タイトル■とるしえの実験室
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■ロビー田中
サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!
>>バックナンバー
第11回「決勝トーナメント突入」
グループリーグの最終戦、
日本は勝ちましたね。予想外だったのは、
チュニジアが最初から攻めて来なかったこと。
相手は2点差以上で勝たなくては意味がなかったので
もっと攻めてくると思ったんですが、
意外と慎重な立ち上がりでした。おかげで日本も自分たちのペースで戦えたんですが、
疲れもあったのか、前半の終わりは沈滞ムード。
そこにカツを入れるべく、
トルシエは後半開始から森島と市川を投入しました。それが当たって2得点。
堂々の1位通過となりました。レフェリーもかなり日本寄りの笛を吹いてくれましたね。
ロスタイムが1分と表示された時は
ちょっと笑ってしまいました。W杯初勝利だけでなく、
グループ1位で決勝トーナメント進出という
ものすごい快挙を成し遂げて
しばらく感動に浸りたかったんですが、
同日、夜の韓国VSポルトガル戦を見て
あっという間に冷めてしまいました。韓国、強かったですね。
ただ、韓国にもトーナメントに進出して欲しかった反面、
フランスやアルゼンチンが大会を去ってしまったので
ポルトガルには残って欲しいと思っていたのも事実です。そこへ飛び込んできた
アメリカ劣勢の情報。
これで韓国、ポルトガルが引き分ければ
両チームともトーナメント進出という
願ってもない状況だったんですが、
韓国はポルトガルに本国行きのチケットを渡してしまいました。複雑でしたねえ。
とくにF組のグループ最終戦で
敗退が決まっているナイジェリアが
イングランドに対して攻めなかったのを
見たあとだっただけに…。ま、いろんな意味で
まだまだアジア諸国には経験が足りない
ということでしょうな。
● ● ● ● ●
さて、日本が1位通過を決めたことで、
決勝トーナメント1回戦の相手は
トルコになりました。トルコという国は
地理的には中東に入ると思いますが、
サッカーの世界では
AFC(アジアサッカー連盟)ではなく、
UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)に所属しています。つまり、ヨーロッパ予選を勝ち抜いて
この本大会に出場してきたということです。12大会ぶり2度目の出場、
というプロフィールだけ見ると、
あっさり勝てそうじゃん、と思うかもしれませんが、
トルコがもしアジア予選に参加していたら
もっとたくさん本大会に出場していると思います。前回のフランス大会、
日本は初めてアジア予選を勝ち抜いて
本大会出場を果たしましたが、
もしトルコがいたら勝ち抜けたかどうかは分かりません。トルコにはガラタサライという
有名なクラブチームがあって、
1999-2000年シーズンには
UEFAカップにも優勝しています。UEFAカップというのは
ヨーロッパ中の強豪クラブが戦うカップ戦で、
大雑把に言うとチャンピオンズリーグの次に
ランクが高い大会ですね。今回の代表選手の多くは、
このガラタサライの所属か
元ガラタサライの選手です。元、というのは
ガラタサライでの活躍が認められて、
イタリアやイングランドのチームに
買われていったということです。代表チームとしても
前回、前々回のヨーロッパ選手権に
本大会出場していて、
前回はベスト8まで進出しています。…要するに、強いよ、
ということですね(笑)確かに、もし日本がグループリーグを
2位で通過していたら、
初戦はブラジルと当たっていたわけですから、
その状況よりもずっと恵まれています。
ブラジルよりも勝てるチャンスは多くあります。ただ、トーナメント表を見て、
これならベスト8? ベスト4?
と簡単にはいかないよ、ということです。あ、一応、決勝トーナメントは
こんな感じになりましたね。【決勝トーナメント表】
ドイツ┓ ┌デンマーク
┗━┐ ┌━┓
パラグアイ┘ │ │ ┗イングランド
├─┐ ┌─┤
メキシコ┐ │ │ │ │ ┌ブラジル
├─┘ │ │ └─┤
アメリカ┘ │ │ └ベルギー
├───┤
スペイン┓ │ │ ┌スウェーデン
┗━┐ │ │ ┌━┓
アイルランド┘ │ │ │ │ ┗セネガル
├─┘ └─┤
韓国┐ │ │ ┌日本
├─┘ └─┤
イタリア┘ └トルコトーナメント初日は
ドイツとイングランドが試合巧者ぶりをみせて勝ったので、
やはりここまで来ると経験か、と思ったんですが、
昨日、セネガルがスウェーデンを破りました。
本物ですね、セネガルの強さは。スペインとアイルランドはPK戦までもつれて
結局、自力に勝るスペインが勝ち抜けましたが、
アイルランドは本当にいいチームでした。
こういう感じで大会を盛り上げるチームに
日本もなって欲しいと個人的には思います。
優勝を本気で狙うのは50年後ぐらいでいいから(笑)
● ● ● ● ●
まあ、とりあえず
明日は日本の決勝トーナメント1回戦です。
初体験です。ドキドキです。では、また性懲りもなく、シミュレーションしてみましょう。
日本VSトルコ戦です。【WWE6 シミュレーション 11】
先発はチュニジア戦と同じでやってみました。
明神ではなく市川、
あるいは満を持して左に服部、右に小野、
という可能性も考えましたが、
やはり、先制されるのは恐いですからね。こんな感じです。
鈴木 柳沢
中田(英)
小野 明神
稲本 戸田
中田(浩) 宮本 松田
楢崎
すいません!
一生懸命やったんですが、
2ー0で負けてしまいました。前半は持ちこたえたものの
後半10分にカウンターから日本の左サイドを割られ、
ハカン・シュクールがセンタリング。
飛び込んできたバストゥルクがダイビングヘッド!23分には同じくハカン・シュクールからハサン・サスにパスが渡って
決定的な2点目をドスン!みたいな感じでした。
おかしいなあ。
勝てると思ったんだけどなあ。…大丈夫。本番では勝てますよ!
ていうか、ハッキリ言ってここまできたら
日本は準決勝でイングランドかブラジルに負けるのが
一番美しいです。2点くらい先制されて、
後半、1点返して、なおも攻め続けるんだけど
世界の壁は厚くて、無情にも終了のホイッスルを聞くという…。で、世界のメディアに
「これほど勇敢で美しい敗者を見たことあるだろうか!」
とか言われたりして。簡単にはいかないの分かってるけど
そういうの、希望。(今日の名言)
サッカーも人生も、あまり勝利に酔いしれている時間はない。
ひとつ終われば、またすぐに次のことを考えなければならないからだ。
ブラジルには「過去は唯一、博物館の中で生きている」
という格言がある。ドゥンガ
[ロビー田中の自己紹介]
[トップへ]