラフルな一連のシリーズです。
26年前に始まり、今なお休むことなく作られ
続ける、この大長寿人気シリーズですが、
なぜか「ウルトラマン」や「仮面ライダー」など
に比べると、不当に低い社会評価しか与えられて
ないようです。なんで?もっと讃えましょうよ!
…と、お節介なメッセージも込めつつ、
この戦隊シリーズについて考察していく予定!
>>前回の復習
第6回 秘密戦隊ゴレンジャー (その1・まずは触りという事で・・・)
私がすっかり楽しく腐っていた間に掲示板では
ガオレンジャーの話題が上がっていた様ですね。
いい事だ、いい事だ・・・・
たまたまテレビをつけていて放送していたガオを見て
面白いと思って頂ける・・・
これが戦隊シリーズの魅力といっても過言ではないでしょう。
さて、ガオレンジャーもいよいよクライマックスに突入して
そろそろ「忍風戦隊ハリケンジャー」の登場が待ち遠しく
なって来た最近ですが・・・
ガオレンジャーは戦隊シリーズ25作品記念として
戦隊シリーズの面白さを充分に発揮したと言えるでしょう。
・・・このままガオの事を書きたいのはヤマヤマなのですが
まずは原点を振り返って頂くのも悪くない・・・
と、強引な引きで今回のお題に突入しましょう。
戦隊シリーズ第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」です。
今回は軽く作品全体の解説などを・・・
世界を征服して自分達の理想郷を築こうと企む
悪の秘密結社「黒十字軍」
彼らは活動拠点を日本に定め、手始めに
国際防衛組織「イーグル」の各地支部を襲撃、
全滅させてしまった。
だが奇跡的に生き残った5人の若者は
強化服に身を包み黒十字軍の仮面怪人に戦いを挑んだ。
「秘密戦隊ゴレンジャー」はこうして誕生した。
簡単に解説すると上記の通りになります。
ではゴレンジャーは従来の特撮ヒーローとどこが違ったのでしょう?
まずは5色のスーツに身を包む統一された集団ヒーローと言う所ですね。
それまでは統一された集団ヒーローという概念が
無かったと言っても良いのです。
仮面ライダーでも1号と2号が共闘するダブルライダー編などが
ありましたが、あくまでゲストとしての夢の競演でした。
一方、アメコミでの集団ヒーローは・・・
と、いうかアメコミのヒーローは集団を作る事が多いのですが
容姿、出身、能力みんなバラバラ・・・
マーブル・コミックスの「X-MEN」や「アベンジャーズ」辺りが
日本でも比較的メジャーな存在ですね。
(余談ですがこの辺りのアメコミは和訳されて比較的入手し易いので
興味のある方は読んでみては如何でしょう)
ゴレンジャーの統一感とは基本的なデザインはほぼ一緒な所です。
5色に色分けされている所とマスクのデザインの違いだけで
各キャラクターの差別化を構成しているのです。
これは原作者、石ノ森章太郎氏のセンスの素晴らしさに
よる所が大きいですね。
更に余談ですが、ゴレンジャー最大の特徴であるマスクのデザインは
当時のテレビ事情を考慮して作られたのです。
当時、1975年のカラーテレビの普及率はまだまだでした。
(今から考えるととても信じられない話ですね・・・
ちなみに我が家は親父が新し物好きだったので
比較的早いうちに総天然色テレビがありました)
従って、白黒テレビでもキャラクターの違いが分かる様に
考慮されたのです。
(これは石ノ森先生が雑誌のインタビューで語っていました)
余談ついでにもう一つ・・・
マスクと色だけで違いが表現されているゴレンジャーですが・・・
アカレンジャーだけ額の番号に羽が付けられていたり
マスクに縦線が入っているのは比較的有名ですが
他にもマントの襟の長さが他の4人に比べて長いのは
あまり知られてませんね・・・
これらの違いはアカのスーツがプロトタイプ(試作品)だからと
言う設定による物です。
(これは原作マンガで語られています)
さて、更にゴレンジャーの特徴として挙げられるのは
共同の必殺技を使用する所ですね。
「ゴレンジャーストーム」は5人が揃わないと
使用出来ない共同必殺技となってます。
・・・あまり書きたくない事実ですが
裏を返せば戦隊ヒーローは「5人揃わないと弱い」という事です。
・・ゴレンジャーの特徴はまだありました。
「バリブルーン」と言う巨大戦闘兵器を所持している事です。
いままでの特撮ヒーローで等身大ヒーローが巨大戦闘兵器を
持つ事はありませんでした。
ウルトラマン等の巨大ヒーローでは相手がとってもデカい怪獣などが
相手ですから巨大兵器を持つことが当たり前ですけど。
(とは言っても別にウルトラマンがビートルを使う訳ではないが・・)
コレンジャーと言う作品は等身大のヒーローが
巨大兵器を使用するという、今となっては珍しくない設定の
基礎を作ったと言えますね。
さて、ゴレンジャーが築いた特徴をまとめると・・・
1・マスクのデザインと色分けの違いを持った統一された集団
2・共同必殺技が毎回の決め
(つまり1人では決して勝てない弱いヒーロー)
3・巨大戦闘兵器を使用する等身大ヒーロー
・・・と、いうところですが、後の戦隊ヒーローにも
この基本は受け継がれていますね。
さて、戦隊ヒーローのフォーマットを作ったゴレンジャーですが
再放送(リピート)を含めると
約2年間放送された大人気シリーズとなりました。
(おかげで原稿の為に手持ちのビデオの見直しにも時間が掛かって
しまいました。長い間更新をサボっていた原因の一つです・・)
従って、ゴレンジャーでの連載が長くなりそうなヤな予感が・・・
まぁ、焦点を絞って書いていこうと思ってますので
一つ良しなにお願いしますね。
では次回はゴレンジャーとなる戦士達の素顔について書いてみますね。
ではまた次回に・・・
余談
ガオレンジャーもあと4話くらいかな・・・(多分)
そろそろDXガオライオンとガオゴットを買っておかなければ・・・
(後のパワーアニマルシリーズは持っていますので・・・)
[中村孝太郎の自己紹介]
[トップへ]