タイトル■とるしえの実験室
     
〜怒濤のワールドウイニングイレブン6はW杯の夢を見る、のか?〜
書き手 ■
ロビー田中

サッカーのコンテンツです。このコラムでは
「ワールドウィニングイレブン6」というゲ
ームを使ってシミュレーションしながら日本
代表の戦い方を占ってみたりします。またサ
ッカーに関するいろいろな投稿も募集してい
ます。いろいろの人の参加、お待ちしてます!


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第13回「それもこれも全部サッカー」


イングランドVSブラジル戦、
急遽、静岡まで見に行きました。

まさかこんなカードが見られると思わなかったので
夢と現実の狭間の数時間、という感じでしたね。

前半23分のオーウェンのシュートは
まさに目の前で繰り広げられました。
前列に背の高い外国人がいたので
私は椅子の上に立って絶叫!

WWE6のシミュレーションでは21分でしたが、
カウンターという状況も、
最後はヘスキーからのパス
というところも同じだったので、
この瞬間、私はイングランドの勝利を確信しました。

やはりブラジルのディフェンスは弱い。
仮にロナウドやリバウドに点を取られても、
イングランドの方が多く点を取ることは
目に見えている、という感じでした。

ところが、TVで観戦した方は分かると思いますが、
その後、イングランドは
まったくスペクタクルな展開を失ってしまいました。

今回のブラジルは優勝候補にも挙げられず、
さしてプレッシャーのないまま本大会に突入。
しかもグループリーグの組み合わせに恵まれて、
この試合で初めて本気を出してきたという感じです。

一方、イングランドは大会前から注目されていただけでなく、
グループリーグの第2戦でアルゼンチンとの大一番があったため、
最初からそこに照準を合わせていた雰囲気です。
明らかにブラジルよりイングランド方が疲れていました。

そして、前半44分、
あのリバウドのゴールが決まってしまいました。

今まで鉄壁の守りをみせていた
イングランドのセンターバックのひとり、
アシュリー・コールがロナウジーニョにかわされた時点で
やられた…、と思いました。

日本代表の試合なんかを見てると
それでも外したりするんですが、
ブラジル人はきっちり決めますねえ。

まあ、あざやかなゴールだったので
これはしょうがない、と諦めるしかありません。

ハーフタイム、
ブラジルサポーターは大騒ぎ。
もう勝った、という雰囲気です。
こういう時はみんなそう思うんですよ。
私もイングランドが勝つと思ってましたから(笑)

後半早々、ロナウジーニョのフリーキックが
そのままイングランドのゴールに吸い込まれた時は
えっ? という感じでした。
なんでそんなのが入っちゃうの?

でもまあ、それもサッカーです。
いろんなことが起きるもんです。
(全然、負ける気がしてない私)

そして後半12分にロナウジーニョ退場。
残り30分以上を10人対11人。
もうイングランドの勝ちは明白です。

盛り上がるイングランドサポーター。
ところが…、
やっぱり全然ダメなんですね、
この日のイングランドは。

目立つのはブラジルのずる賢さだけ。
イングランドはボールキープ率も上がりません。

そうこうしているうちにロスタイム4分の表示。
4分もあったら逆転できるじゃん!
…と、まだ本気で思っている私。
今思うと悲しい限りです。

そして無情にも終了のホイッスルが静岡に鳴り響いたのでした。

選手がピッチから控え室に姿を消したのは、
勝ったブラジルの方が先でした。

イングランドの選手は
しばらくピッチの上で話をした後、
ベッカムが先頭に立ってグランドを一周。

ずっとホームのような雰囲気で戦うことができた
日本人への感謝の気持ちを表したようなひとコマでした。

この時、初めてイングランドチームが目の前にいるんだ
という気がしてきて、ちょっと泣けてしまいましたね。

スタジアムから最寄り駅までの間、
ブラジルサポーターは
イングランド人を見つけては挑発していました。

何人かは口で応戦してましたが、
多くのイングランド人はじっと耐えていました。
彼らもまた、日本で騒ぎは起こせないと思っていたのかもしれません。

黙って小さな電車に乗るイングランド人が、
悲しくもあり、誇り高くも見えました。

本気で戦うイングランドチームを生で見られるのは
もう2度とないかもしれません。

その最初で最後の試合が敗戦で、
しかも内容も悪かったというのは残念です。

でも、日本でW杯が開催されなければ
こんな体験もできなかったわけですからね。
たぶん、私にとっては一生の想い出になると思います。

● ● ● ● ●

さて、そんな私の感傷をよそに、
ベスト4が決まりました。
ドイツ、韓国、ブラジル、トルコ。

準々決勝では、
セネガルVSトルコ戦がベストバウトだったでしょう。
トルコはやっぱり強い。
日本も負けて悔いなしです。
(いや、あの試合に関しては悔いあるけど)

韓国はスペインも破ってしまいました。
延長でのスペインのゴールは、
映像で見る限り、認められるべきゴールでしたが、
レフェリーのミスジャッジも含めてサッカーです。
仮にレフェリーが意識してホーム寄りに笛を吹いたとしても
それもサッカーです。

ポルトガル戦やイタリア戦ほどではないにしろ、
今回も韓国は見事な戦いぶりでした。
かなり疲れているでしょうが、
ぜひ最後まで自分たちのサッカーを貫いて欲しいです。

とはいえ、ここまで来ると
ドイツVSブラジルという夢の決勝戦を見たくなるのが
サッカーファンというものでしょうな。

では、また頼まれもしないのに
ブラジルVSトルコ戦をシミュレーション!

【WWE6 シミュレーション 12】

まず、ブラジルを私が操作したところ
3ー0でブラジルが圧勝。
ロナウドが2発、リバウドが1発でした。

次にトルコを操作してみたところ
延長の末、1ー0でトルコが勝利。
バステュルクが決めた1点を
トルコが死守した感じです。

ブラジルはロナウジーニョが
イングランド戦でレッドカードをもらったので欠場。
ロナウドもケガのため出場が危ぶまれています。

もしロナウドも出られなければ、
ブラジルも安心してはいられません。

さて、明日からはベスト4が激突!
W杯もいよいよ佳境です!

(今日の名言)

  監督にはレフェリーを守る責任がある。
  レフェリーはベストを尽くしていると信じなくては。
  いい判定も悪い判定もあるだろうが、
  全体をならしてみれば丁度いいんだ。

               アーセン・ベンゲル







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