タイトル■とるしえの実験室
     
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■
ロビー田中

サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!


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第5回「ワールドカップ日本代表、ついに発表!」

注目の日本代表メンバーが発表されました。
波戸が外れたこと。
中村も名波も両方外れたこと。
秋田が入ったこと。
このあたりが驚きでしょうか。

まあ、この週末、
散々目にした名前でしょうが、
一応こんな感じでした。

 GK 川口 能活
    楢崎 正剛
    曽ケ端 準

 DF 秋田 豊
    森岡 隆三
    服部 年宏
    宮本 恒靖
    松田 直樹
    中田 浩二

 MF 森島 寛晃
    福西 崇史
    三都主 アレサンドロ
    中田 英寿
    小笠原 満男
    小野 伸二
    市川 大祐
    稲本 潤一
    明神 智和
    戸田 和幸

 FW 中山 雅史
    柳沢 敦
    西澤 明訓
    鈴木 隆行

波戸は昨年、代表のレギュラーとして定着していた選手で、
ポジションは右サイドハーフ。
本来はディフェンダーなので、
仮にレギュラーは取れなくても控えには入るのではないか、
と思われていたんですが…。

中村は今年に入ってかなり使われていましたが、
ホンジュラス戦で左膝をケガをして、
中田、小野がいなかったレアル・マドリード戦にも
出場できなかったのは痛かったかもしれません。

ただでさえ森岡、西澤、松田など
本番までにどこまでベストな状態に回復できるか、
という病み上がりの選手を抱えているのに、
これ以上完全な状態でない選手を加えることはできないのでしょう。

個人的には先発ではないのなら、
むしろ小笠原より中村の方が武器になるような気はしていたんですが、
トルシエは中田とタイプが似た選手を
欲しかったのかもしれませんね。
チームとしてのバランスを崩さないために。

● ● ● ● ●

トルシエは以前から
「代表チームは3つのグループに分かれる」
と言っていました。

ひとつはレギュラー要員。
相手によって、
あるいは選手のコンディションによって
先発が入れ替わる可能性もあるので、
13〜14人で編成されるそうです。

ズバリ言って、
柳沢、鈴木、西澤、
中田(英)、小野、市川、戸田、稲本、森島、
森岡、松田、中田(浩)、宮本、
川口、
の14人でしょう。

ゴールキーパーに関しては
もしかしたら楢崎を使うかもしれませんが、
いずれにしてもキーパーは大会が始まったら
途中でコロコロ代えることはありません。
個人的にはフランス大会での経験もある
川口を使うと思います。

次が切り札的な存在になる選手。
ジョーカーという言い方をトルシエはしてますが、
緊急事態に備えて複数のポジションができたり、
途中交代で試合の流れを変えることができたりする、
個性を持ったグループです。

そして最後がたとえ試合に出なくても、
チームの精神的なバランスを取れる選手です。
1〜2人は必要、とトルシエは言ってます。

この3番目のグループに
秋田が選ばれたということでしょう。
トルシエは中山もこのグループと考えていると思いますが、
中山は使わざるを得ない時が来るかもしれません。

「ホームゲームで中山を途中出場させた時の雰囲気は異常だ」
というような趣旨のことをトルシエも発言してます。

絶対に得点が欲しい。
でもチーム全体に覇気がない。
残り時間も少なくなり、
ピッチに出ている選手は諦めかけている…。
みたいな状況の時に、
チームの雰囲気を
いや、スタジアム全体の雰囲気を
いやいや、日本中の雰囲気を
一変させるのは中山にしかできません。

勝つための戦術はすべて選手に伝えた。
考えられることはすべてやった。
あとは“サッカーの神様”の力を借りるしかない。
…と、トルシエでさえも思ってしまった時、
中山を送り出すでしょうね、たぶん。
交代枠が残っていればの話ですが(笑)

「ディフェンダーは4人。5人にしたら
 そのぶんミッドフィルダーが少なくなる」
ともトルシエは言ってました。
(この場合、服部はMFと考える)

森岡が完全な状態なら、
もしかしたら秋田ではなく、
名波を入れていたかもしれません。
名波は左サイド、ディフェンシブハーフ、
それにトップ下だってできますからね。

選ばれたメンバーの中には、
服部だけでなく、戸田や福西など
いざとなったらディフェンダーができる選手もいます。
ただ、森岡がもし復調しなかった時のことを考えて、
ディフェンスの専門家、秋田を入れておきたかったのでしょう。

● ● ● ● ●

すべての日本人の希望を叶えた選手選考なんてあり得ません。
僕自身の希望とも若干違いはありましたが、
これは理論的な、納得できる選考だったと思います。

ただ、この週末、
テレビでも新聞でも賛否両論でしたね。
中には、トルシエがベルギーのテストマッチを視察に行き、
メンバー発表の記者会見を欠席したことを責め、
落選させた選手に礼をつくすべきだ、
なんて義理・人情論まで出ちゃったりして…。
もう、やれやれって感じです。

仮に日本がグループリーグで敗退したとして、
中村がいれば突破できるのかどうか、それは分かりません。
逆にグループリーグを突破したとして、
中村を使っていたらダメな可能性もあります。
そんなことは誰にも分からないのです。

ここまできたらトルシエを信じて
できる限りの応援をしましょう。
…なんて、優等生的なこと言ったりして(笑)

では、最終メンバー決定記念に
WWE6でシミュレーション試合でもしてみましょうか。
相手は前回大会で優勝したフランスなんてどうッスか?

【WWE6 シミュレーション 5】

先発メンバーは森岡が復調したと仮定して、
3バックの真ん中に森岡を。

本番の初戦、ベルギー戦の先発フォワードは、
鈴木・柳沢の確立が35%
鈴木・森島の確立が30%
鈴木・西澤の確立が20%
西澤・森島の確立が15%
と予想してるので、
一番可能性の高い鈴木・柳沢にしてみました。

    鈴木     柳沢

      中田(英)

小野            市川

     稲本   戸田

  中田(浩) 森岡  松田

        川口

シミュレーションの結果は、
前半21分に、稲本からのロングパスを受けた鈴木が
フランス、ディフェンスラインの間を抜け、
フリーでシュート! 日本先制!

後半28分には中田からパスを受けた柳沢が
冷静に流し込んで2点目。
終了間際、ジダンに決定的な場面を作られますが
松田が頑張ってシュートは枠の外に。

…あれ、フランスに勝っちゃった。

だんだんWWE6というゲームに慣れてきて
僕ががうまくなり過ぎたみたいです(笑)

まあ、WWE6はコンピュータの強さも調節できるので
次回からは少しコンピュータの実力を上げることにしましょう。

とりえず日本、優勝おめでとう!
違うか(笑)

(今日の名言)

  代表監督というのは、
  国中で総理大臣の次に嫌われる存在だ。

       オズバルド・アルディレス







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