タイトル■定義は最高!
話し手 ■ターザン山本 

元週刊プロレスのカリスマ編集長、
プロレスファン以外には「未知の強豪」、
そして自画自賛大王のターザン山本さんが
世の中の様々な言葉をズバッと定義!
言葉を定義すると、現実はより鮮明に、
より豊かになるのだ!定義は最高!!

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■■ 第3章 インターネット ■■

<01> 21世紀はマイナーパワーの時代!

谷田  「愛」「青春」と話を聞いてきましたが、
     次は「インターネット」について聞いてみたいと思います。
    
     山本さんは御自身でもウェブマガジンも作ってますし、
     積極的にインターネットに関わっていると思うんですが、
     インターネットについては、どうお考えですか?

山本   とりあえず言えることは
     インターネットは21世紀的なものなんですよ!

     今まで、ほとんど基層階級というか
     あるいは最下層階級というか、大衆といっても
     国民といってもいい、
     その人達が自らを自己アピールする、自己主張する
     「媒体」ってなかったんだよね。

     「媒体」そのものが一部の人に握られてたわけ。
     だから我々は、握られたし、届かない、
     絶対に届かない時代が続いていたわけ。

     国民や大衆や消費者は、そういう形で
     コントロールされてきたわけですよ。
     20世紀まではね。

     一部の支配者がコントロールしてきたわけよ。
     今までの歴史は全部、
     情報がコントロールされてきたんですよ!
     国民や大衆や消費者はその圏外に置かれてきたわけよ。

     ところがインターネットの存在によって
     それに対して「NO」が言えるようになった!
     初めて!

     大衆や消費者という、今まで発信できなかった人達が
     ネットワークを組めるようになったんですよ。
     組めるようになったんですよぉぉ!
    
     これはもう、一大革命よ!!

谷田   …ですね!

山本   これはもう、価値観の大転回だよね!
     つまり、すべてのことがもう
     ごまかしちゃいけなくなったんだよ!

     今までは、支配者階級はごまかしがきいたんだよね。
     なんでもかんでもコントロールしてるから。

     ところが、商品に対してもなんでも、
     その商品は違うんだよ、とか
     表現の場のなかった人達が
     世界に、一気にさぁ、発信できるようになったんだよ!
     バチャーンッと!

     そうするとさぁ、むちゃくちゃパワーになるんだよね。
     それによって崩壊する企業とか政党とか出てくるわけじゃない?

     だから、インターネットのことを
     本当は「マイナーパワー」というんだよ!

谷田   マイナーパワー!

山本   今まではメジャーなものが
     ずっと勝ち組にいたわけよ。

     メジャーなものというのは、
     支配者が握っている世界よ。
     支配者の完全勝利、永久勝利という
     構図があったんだけど、
     インターネットによって、
     マイナーパワーが反撃に転じ得る媒体を掴んだわけ!

     21世紀だよ!
     
     だから、そのね、インターネットの意味を
     本当に活用しなくちゃいけないのに、
     今は、初めてそういう表現媒体を掴んだので
     嬉しくて、本来の意味じゃなしに、
     自己満足的に、落書き的に、垂れ流し的にしか
     ないような状態になってるわけよ。

     だからインターネットはゴミの山と言われてるわけよ。
     そういう状態でしょ?

     せっかく掴んだんだから、
     有効活用しなくちゃいけないというかぁ、
     インターネットに対して真の目覚め?
     小川直也の言葉みたいに
     「目を覚ましてくださーい」ということを
     言わなくちゃいけないし、言うんだけど、
     もう嬉しくて仕方ないから、
     単なるマスターベーション的な自己満足的な表現に
     全部終わってるんだよね。

     あれやってる限りは、
     支配者階級は、安全だよ(笑)

谷田   でも、これから変わっていくんじゃないですかね?

山本   うん。
     自分達を守る武器を大衆は初めて持ったんだよ。
     自己防衛する最大の武器を持ったんだよ!

     だからこれからは
     「マイナーパワー」の時代なんだよ!

谷田   それは山本さんの時代ってことですか?(笑)
     ※山本さんのウェブマガジンの名前は「マイナーパワー」

山本   オレの時代じゃないよぉ(笑)。
     マイナーパワーの時代なんですよ。

     大衆とか消費者というのは
     ずーっと無力だったんだよ。

谷田   それが無力じゃなくなるかもしれない?

山本   無力じゃなくなる武器を掴んだんだよ。
     でも武器を活用してないわけよね。

谷田   でも、すごい武器なのに簡単に使える。
     しかもお金がかからない。

山本   お金、必要ないもんね。
     とんでもない武器を身につけたんだよね。

     歴史的なコペルニクス的転回だよぉ!

谷田   これをみんなが使いこなせるような時代になった時に
     何かが変わるんでしょうね。

山本   大きく変わるよ。

     だって、すべての人間がホームページを
     持つ可能性があるよ。

谷田   なにしろ、自分達で作った方が面白いですもんね。

山本   そうですよぉ!

     だってホームページ作ったりすると
     自分が出版社の人間になったようなもんよ。
     いきなり編集長ですよ。
    
     そして、出版社だったらデザイナーがいて
     印刷所があって、校正があってとかさぁ
     いろいろあるけど、そんな必要ないんだもん。
     (本当にめんどくさそうに)

     作ってから出るまで時間かかるから、
     内容がもう変わってしまったりとかあるしねぇ。

谷田   これからは、1人1メディア(笑)。

山本   ハッハハハハ!
     1億人いたら、1億メディアだよぉ!(笑)

     21世紀は
     マイナーパワーの時代がやってくるんですよぉぉ!



ターザン山本

本名:山本隆司。1946年山口県生まれ。
「週刊プロレス」編集長としてプロレスファン
の間ではカリスマ的な存在として君臨。
公称40万部という驚異的な販売部数を記録した。
96年退社。現在はフリーとして各誌に連載を持つ傍ら、
フリーライター養成講座「一揆塾」を主宰。
また“最強の有料ウェブマガジン”
「マイナーパワー」を発行している。
人気コンテンツ「往生際日記は」、
浅草キッドさんのHP「キッドリターン」にも
転載されていて、無料で読むことができる。
狼ガガ主宰者お気に入りの映画批評サイト
「映画を語ろう」も必読!


■「とあるウェブマガジン準備号」時代の連載
「自画自賛王・ターザン山本、参上!」こちら!






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