タイトル■戦隊シリーズ学習帳
書き手 ■

「戦隊シリーズ」とは何かーー?
ゴレンジャーやらデンジマンやらガオレンジャー
などの、あのカラフルな一連のシリーズです。
26年前に始まり、今なお休むことなく作られ
続ける、この大長寿人気シリーズですが、
なぜか「ウルトラマン」や「仮面ライダー」など
に比べると、不当に低い社会評価しか与えられて
ないようです。なんで?もっと讃えましょうよ!
…と、お節介なメッセージも込めつつ、
この戦隊シリーズについて考察していく予定!

>>
前回の復習




<番外編> 仮面ライダーアギトは「一見複雑だけど実は正統派」だった!


本編をすっぽかしまくっているところに追い討ちをかける様ですが
旬なうちにやってしまおうと思って
「仮面ライダーアギト」のお話をしてみたいと思います。
まぁ、戦隊とは無関係なネタですが番外編という事でお許しを・・・

先日、1月27日に最終回を迎えましたアギトですが
見ていた皆さんはどの様な感想を持たれたでしょうか?

ここで全51話を振り返っての簡単な感想を書いてみたいと思います。
まぁ、詳細やネタバレにはあまり触れないでおきますが・・・

全体を通して見た時に思うのが前半と後半の方向性が変わったかな?
と、いう事です。
物語序盤では、とにかく謎が多かったのです。
何せ「アギト」とは?「ギルス」とは?「アンノウン」とは?・・・
と、主役ヒーローの位置付けまでが曖昧だったのですから。

あまりにも「謎」を詰め込み過ぎたせいでしょうか、
当初は「壮大すぎるドラマ」になっていた様に思いました。

この方向性は終盤に向かうに伴って「人間のドラマ」へと
軌道修正されて行ったように思いますね。

まぁ、序盤のままでは玩具が売れないだろうからと
スポンサーサイドの介入があったとも考えられますが・・・。

軌道修正に伴ってか、序盤に散りばめた「謎」の多くは
うやむやにされてしまいました。
そしてキャラクターの位置付けまで変更されたのですが・・・

これは第1話と最終回を見比べてもらえれば分かると思います。

結果として「3人のヒーローによる群衆劇」と言うコンセプトの表現
は結構上手く出来たのではないでしょうか。

どうも序盤では「テーマに沿って動かされている」という感じが
強かったので・・・。

最終回を最初見たときには妙にあっさりしたラストだと思ったのですが
あくまで「人間」として生きようとした主人公達の事を考えると
これでいいのでは?とも思いますね。

つまり「謎解き」に固着してしまって「物語」を見逃すと
「本来のテーマ」を見失う、と言う事ですね。

・・・だからと言って手放しに褒めちぎるつもりもないですけど。
だって作品の完成度と言う点では・・・ねぇ。
(面白い作品だからと言っても完成度の高い作品とは限らないですよね。
 逆に完成度が高くてもつまらない作品だってありますし・・・
 この意味が判らない人がたまにいるので・・・)

では序盤に感じた堅さの原因とは何だろう?と考えてみました。
やはり前作「仮面ライダークウガ」の影響が大きかったのでは?
と思うのですね。
好評だったクウガの後番組である、と言う呪縛が製作サイドに
あったのではないでしょうかね?
後半はいい意味で開き直れたのでは・・・と私は考えています。

クウガとアギトはあらゆる意味で対極な作品です。
単純に表現するとクウガは「単純だけど異端」で
アギトは「一見複雑だけど実は正統派」な物語ですね。

さて、最後に一部で言われています「子供番組」のあり方について。
「クウガ」「アギト」は大人の鑑賞にも堪えうる作品を作る、
というコンセプトがありました。
結果としてはどうなのだろうか?と考察してみました。

去年の秋に劇場版オリジナルとして「仮面ライダーアギト」と
「百獣戦隊ガオレンジャー」がカップリングで上映されました。
大きなお友達の私も楽しみにしながら映画館に足を運びました。

先にガオレンジャーが上映された後にアギトが上映されたのですが
アギトの上映中に一部の子供が映画館の中をチョロチョロし出しました。
(私は子供に足踏まれました・・・)
こう書くと子供はアギトがつまらないから、と短絡的に考えそうですが
辺りを見回した私は一安心しました。
殆どの子供は目を輝かせてスクリーンに見入っていたからです。
(その時に大人1人でワクワクとしていたのは私だけかと痛感しましたが・・)

確かに一部の落ち着きのない子供はチョロチョロするでしょうが
それはどこに行っても見られる光景ですしね。

結局、子供番組だからと勝手に枠を作ってしまうのは大人なんですよね。
だから大人の鑑賞に云々と理屈を付けて作品を縛ってしまうのは
問題なのではないか?と思います。
アギトはギリギリのラインで子供番組足り得たのではないでしょうか?

考えてみたら私達が子供だった1970年代のアニメや特撮ヒーロー番組なんか
今以上に子供番組?と思える内容の作品がゴロゴロありましたよね。

・・・上記の話題は触れだすとキリがないのでこの辺でカットしましょう。

さて、アギトの後を受けて始まるのが「仮面ライダー龍騎(リュウキ)」
です。今年はどんな物語を見せてくれるのでしょうか。

・・・しかし龍騎のデザインは非難轟々ですね。
確かにアノ顔だからねぇ・・・・。
でもね、∀ガンダムのヒゲ面だって最初は非難の的だったしね・・・

以上、リアルタイムに見てきたアギトの簡単な感想でした。
次回はちゃんと本編の続きを書きますので・・・(不確定)
では、また次回・・・・







[中村孝太郎の自己紹介]

[トップへ]