タイトル■定義は最高!
話し手 ■ターザン山本 

元週刊プロレスのカリスマ編集長、
プロレスファン以外には「未知の強豪」、
そして自画自賛大王のターザン山本さんが
世の中の様々な言葉をズバッと定義!
言葉を定義すると、現実はより鮮明に、
より豊かになるのだ!定義は最高!!

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■■ 第2章 青春 ■■

<02> 親父がオレに「青春」をプレゼントしてくれた!

谷田   青春を「反抗」ってキーワードで考えると
     グッとわかりやすくなってきますね!

山本   反抗ですよぉ!

谷田   反抗する対象はなんでもいいんでしょうね。
     親であり、世間であり…

山本   学校であり、宗教であり、教育であり、
     一番は、社会ですよ。

     「大人」ですよぉー!

谷田   山本さんは「青春の延長戦」を生きているって
     おっしゃってたじゃないですか?

     その前の段階で、
     「オレは大人になったなぁ」って時は
     ありました?

山本   ないよ!

谷田   あ、ない?
     まったく(笑)?

山本   ない!

     でも、大人は一人だけいたよ!

     オレの親父だよ。

     親父は青春を生きてないよ、たぶん。
    
     親父は職工として働いて、
     オレを育ててくれたわけよ。

     育ててくれて、
     オレが味わったような自由は、
     味わってないんだよね。

     親父は、大人として
     オレに「青春」をプレゼントしてくれたな!
     と思ってるわけ。
    
谷田   あー!

山本   オレの親父はオレに青春をプレゼントしてくれた!
     だからオレはずっと青春を生きるよ、と!
  
     大人にはならないよ!と。

     親父はオレに青春をプレゼントしてくれた、
     生まれた時から!

谷田   いい言葉ですね。

山本   だから俺は、死ぬまで青春を続けるんだよね!

     親父がプレゼントしてくれたんだから、
     オレはそれを大切にして
     生き続けないといけないでしょ?

     そういう親父というのは
     …素晴らしいということですよ!

谷田   じゃあ山本さんが知っている
     唯一の「大人」は、お父さんなんですね。

山本   ボクにとっては、親父だよね。

     だからオレは都合のいいように
     考えてるわけよ。

     オレは自由に勝手に生きるってさ(笑)

谷田   あはは。

山本   そうやって勝手に定義してるわけですよ(笑)。

     だから、親父がボクに期待したことってのは
     いろいろあるじゃない?

     出世とか、まともな結婚して家を持つとかさ。

     でも、そういう俗世間的な
     父親としての息子への期待感というものは
     あるけども…
  
     それはまあ世間一般で誰でも持ってるよね?

     でも、親という存在は息子に対して

     「青春をプレゼントしろ!」

     そういう風に価値観を変えろ!
     と言いたいね、オレは。
  
谷田   それが親の役割だと。

山本   それはさ、自分が、ある程度
     わかってくるもんだと思うんだよね。 
 
     自分という存在の可能性とかさ、
     才能とかね。

     そういうものに、ある程度
     見切りをつけたら、その時に
     親父になれ!

     自分の息子に青春を与えろ!

谷田   じゃ、山本さんは…

山本   オレはさぁ…

     自分の才能を最後まで信じてるから
     親父になる必要がないんだよ!(笑)

谷田   見切りはつけられないと(笑)

山本   つけられないんだよぉ!

     だからオレはそういった意味では
     …犯罪者だよ。

     自分の息子とか娘に対して
     青春をプレゼントできないんだからさぁ。

                     (つづく)
     



ターザン山本

本名:山本隆司。1946年山口県生まれ。
「週刊プロレス」編集長としてプロレスファン
の間ではカリスマ的な存在として君臨。
公称40万部という驚異的な販売部数を記録した。
96年退社。現在はフリーとして各誌に連載を持つ傍ら、
フリーライター養成講座「一揆塾」を主宰。
また“最強の有料ウェブマガジン”
「マイナーパワー」を発行している。
人気コンテンツ「往生際日記は」、
浅草キッドさんのHP「キッドリターン」にも
転載されていて、無料で読むことができる。
狼ガガ主宰者お気に入りの映画批評サイト
「映画を語ろう」も必読!


■「とあるウェブマガジン準備号」時代の連載
「自画自賛王・ターザン山本、参上!」こちら!






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