タイトル■とるしえの実験室
     
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■
ロビー田中

サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!


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第10回「さよなら、フランス&アルゼンチン」


まずは日本代表、
歴史的1勝、おめでとう!

でも不思議と私は冷静でした。
涙も出なかったし。

W杯という舞台で、
後半の39分間を守りきったというのは
間違いなく階段をまたひとつ上がったんですが、
なぜかそんなにドキドキしませんでした。

きっとロシアがずっと
同じ攻め方をしていたからですね。
パスをつないでつないで、
結局、前につまって
戻したところをミドルシュート。
この連続でした。

おそらく自分たちのやり方に自信があって
そのスタイルのままでも
点を取れると思っていたのでしょう。

でも、サッカーは予定通りにはいきません。
しかも、ベルギー戦を戦ったことで
日本代表は膨大な経験値を得ていました。
やっぱり発展途上国は戦いにくい、と
各国の関係者は思ったでしょうね。

さて、そんな中、
前回優勝国・フランスに続き、
昨日、アルゼンチンも1次リーグ敗退が決まりました。

同時刻、ナイジェリアと戦ったイングランドは
明らかな引き分け狙い。
グループ2位でトーナメントに上がることで、
セネガルとの戦いを避けたようにも思われます。

イングランドでさえも、
初出場で勢いのある国を嫌ったような感じですね。

● ● ● ● ●

それにしても、
今日のイタリアは大丈夫でしょうか?

200ヶ国(地域)以上あるFIFA加盟国の中で
W杯で優勝した経験のある国は

 ブラジル   4回
 イタリア   3回
 ドイツ    3回
 アルゼンチン 2回
 ウルグアイ  2回
 イングランド 1回
 フランス   1回

の7ヶ国しかありません。
このうち、イングランドとフランスは
自国で開催した大会のみで優勝。
ウルグアイはまだ参加国が少なかった
第1回と第4回大会で優勝したきりです。

今回、この優勝経験国7ヶ国すべてが
本大会に出場していましたが、
すでにウルグアイ、フランス、アルゼンチンが
1次リーグで姿を消してしまったわけです。
この上、イタリアまで負けてしまったら…

一般的にはかなり興味が半減してしまうでしょうね。
実際は、勝ち残ったチームこそが
今現在、強いチームであって、
たとえ強豪国が大会を去っても、
大会の水準が下がることはないんですが。

しかも、結局、ファイナルに残るのは
優勝経験国だったりするんですが(笑)

いずれにしても、
大会を盛り上げるためにも
開催国である日本と韓国が
なるべく長く勝ち残ることは
市場命令、じゃなくて、
至上命令になってきましたね。

では、明日の試合の前に
日本VSチュニジア戦をシミュレーションしてみましょう。


● ● ● ● ●

【WWE6 シミュレーション 10】

ロシア戦の右サイドは明神でした。
本来は警戒しなければいけない
カルピンの対面に小野をそのまま入れ、
そのかわり逆サイドにバランスが取れる
明神を入れたわけですね。

でも今回はどうでしょう。
市川に戻すような気がします。

GKはもう楢崎のままでしょう。
ロシア戦の楢崎は良かったですからね。
よほどのことがない限り、
最後まで楢崎でいくと思います。

あと迷うのは3バックの真ん中ですが、
森岡が復調していても、
ロシア戦で見事な仕事をした
宮本でいくと思います。

つまりこんな感じ。

    鈴木     柳沢

      中田(英)

小野            市川

     稲本   戸田

  中田(浩) 宮本  松田

        楢崎

シミュレーションをしたところ、
チュニジア、強いです。
すごく攻めてきます。

立ち上がりから怒濤の攻めを受け、
14分にはキーパーと1対1になるピンチ!
これを何とか楢崎が防ぎます。

日本も負けずと攻め返し、
19分、右から上がった市川が
高いボールのセンタリング。
これを逆サイドの小野がダイレクトで合わせてゴール!
日本が先制です。

しかし、チュニジアは
その後もスピードに乗った攻めを繰り返し、
日本も(ていうか私も)これにペースを合わせてしまって
いつ点が入ってもおかしくない攻め合いが続きます。

異様な雰囲気のまま前半終了。
ハーフタイムで頭を冷やします。

とにかくもっと落ち着かなくてはダメ、ということで、
後半はボールを奪ったら攻め急いだりせず、
ボールをキープすることを考えました。

その中心になるのは当然、中田です。
これが功を奏して、
後半はボールが落ち着き始めました。

しかし、後半15分を過ぎると
またしてもチュニジアの波状攻撃。
シュートの精度が高くないことが幸いして
何とか無失点で進みます。

疲れの見えてきた小野と市川に代え
服部と明神を投入。
1ー0でも良し、という体勢で望みます。

チュニジアの攻めを防ぎ続けた終了7分前。
カウンターから明神が右サイドを駆け上がり、
ファーサイドにセンタリング。
これを鈴木が値千金のゴール!
グループ1位抜けを確実にした瞬間でした。

そのまま試合終了。
2ー0で日本の勝ちです。

それにしても、
ベルギー戦、ロシア戦とは
まったく趣の異なる戦いになりました。

グループリーグの第3戦、
目標がハッキリしている場合は
戦い方もシンプルです。
チュニジアは2点差をつけて勝てば
トーナメント進出もあるわけです。

その攻め方は強烈でした。
日本がそのペースに合わせてしまうと
かなり危険です。

当初、1点差負けでもトーナメントに進出できる
という状況はかえって危ないと思っていたんですが、
相手に合わせて攻め急ぐのも
これまた危険です。

前半は相手の勢いを削ぐ感じで
0ー0でもいいかもしれません。
相手が焦れてくれば
チャンスは必ずあります。
そこで確実に仕留めるというのが得策でしょう。

開催国で1次リーグを突破できなかった国は
未だかつてありません。

日本も韓国も、1次リーグ突破を!

(今日の名言)

  世界には富士山より高い山はあるけれど、
  富士山より美しい山はないと俺は思っている。
  サッカーでもそうありたいよね。
  日本よりサッカーが強い国は何十とある。
  でも、いつの日か、
  日本のサッカーは真似が出来ないほど美しいと
  言われるようになりたいんだ。

                 川口能活

(オマケの名言)

  僕にとってW杯は、
  もうDカップやEカップなんて
  問題じゃない大きさです。
  Wカップですからね。

         中山雅史






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